http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-12135924394.html
こちらからの続きです。
先週土曜日の国際政治学者の六辻彰二先生による
「世界“最凶”独裁者ランキング」
ここまでは
第5位 習近平国家主席 中華人民共和国
第4位 ウラジーミル・プーチン大統領 ロシア連邦
第3位 ロバート・ムガベ大統領 ジンバブエ共和国
というものでした。
ジンバブエが昨年発行を停止したジンバブエドルは、
日本でも購入でき、
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100000000000000ジンバブエドル紙幣、
100兆ジンバブエドル札には
このような価格が付けられていますが、
高いですね。
こんな100兆ジンバブエドルでも、
為替レートとしては
日本円にすれば1円にもなりませんでした。
最終的には300兆ジンバブエドルぐらいで、
ようやく1円ぐらいだったのでしょうか。
ここに至るまでに、
急激すぎるインフレに対して、
2度も通貨切り下げ、デノミネーション・リダクションを行っていて、
この有様なのですから、失政にもほどがあります。
ムガベはそんな批判に政権が脅かされそうになると、
そういった声を粛正していったんですね。
第2位 金正恩第一書記 朝鮮民主主義人民共和国
日本人にとってはお馴染みの人物、金正恩です。
国民の貧困や飢餓も省みず、
軍備増強、ミサイル・核開発を強化しています。
それらの資金で食料や農地改革を行えば、
どれだけ多くの人に物資が行き渡ることでしょうか。
ここ数年で側近を処刑、
どれだけ重要なポストにあろうとも、
自らに不都合な人物を生かしてはおかないようです。
そんな金正恩がムガベよりも酷いのは、
国民が出て行けないことにあります。
北朝鮮人が国境を無断で越えようとすると、
銃撃されてしまうのでした。
それでも、1位にならなかった理由として、
六辻先生は「形だけだが一応選挙をやっている」からだとしています。
北では人民会議のための投票は義務とされています。
ただし、その投票には監視が付けられています。
国民がどう投票したのかは丸わかりであり、
実質、選挙を行う意味は皆無です。
それでも、六辻先生はまだマシだと仰るのです。
こんな選挙でもあるだけマシだということは、
現代の最悪最凶の独裁者は、
どこでどのような独裁政治を行っているのでしょうか。
第1位 イサイアス・アフェウェルキ大統領 エリトリア
エリトリアはスーダンの東、エチオピアの北にある紅海に面した国で、
対岸にはサウジアラビアやイエメンがあります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2
おそらくこの国名を聞いて、
多くの日本人がピンとなかったのではないでしょうか。
私自身も位置さえ認識出来ていませんでした。
知られていない事が、
この国の独裁者の怖ろしさの原因でもあります。
イサイアスは1993年にエチオピアからの独立のための紛争で司令官として活躍、
彼は独立運動の英雄でした。
その後、経済状況や紛争、治安の悪化などで批判が続出すると、
独立運動で共に戦った盟友すらも逮捕して処刑しました。
自らの意見に異を唱える者は誰であろうと粛正していきます。
彼は大統領という職にありますが、
彼自身、今後30~40年は大統領選挙を行わないとしています。
彼は今70歳。つまり、終身大統領という訳です。
エリトリア国内では、政府が否定しているものの、
奴隷制度、裁判を経ない処刑、強制労働があるとされています。
もちろん、国外への脱出は不可能で、
発見者は脱出者を射殺することが出来ます。
国民皆兵制で、無期限の兵役があり、
今、シリアや北アフリカからの難民が地中海経由でヨーロッパを目指していますが、
以前からエリトリアを脱出して地中海を渡ろうとする人は、
年間1~2万人以上にもなっているようです。
しかも、エリトリアから地中海を目指すためには、
彼らはサハラ砂漠を越えないといけないのです。
北朝鮮の金正恩は自らの力を世界に向けてアピールし続けています。
だから、私たちはあの国の独裁者について認識していますが、
イサイアスは違います。
国外に向けてそのようなアピールは行いませんし、
独裁国家共通の要素である国民同士の相互監視により、
反イサイアスの声を上げられません。
よって、内戦も起きないため、
世界はエリトリアに対し、関心を持たないのです。
世界中のほとんどの人がエリトリアとイサイアスを知らない事、
それがこの国を最悪最凶の独裁国家としているのでしょう。
私たちも、こういう国があること、
その独裁者の圧政について知ろうとしなければならないようです。