本題の前に少しだけ。
「3・11 再稼働反対 首相官邸前抗議」ー私も参加します!
福島では今なお10万もの方々が避難生活を強いられ、事故は収束どころか汚染水は増加に転じています。「こんな状態で再稼働などとんでもない」。福島の痛切な声です。福島復興と一体に「原発ゼロの日本」を。みんなで声をあげましょう!
https://twitter.com/shiikazuo/status/707469899187224577
日本共産党委員長の志位和夫のTweetです。
元々、評価はしていない人物ですが、
既に性根が腐っていたとは知りませんでした。
今日は日本で最大最悪の災害により、
多くの方々が犠牲になられた日です。
その日を自らの考えを主張する日にすると志位は言っています。
静かに追悼、哀悼の日とすべき3.11を反原発運動に利用する気なのです。
この男のもう一つの間違いは、
衆議院議員としての仕事について。
デモは政治的権力を行使できない一般市民が行うもの。
この男は違います。
彼が戦うべき場所は路上ではありません。
このTweetには被災地から、
また、原発事故で現在避難中の方々からも非難のTweetが集まっています。
非難の声には反原発派、共産党支持者も含まれているように見えます。
そもそも、彼らはその福島復興のために
何か行ったのでしょうか。
福島の農産物を食べるべきではないと言い、
また、そういう輩と握手をして、
風評被害を広めた所属議員と某委員長なら知っていますけれど。
あの日から5年。
残念ながら、福島県に対する不当な評価が続いています。
福島の真実が周知されるべきだというのは、
原子力発電に対する考えには無関係のものです。
今でも、根拠のない風評が福島を取り巻いています。
これらの風評には、福島の方々、
原発事故で避難を余儀なくされた方々も惑わされてしまっています。
放射線を不安に思うのは当然で、
その不安の中に、不合理な理窟が原因となっているものがあるとすれば、
それは取り除かれるべきです。
ところが、現実にはそうはなっていません。
先日のNHKスペシャル「被曝の森」も酷いものでした。
放射性物質により汚染されたとされる地域における動植物について、
その影響を「現段階ではわからない」としながらも、
そのわからないことを不安に感じなさいよという演出をして見せる。
その「わからない」と言っている事象についても、
放射線の影響以外に考えられる原因は他にあるとしても、
視聴者に放射線の影響であるという印象づけようとしていました。
心霊写真とやらの写真を見ただけで
「断言は出来ませんが、これは霊でしょう」というものと同じです。
他の合理的な説明があるかどうかを考えず、
それぞれ多方面の専門家に説明を確認していないのでしょう。
しかし、その専門家たちとて、
あてに出来ない場合もあります。
広島に投下された原爆により被爆したという医師・肥田舜太郎は
2011年夏に放射線の影響で、
「この秋から来年の春にかけて」
下痢や鼻血を訴える患者が増えるだろうと予言しました。
今でも、そんな事態になっていないのは証明するまでもなく、
それなのに、朝日新聞は「プロメテウスの罠」で彼を有り難がっています。
他の発言からも、
放射線や放射性物質については私程度の素人以下の知識しかないことがわかります。
少なくとも、半減期の意味を理解していないようです。
だいたい、放射線障害で鼻血・下血続出なら、
全員間もなく亡くなっているはずです。
後に雁屋哲が「美味しんぼ」でやらかした程度の話です。
こんな人が医師で、
本当に被爆し、本当に被爆者を診療してきたのでしょうか。
今年の正月で白寿を迎えられたそうですが。
京都大学原子炉実験所の小出裕章助教は
「内部被爆は外部被爆の10倍多く
日本の政府の発表する空間放射線量よりも10倍内部被爆させられ
マスコミに発表される放射線量より多く内部被爆すると考えるべきだ」
と発言、放射性物質に質量があることに気付いておらず、
本当に物理学者かと疑いたくなるレベルです。
これらの予言は他にも多数あり、
それら全てが外れているか、
確認する方法がないものばかりです。
彼らがどの分野の専門家なのかということもありますが、
今では、そんなわかりやすいデマでも、
当時は有り難がられたんです。
そして、今もそういった発信者不明のデマは多数あります。
しつこく鼻血デマを撒いている人もいますし
「流産が増えた」「未熟児が増えた」とか、
ここにはお書きできないようなおぞましい嘘が今もまかり通り、
ちょっと確認すれば嘘だとわかることでも、
それを信じている人がいます。
福島に関する風評で厄介なのは、
それを拡散する人の多くに悪意がないという点です。
中にはそれが善行だと思っている人もいるでしょう。
それが風評被害を拡大させているとも知らず。
そういった情報は福島にとっての不利益になります。
その情報が真実であるならば、
皆で共有すべき場合もあるでしょう。
しかし、そうでなかったとすれば、どうでしょう?
誰かの不利益になる情報は、
その真偽をよくよく確認しないといけないのです。
5年もの間、嘘に苦しめられているのが福島なのです。
これは反原発、原発再稼働容認の考えの違いには無関係のことです。
こういったデマを志位のような輩が利用する訳です。
彼らには福島のほとんどの地域が安全で、
福島から世界一安全な農作物が出荷されているという事実が知られては困るのです。
そして、福島は引き続き、風評被害に苦しめられることになります。
福島県南相馬市立総合病院は福島第1原発から20km余りの距離にあります。
東京大学医科学研究所の坪倉正治内科医師は
生活の半分をこの福島で過ごし、現地で診療しています。
彼は事故の1ヶ月後から現地に入り、
以後、のべ10万人以上の内部被曝検査を行ってきました。
その彼がここで行っていることの一つが
ベビースキャンによる6歳以下の児童の内部被曝量測定です。
ベビースキャンは従来のホールボディーカウンターよりも
5~6倍の検出能力がありますが、
このベビースキャン運用開始から4千人以上検査した結果、
まだ、放射性セシウムは検出されていません。
その彼が、現地で最も心配すべきなのは、
放射線による健康被害ではなく、生活習慣病だと訴えます。
事故後、脳梗塞や脳出血などの脳卒中患者が増えたと彼は言います。
これは原発事故そのものに加え、
デマによる二次被害も関係していることでしょう。
もしも、福島や放射線のことでわからないことがあれば、
真実を知ろうとしてください。
もしも、知ろうとしないのであれば、
福島の不利益を拡散しないでください。
それが真実であれば、
仕方がないのかもしれません。
しかし、今も、真実ではない理由で、
福島が迷惑していることを忘れないでください。
原子力発電に賛成反対に捉われない
福島と放射線に関する書籍2冊を挙げておきます。
もしも、福島についてネガティブな情報に出会った時のために、
ぜひ、読んでみて下さい。
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福島についてのその発言、書き込み、本当に真実ですか? ~福島を利用する輩に騙されない~
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