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石清水八幡宮 -千年京の都の裏鬼門を守護する国家鎮護の社-

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ソメイヨシノが五分咲きぐらいの頃、
取材で石清水八幡宮や平等院などへ行っていました。
結局、この仕事は流れてしまいましたが、
また、大原などのエリアにも行きたいと思います。



石清水八幡宮の歴史は平安初期に始まるといいますから、
もう1150年余りにもなります。
京の都の鬼門を押さえているのが比叡山延暦寺なら、
裏鬼門を護っていたのがこの八幡宮です。
清和天皇ゆかりであることから、
清和源氏とは縁が深く、朝廷だけでなく、
平清盛をはじめとする平氏らを含めた武門からも厚い信仰を受けてきました。

元は男山八幡宮と呼ばれていたように、
男山に鎮座している石清水八幡宮ですが、
地図で見てみますと、
合流して淀川となる木津川、宇治川、桂川を挟んだ対岸にあるのが大山崎。
天下分け目となった天王山ですね。



本能寺の変後の明智光秀が味方として大和の筒井順慶を誘うも、
順慶が男山、あるいはその手前の洞ヶ峠で日和見したという伝承もあります。
それは事実に反するんですが、
現れるはずのない羽柴秀吉の到来の報を受けるまでは、
ここから秀吉の軍を急襲するつもりだったのでしょうか。
しかし、戦後、男山に入るのは羽柴秀吉なのでした。






石清水八幡宮の私のお気に入りはこの築地塀、瓦土塀。
瓦は屋根だけでなく、土に埋められたりもしましたが、
このような使い方もあります。
これは織田信長が好んだとして、
「信長塀」とも呼ばれているとか。
特にここの瓦土塀は密度が濃いように思いました。










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