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性暴力は性欲よりも支配欲が動機となる

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高畑淳子さんが痛々しくて気の毒ですね。
母親なので、責任を感じておられるでしょうが、
年齢的にこの性犯罪は当人がその責任を負うべきものでしょう。

思えば、「踊る!さんま御殿!!」で
お母さんとともに出演した時、
私は彼を初めて認識したのでしょうか。
まだ、中学生で、
後に「さんまのまんま」でお母さんがゲストの時に、
お母さんが突然、電話していましたね。
あの頃は野球部の話などをしていたと思います。

それがこの事件。
芸能界入りしても、
その頃のイメージが残っていたため、
この事件の第一報には目を疑いました。
芸能界で多数の仕事があることで、
浮かれていたのでしょうか。
最も酷い被害を受けたのは事件被害者であることは当然ですが、
芸能界では最悪のタイミングでした。
よりによって、最も多くの人に迷惑がかかるタイミングでの犯行です。
既に1つの番組をお蔵入りさせましたし、
ほかの24時間テレビの番宣出演、
その番組ではドラマ出演もあるとかで、
今、代役を立てて撮り直しているとのことですが、
同じシーンにいた役者も必要になりますし、
セットやシーンのつながりの問題もあります。
脚本の書き直しも行われるのでしょうか。
ほかにもドラマ、バラエティと、
忙しくしていただけに、影響は絶大です。

ここのところ、お母さんのお仕事は絶好調だったと思います。
紫綬褒章も受けられましたし、
「Dr.倫太郎」での嫌われ役もさすがでした。
大河ドラマでも期待通りの主人公の母を演じておられます。
その「真田丸」で親子共演の予定だったんですね。
真田昌幸の嫡男、信幸の子の役ということで、
孫役ということになります。
既に一部は撮影済みとのことですが、
これも代役を立てて取り直しです。
もしも一緒のスタジオだったとすれば、
周囲の人にいつもの何倍も気を遣いつつ、
お母さんはどれだけ嬉しかったことでしょうか。
これから撮影されるシーンでは、
息子が演じた、演じるはずだった孫役と同じシーンがあるかもしれません。
どんな気持ちで彼女が祖母役を演じるのか、
それを考えると、気の毒でなりません。
あるいは、そのシーンごと、
なかったことになるかもしれません。


逮捕容疑は強姦致傷とのことで、
この罪名で起訴されますと、
厳しい状態になりそうです。
判例を調べてますと、
執行猶予付きの判決が少ないことがわかります。
集団による犯行ではなく、
窃盗や住居侵入などがなく、
強姦致傷のみの場合、
懲役5年から10年ぐらい。
7~8年が多いでしょうか。
問題はこの事件がこのまま起訴されますと、
裁判員裁判になることです。
ここまでの裁判員裁判は、
裁判官のみの裁判に比べて、
判決が重く出る傾向があります。
量刑には被告人の情状酌量が影響しますが、
その情状証人に彼女が出廷するというのも痛々しいです。
あとは、計画性ですが…


彼はネタとして、自身、性欲が強いなどと話していたようですが、
実際の性暴力は性欲よりも、
支配欲を満たすために行われると考えられています。
もちろん、性欲も関係しており、
それらは一部が重なっていますが、
自分よりも力や立場が弱いなどの優位性がある時に、
その人を支配下に置くことで、
その欲求を満たすことになります。
その一つの形が性暴力として現れるというわけです。

加害者の性欲で語られることの多い性犯罪ですが、
人間の性質として、
性欲よりも支配欲が性犯罪を生みやすいということを
性別を問わず知っておいたほうがよいかと思います。




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