インターネット上には虚偽の情報があるものの、
紙の文書からは得がたい貴重な情報もあります。
まさに玉石混淆であるわけですが、
特にTwitterは時間あたりの情報量が桁違いであるため、
特に医療関係の情報では重宝しております。
しばらく前から騒ぎになっていたのが、
子宮頸がんワクチンの問題で、
先日、「薬害ビジネス」を生業としている弁護士らが
これまでのように"被害者"を焚き付けて訴訟を起こしました。
この訴訟がある限りは、
原告女性の症状が治ることはないというのに。
また、実験データについて不正があったとした件では、
それを掲載したメディアと文責者を名誉毀損で訴えました。
混沌としている日本の子宮頸がんワクチンですが、
こんなことをしているのは日本だけで、
WHOは一貫して、その接種を推奨しています。
現代人が先人たちにとって脅威だった多くの病を心配しなくともよくなったのは
ワクチンの開発による部分が大きいのは事実で、
その事実がありながらも、
反ワクチン運動を続けている人もいます。
特に酷いのは池田利恵日野市議会議員で、
Twitterでデマをばらまき続けています。
あらゆるワクチンは不要とのことで、
そういう人は全てのワクチンを接種しなくても結構ですが、
外出せず、誰とも接触せず、
一人静かに死んでいってください。
自民党市議らしいのですが、
党としてなんとかしなければならないでしょう。
感染症では、先日、重大事件をTwitterで知ることになりました。
24日、厚生労働省は幕張メッセで行われていたコンサートの客席に、
麻疹の感染者がいたことから、
全国の医療機関に対し、
新たな感染者を見逃さないよう注意喚起する通達を行ったのです。
麻疹は非常に強い感染力を持っています。
飛沫感染、接触感染だけでなく、空気感染もあります。
麻疹ウイルスに対する免疫を持っていない人が感染すると、
8~18日間ほどの潜伏期間ののち、ほぼ確実に発症し、
発熱や咳、鼻水といった風邪に似た症状が現れます。
その他、目の結膜炎症状、
口の中の頬の裏側などに白色小斑点も現れます。
その後、発熱は治まり、
再び発熱し、この時の体温はより高くなります。
そして、体幹や顔面に発疹が現れ、
倦怠感から食事が困難になることもあり、
肺炎、脳炎、心筋炎などの合併症のリスクもあり、
命に関わる感染症です。
一般に子供の時の麻疹よりも、
大人の麻疹のほうが重症化しやすいとされ、
特に注意が必要なのは妊婦です。
風疹とは違い、胎児に先天性の異常を与えることはないとされていますが、
妊婦が麻疹にかかると、
早産や流産のリスクが高くなります。
そのぶん、胎児は命の危険にさらされることになります。
幕張メッセでの事件で感染していたのは、
西宮市の19歳の男性で、
9日には39度の発熱があり、全身に発疹もあったようで、
感染の順番は不明ですが、家族3人も感染しています。
それなのに、13~15日に首都圏に向かい、
コンサートに参加したのです。
はっきりいって、
周囲の人はこの人からの感染を防ぐ方法はほとんどありません。
1人の無自覚な感染者が、
大人、あるいは胎児を殺す可能性があります。
麻疹は手洗いやマスクで予防できません。
最も有効な予防法はワクチンです。
また、感染者と接触するなど、
症状がなくても、自身の感染が疑われる場合は、
72時間以内にワクチンを接種すると効果的だともされています。
近年は成人の患者数が増加しており、
その原因として、ワクチンの未接種や免疫力の低下が指摘されています。
先の幕張の件の詳細をお書きしておきますと、
そのコンサートはジャスティン・ビーバーによるもので、
日付は14日。
それから13日が経過しております。
潜伏期間が過ぎる頃ですので、
少しでも心当たりのある人は、
まず医療機関に電話をしてください。
いきなり出向かないほうがいいのは、
感染力が強い麻疹ウイルスですので、
そこで感染者を増やす可能性があるからです。
このような情報は大勢の人の命に関わるものだけに、
もっと大々的に繰り返し扱われるべきですが、
なかなか、世間には周知されないまま、
時が過ぎていっています。
デング熱の時にはあんなに大騒ぎだったのに。
感染症の話題では、ジカ熱が油断ならない状況になるかもしれません。
また、お書きします。
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妊婦は特に注意。命に関わる麻疹… 感染症の情報は自ら収集を
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