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ネット上の情報、特に医療と健康情報は命に関わるだけに常に確認を -WELQ事件から-

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実際は書籍やテレビなどでも怪しげな話はありますが、
ここではネット上にある情報についてお書きします。

医療や健康の情報を掲載していたWELQに対し、
情報の誤りや盗用などが指摘され、
先日、運営会社のDeNAは全ての記事を非公開化しました。
そして、同社運営のほかの8サイトも同様の処置を行っています。

基本的にこういうサイトはウェブライターが作成しています。
私も医療や健康についてお書きしていて、
情報を探す時に常に検索上位に表示されていたのがWELQでした。
ただ、あまりに非常識な内容が書かれていたため、
ここの情報は参考にしないと決めていました。
医療や健康の情報を扱う時には、
嘘やデマに気をつけなければなりません。
まともなサイトは医師のような専門家が監修についていて、
それが情報の正確性の目安といえるでしょう。
それと、包括的に医療や健康を扱っているサイトですと、
水素水や酵素(≠発酵食品)について
健康面で肯定的に書いているところは信用すべきではありません。
定義が不明なデトックスなる言葉が並んでいるところも要注意です。

ウェブライターという仕事はとにかく数をこなさないと、
収入になりません。
幸運なことに、私はほかにも仕事があり、
なんとかやっていますが、
こんなものを本業にするのは難しいと思います。
何しろ、1000文字で数百円なんてざらで、
副業だとしても、粗製乱造しなければ稼ぎにはなりません。
それでいて、この世界は人手不足だというのですから、
今の日本は多くの分野で
「人手不足→高収入」とはならないということでしょう。

そんな粗製乱造記事でアクセス数だけを稼いでいたWELQですが、
インチキ情報を扱っているサイトはほかにも無数にあります。
特に気になるのは子供の健康に関する情報で、
明らかに有害な情報が堂々と掲載されていることもあるので、
注意が必要です。

逆にお勧めしたいのが
小児科医の森戸やすみ先生が紹介されているこちらの各ページ。

第5回 どんなサイトを見たらいいの?
http://www.metamor.co.jp/pediatrician/%e7%ac%ac5%e5%9b%9e%e3%80%80%e3%81%a9%e3%82%93%e3%81%aa%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%83%88%e3%82%92%e8%a6%8b%e3%81%9f%e3%82%89%e3%81%84%e3%81%84%e3%81%ae%ef%bc%9f/

信用するに足るサイトがリンクされていますので、
ぜひ、ご覧ください。
そして、書籍では宋美玄、姜昌勲、 NATROM、森戸やすみ、堀成美、
Dr.Koala、猪熊弘子、成田崇信、畝山智香子、松本俊彦、
内田良、原田実、菊池誠各先生というそうそうたるメンバーによるこちら。



私は子育てをしていませんが、
「江戸しぐさ」など大人としても、勉強になりました。
医療だけでなく、お子さんがいらっしゃる方なら、
確実にお役に立つと思います。
大人の健康についての情報も健全とはいえませんが、
特に子供については、
内容が「経験則」が基準になりがちで、
書き手として悪意がないにしても
一般性に乏しいこともあります。
中には悪意に満ちたなデマもあるために、
上記リンク先のサイトやこういった本で、
嘘やデマから子供たちの心身を守ってください。

デマといえば、もう5年半以上も経つのに、
放射線に対するデマは飛び交い続けています。
横浜市に続いて新潟市でも、
学校で原発事故による避難してきた児童が
いじめに遭っていたことがわかりました。

大人の偏見・差別 子供に影響 識者や支援者ら「姿勢問われている」
http://www.sankei.com/life/news/161202/lif1612020029-n1.html

過剰に福島県産品を排除したり、原発事故の賠償金を受け取る避難者を陰で批判したりする大人の姿を目にすることがあったからこそ、同級生を菌扱いするなどの言動につながったのではないか。
子供の第一の情報源は家庭での会話。風評被害もいじめと変わらない


こう話すのは避難者支援のボランティア団体代表、吉田建夫さん。
新潟では泉田裕彦前知事が在任中、
震災瓦礫の処理において、
何を言ったかご存じですか?
受け入れを拒否する時に

亡くなる方が出れば傷害致死と言いたいが、わかっていてやったら殺人に近い

と言い放ちました。
実際には福島県内の瓦礫は県内に留まっていて、
福島以外の瓦礫の処理を全国で行おうという話なのに、
納得はできないものの、拒否するだけならともかく、
風評被害の種まで大声でばらまいたことは永遠に赦しません。
柏崎刈羽を県内に抱える新潟県は、
先の知事選でも再稼働が争点となりました。
その時も鼻血だのなんだ、
甲状腺がんが増えただのとデマを飛ばしまくりの陣営がありました。
こういうことがいじめを生み出す土壌を作り出してはいませんか?
中にはデマであることを承知でばらまいている連中もいます。

原発をなくせるなら「いいデマ」だ

それが彼らの言い分です。
そのために、福島の人は今も傷つけられ、
県外の避難者がいじめなどに遭うのです。
反原発だろうが脱原発だろうが
運動を行うのは自由ですが、
事実に基づかない主張が
このような被害を生み出し続けていることを知らねばなりません。
放射線については、
デマのほうが多数派のようにも思えます。
放射線のことが気になるなら、


これだけでも読んでみてください。
得体の知れない恐怖を感じた人、
感じている人にお勧めする一冊です。







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