2007年2月、東武鉄道東上本線ときわ台駅脇の踏切に
自殺志願者の女性が侵入、
通報を受けた警視庁板橋署常盤台交番の宮本邦彦巡査部長(当時)が
女性を一度は保護したものの、
逃走した彼女は再び軌道に侵入。
巡査部長が駆けつけ、
彼女の体をホーム下のスペースに押し込んで救助しましたが、
彼は列車にはねられて亡くなってしまいました。
宮本邦彦巡査部長は殉職後二階級特進で警部に。
第1次内閣当時の安倍総理は緊急叙勲を指示し、
3月、正七位・旭日双光章が授与され、
6月には地元町会の方々と全国からの寄附金により、
彼を讃える「誠の碑」が建立されました。
そして、昨年11月、同じく板橋署管内で
常盤台交番にも近い養育院前交番の小畑秀巡査長は
遮断機が下りている踏切の中に男性が残っていることに気づき突進。
遮断機をくぐり、列車の警笛とブレーキの金属音が響く中、
男性を救助しました。
男性は「死にたい」とつぶやいたそうです。
板橋署では宮本警部の月命日に墓参りを行っており、
この救助から2週間後、
小畑巡査長は警部に手を合わせたそうです。
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時折、警察官の不祥事があり、
警察官であるために大きく採り上げられますが、
組織の問題の場合もあるでしょうが、
警察官各個人の問題とは分けて考えるべきで、
私たちは常に彼らに守られていることを憶えておくべきだと思います。
ビーバップ!ハイヒール
神様になった日本人~名も無き男たちが起こした奇跡の物語
http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-12243975651.html
今回は明治の警察官のお話。
これは増田神社で行われている例大祭の様子。
増田神社は日本で唯一警察官が神として祀られている神社です。
1895年、25歳の増田敬太郎は、
佐賀県唐津市入野村高串という地区に赴任してきます。
当時、日清戦争帰還兵を中心にコレラが流行していて、
4万人以上の死者が出ました。
高串でもコレラで死者が相次いでいて、
誰もがそこでの勤務を嫌がっていたともいいます。
赴任してきたばかりの増田巡査は一息つく暇もなく、
消毒などの防疫活動や薬と水を配ってまわります。
薬とはいっても、コレラに効く薬は存在せず、
村人は次々と亡くなっていきました。
すると、彼が薬を配った先で住民が亡くなっていくことから、
彼が毒薬を配っているなどという噂が立ちます。
殺人鬼などと陰口を叩く者もいましたが、
彼は病死した人の遺体を背負って埋葬まで行いました。
遺体に触れることは
自分自身もコレラにかかる可能性があるという事実は
村人たちも承知していて、
だからこそ、遺体を運ぶ人がいなかったのです。
しかし、遺体が村にあり続けることは、
さらに犠牲者を増やすことにもなり、
村からコレラを撲滅するために
不眠不休で巡査は遺体を背負うのでした。
そして、彼も感染してしまいます。
そして、
「安心してください。高串のコレラは私があの世に背負っていきますから」
という言葉を遺して彼は亡くなりました。
それは彼が高串に赴任してわずか4日後のことです。
そして、なぜか彼の死を境に、
高串からコレラが消えました。
彼を殺人鬼と呼んだ人も、神として崇めるようになり
増田神社が建立されます。
その30年後、ようやく巡査が祀られている神社の存在を知った佐賀県警は
巡査の身を賭しての行いを警察官の鑑として讃え、
「嗚呼警神増田巡査 増田神社の由来」という冊子を作成して
全国の警察に配布。
新聞にも採り上げられ、彼の名は全国に知られるようになり、
「警神」として、今も讃えられています。
これまでの記事はこちら。
http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-12243975651.html
http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-12244912618.html
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