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松江市の高校生が実験で確認 「雷を受けると植物は成長する」~落雷で水の窒素が増加~

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今日の産経夕刊の話題から。

島根県松江市の高校生、池田圭佑さんは
実験用の放電装置を使用して落雷が植物の成長に与える影響を調べました。

カイワレ大根の種子にに50秒間放電した場合では、
放電しなかった場合に比べて成長速度が2倍だったそうです。
そして、使用する水道水でも実験。
5分間放電した水道水と、
蛇口から出したままの水道水では、
放電した水道水のほうが約2倍よく芽が伸びたとのこと。

放電により、何らかの変化が水にあったと考えられ
水を調べますと、窒素が1.5倍になっていたことがわかりました。
これは大気中の窒素が落雷により、
水に溶け込むものと考えられます。

「雷の多い年は豊作」伝承は本当だった! 島根の高校生が実験で突き止める
http://www.sankei.com/west/news/170401/wst1704010052-n1.html


この記事を読んで思い出したのが
「稲妻」「稲光」という言葉。
池田圭佑さんは「雷の多い年は豊作になる」という言い伝えの確認に
このような実験を行ったそうですが、
「稲妻」や「稲光」という言葉にも
そういった古い言い伝えが生き残っています。
「稲妻」は「稲」の「ツマ」のこと。
古来、「ツマ」は現代における妻だけでなく、
夫のことも指していて、ここでは「夫」の意味です。
つまり、雷が稲穂を実らせる、
稲を実らせる雷の光が「稲妻」「稲光」と呼ばれるようになりました。
この実験と評価が正しければ、
古代の人たちが獲得していた経験則は正しかったということになります。

大気中の静電気が地上に放電される現象を細かく分ければ、
「稲妻」は光のことを指し、
「雷」がその音になります。
「雷」の語源は「神鳴」で、
「神鳴」という尊崇し畏怖する人知の及ばぬ力により、
稲穂の実りは左右されていると考えたのでしょう。

この実験はそういった言い伝えの正しさを証明しうるものであり、
さらに、今後の農業技術開発にも貢献しうるものなんだと思います。


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