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ビーバップ!ハイヒール「歌のモニュメントに刻まれた物語」~尾崎豊「十七歳の地図」~

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数あるテレビ番組の中でも
最もなくなって欲しくないのが「ビーバップ!ハイヒール」です。
ここ数年は知識・教養系バラエティ番組が目立ちますが、
ゴールデンタイム全国ネットで
予算の違いは歴然でも、
まだまだ、その頂点にあるのがこの番組ではないかと思います。
同じ「ナイトinナイト」枠の「探偵!ナイトスクープ」とともに、
全国ネットにパクられてもきました。
そんな「ビーバップ!ハイヒール」ですが、
先々週ぐらいから
民放公式テレビポータル「TVer」にて配信を開始しています
地上波の本放送から1週間無料視聴が可能となっています。
前回は外交ジャーナリストの手嶋龍一さんがカシコブレーンで、
「武器なき情報戦争"インテリジェンス・ウォー"の内側に迫る!」が
テーマとなっていて、トランプの勝利、
米大統領選挙における元KGB・プーチンの狡知、
9.11テロを防げなかった理由などが解説されていました。
視聴は以下のリンクからどうぞ。

http://tver.jp/episode/28513187


さて、こちらでは先月9日の番組から
「歌のモニュメントに刻まれた物語」をご紹介します。
この日のカシコブレーンは
4度目のご登場となる作家で音楽評論家の合田道人さんでした。


その頃の尾崎豊さんは荒れていました。
青山学院高等部に通っていた16歳。
通学で通るのが渋谷駅近くの歩道橋で
周囲の大人に対し鬱屈した思いを抱え
喫煙やバイク事故で停学処分を繰り返していた彼は
新聞配達や飲食店でのアルバイトを続ける毎日を送ります。

そんな彼の転機となったのがCBS・ソニーオーディションの合格。
音楽の世界で生きていくことにした彼は作詞作曲に励みます。
しかし、提出した歌詞がレコードになることはありませんでした。
須藤晃プロデューサーがOKを出さなかったのです。

プロデューサーが彼に求めていた言葉はそこにありませんでした。
彼が書いてきた歌詞は大人ぶったものばかり。
そんな人生を悟ったようなものではなく、
プロデューサーは、彼の等身大の言葉を求めていたのです。
プロデューサーを納得させるような歌詞を書けないまま、
時は過ぎ、1年近くも彼はもがき続けていました。
17歳になった彼は人波の中をかきわけ
壁づたいに歩き続けました。
そして、気づけばそこは見慣れたいつもの歩道橋でした。
しかし、そこからいつも見ていたはずの夕日は違って見え、
その時、彼は頭の中に言葉を生み出しました。
それまでとは違う、
17歳の少年がもがいている自分自身の言葉。
自分自身が何者なのかさえわかっていない自分、
大人になれていない自分の言葉でした。

人波の中をかきわけ 壁づたいに歩けば
すみからすみはいつくばり 強く生きなきゃと思うんだ
ちっぽけな俺の心に 空っ風が吹いてくる
歩道橋の上 振り返り 焼けつくような夕陽が
今 心の地図の上で 起こる全ての出来事を照らすよ
Seventeen's map


「十七歳の地図」を表題曲として、
1983年12月1日、彼のデビューアルバムは発売され、
オリコン週間アルバムチャートの最高順位は60位。
しかし、1985年にCDの形態で再リリース、
1991年には2位を獲得しています。




歌碑はその場所、
渋谷駅から徒歩数分の所にあるクロスタワー前に設けられました。
この場所を夕日が照らす頃、
この場所へ多くのファンを集まってきます。
歌碑のようなモニュメントは全国にたくさんありますが、
この場所が特別なのは、
そこに来訪者が書き込むスペースがあること。
ファンの彼へのメッセージも歌碑の一部となっています。








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