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芦田愛菜さん「病理医になりたい」 Twitter医療クラスタが騒がしくなる

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常々、Twitterは面白いと思っていまして、
先日、山本幸三地方創生担当大臣から
「観光マインドがない学芸員は全部クビ」といった発言があり
Twitterでも批判の嵐でしたが、
とある学芸員のtweetとして、

一部だけを切り取ったものではなく、
その前後を含めた発言を見ないと判断できない


といった内容が流れてきました。
これぞ学芸員のあるべき姿勢だと感じました。
この問題では、某城跡の例についてもtweetがあり、
その城には、天守があったことはないのに、
現代になって天守が建てられたそうです。
歴史の事実を曲げ、
虚偽の展示を行ってまで観光客を集めても意味がありません。
なお、山本氏のこの発言はロンドン五輪の前の
大英博物館を例に挙げた時になされたものらしく、
先月の参院内閣委員会でも、
大英博物館は五輪に際して改装、
「観光マインドがない学芸員は全部クビにしたというんですね」
と答弁しています。
ただ、大英博物館にそんな事実はなかったことがわかっています。

さて、芦田愛菜さんが難関中学に入学されたとのことで、
インタビューで将来の夢として病理医を挙げられたとか。
これに医療クラスタが騒がしくなりました。
ここでいうクラスタとは、
医療関係の話題のtweetをしている人、反応する人、
その分野に興味を持っている人の集まりを指し、
医療クラスタには医療関係者のほか、
医療ジャーナリストも含まれます。

病理医といいますと、
なかなか認知されていませんよね。
芦田愛菜さんもドラマがきっかけでとのことですから、
1年前の「フラジャイル」のことかもしれません。
私のTwitterのリストに病理医の方のアカウントを加えたのも、
その頃だと思います。
あの頃、病理医の方々にとっては、
世間に知られるきっかけなるドラマで採り上げられたことで、
喜んでおられる方がたくさんいらっしゃいました。

私も患者として、
一度だけ病理医の方にお世話になったことがあります。
私の場合、胸腔内の組織の検査でしたが、
病理医とは、組織や細胞から病気などを診断する医師のことです。

医師は問診や触診、X線写真、CT、エコーなど様々な手段で
患者の病気や状態を診断しますが、
体内のことなど、それだけでははっきりしないことがあります。
そこで、その器官の組織を採取することになりますが、
その標本を顕微鏡で観察、
どのような病気なのか、
進行しているのかどうかなどを
確定診断するのが病理医の仕事です。

これを病理検査、病理診断といいますが、
病理医がいない病院も多く、
そういった病院は検査委託することになります。
ただ、それでは間に合わないケースもあります。
たとえば、乳がんの手術で腫瘍を摘出します。
病理医がいる病院では
ただちに病理検査を行うことが可能で、
これを術中迅速診断といいますが、
これが行えることで、
残さずがんを摘出できたのか、
この温存治療で問題ないのかを判断することができます。
もしも、病理医がいなかったら、
がんを取り残してしまうか、
温存治療が不可能になるでしょう。
実際、病理医のいない病院でのがんなどの手術は
リスクが高くなるといわれています。

そんな病理医が慢性的に不足しています。
アメリカと比べて、
国内の総医師数との比では1/4しかいません。
少し前まで、診療科として標榜できませんでしたし、
何より、世間がその大切さを認識していないことが問題でした。
大きな病院でも病理医が1人という所も珍しくないと聞きます。
病理医はご遺体の病理解剖も大切な仕事です。
この解剖で得られた情報は医学の未来のためにも生かされ、
これまで治せなかった病気が治せるようになるかもしれません。
そんな病理医の労働環境が少しでも改善されればと願います。

病理医という職業を夢として挙げられた芦田愛菜さん。
Twitterの医療クラスタのアカウントからは
「今からでも病理医に転向しようか」
「外科医なら愛菜ちゃんと日常的に会えるのか」
「愛菜ちゃんにたくさん会おうと思えば専門は何がいい?」
「俺が愛菜ちゃんと一緒に仕事するためには60歳まで頑張らないと」
とか、ふざけたtweetがたくさんありました。
そういえば、病理医は人手不足でたいへんなのは事実ですが
術中迅速診断のようなリアルタイムな診断が求められる検査以外は
時間に融通が利く職業ではあるようです。
tweetの中には
「愛菜ちゃんは女優と病理医の二足の草鞋を?」
というものもありました。




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