朝日放送「ビーバップ!ハイヒール」から
尾崎豊「十七歳の地図」
http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-12266464379.html
加筆しつつ、こちらより続いております。
なお、今週の番組は「その力、スゴいんです。アナタを救う免疫力!」と題し、
免疫バランスがテーマでした。
病原体から体を守っている免疫システムですが、
花粉症はもちろん、痛風、肩こりにも免疫が関わっているというお話で
次回木曜の放送時刻まで、関西だけでなく全国で無料視聴が可能ですので、
以下からご覧下さい。
http://tver.jp/episode/29116678
全国に無数に存在する歌碑や歌のモニュメント。
主にその曲を歌っている歌手ゆかりの土地、
作詞家や作曲家ゆかりの地、
また、ご当地ソングでもたくさん歌碑は建てられます。
ご当地ソングの代表曲ともいえる
石川さゆりさんの「津軽海峡・冬景色」の歌碑は
青森県東津軽郡、津軽海峡に突き出た岬・龍飛崎にあります。
この歌碑はボタンにより、
歌が流れるものですが、
それは1番歌い出しの「上野発の夜行列車~」の音声ではなく
ごらんあれが竜飛岬 北のはずれと
と、2番から始まります。
それはもちろん、ここが龍飛崎だからです。
さて、誰もが知る童謡「サッちゃん」。
この曲でも歌碑が建てられていて、
それは作詞者の故阪田寛夫さんが通った
大阪市阿倍野区阪南町の南大阪教会の幼稚園にあります。
サッちゃんはね
サチコってゆうんだ
ほんとはね
だけどちっちゃいから
じぶんのこと
サッちゃんて 呼ぶんだよ
おかしいな サッちゃん
サッちゃんはね
バナナが大好き
ほんとだよ
だけどちっちゃいから
バナナを
はんぶんしかたべられないの
かわいそうね サッちゃん
サッちゃんがね
とおくへ行っちゃうって
ほんとかな
だけどちっちゃいから
ぼくのこと
わすれてしまうだろ
さびしいな サッちゃん
サチコってゆうんだ
ほんとはね
だけどちっちゃいから
じぶんのこと
サッちゃんて 呼ぶんだよ
おかしいな サッちゃん
サッちゃんはね
バナナが大好き
ほんとだよ
だけどちっちゃいから
バナナを
はんぶんしかたべられないの
かわいそうね サッちゃん
サッちゃんがね
とおくへ行っちゃうって
ほんとかな
だけどちっちゃいから
ぼくのこと
わすれてしまうだろ
さびしいな サッちゃん
11年前のこの歌碑の建立イベントには阪田さんの次女で
元タカラヅカトップスター・故大浦みずきさんが出席されたそうです。
この曲にはいつくかの都市伝説があります。
それはこの歌詞の後半にもの悲しさを感じるからでしょう。
3番までで構成されている歌詞ですが、
実際に書かれたのは4番までで、
バナナを食べられない理由が病気であること、
そして幼くして亡くなってしまったという話や
列車事故で亡くなってしまうという話などがあります。
また、サッちゃんのモデルは
作家でタレントの阿川佐和子さんだという話もあります。
この日のカシコブレーン・作家で音楽評論家の合田道人さんは
阪田さんに質問をぶつけ、阪田さんの直筆の手紙もあります。
そこに書かれている真実です。
昭和4年、敬虔なクリスチャン夫婦の間に生まれた彼は
両親や兄と南大阪教会に通っていました。
ここで兄はオルガンを弾き、皆で聖歌を歌います。
彼の近くには音楽がありました。
しかし、彼の少年時代の音楽といえば軍歌ばかりになっていました。
昭和20年には大阪大空襲などがあり、
市内は焼け野原となりますが、この教会は残ったようです。
音楽が好きだった彼は、明るく新しい歌を皆に届けたいとの理想を抱き、
朝日放送に入社します。
主にラジオ番組の制作に関わり、
そのうちの一つが「ABC子どものうた」でした。
そんな彼に子どものための歌の作詞依頼が舞い込みます。
阪田さんは東京帝国大学文学部時代、
先日亡くなられた三浦朱門さんらとともに、
同人誌を立ち上げていた詩人でもあったのです。
皆が長く口ずさんでくれるような明るい曲を。
そう考えた阪田さんは歌詞の中に主人公を設定することにします。
その主人公をどうするか考えていた時に思い出したのが、
南大阪教会の幼稚園に通っていた時のこと。
4歳の頃の彼は、1つ年上の元気な女の子が気になっていたものの
1つ年上という別世界に住む彼女は、
憧れるだけしかできない存在でした。
その子が「サッちゃん」。
作詞ではサッちゃんの名前の由来などを創作し、
順調に書くことができましたが、
その後が続きません。
悩む彼が思い出したのが
あの頃、いつも見ていた彼女の姿で、
記憶の中の彼女は元気な中にも、
寂しさを感じされる表情がありました。
そして、「サッちゃん」の歌詞は完成します。
番組では「サッちゃん」の作詞者の阪田さんが
この朝日放送の社員だったことに
一同、驚いていました。
阿川佐和子さん説については、
週刊文春で阪田さんが阿川さんと対談した際、
大阪人らしく、阪田さんが「面白いほう」を選択、
リップサービスでそんなことを仰ったことがあり、
それが広まってしまっているというのが真実です。
阪田さんと、阿川佐和子さんの父で作家の阿川弘之さんは知り合いであり、
自宅も近かったとのこと。
2011年にはTBS「ぴったんこカン・カン」にて、
阿川佐和子さん自身が、自分がモデルではないと仰っているそうです。
次はGreeeenについてお書きする予定です。