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日欧EPA大枠合意の影で報じられない「EU福島県産食品 規制緩和」

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欧州委員長「夏休み後に輸入規制を一段と緩和できる」


6日、日本とEUは経済連携協定であるEPAの締結について、大枠で合意したと発表しました。私が多分野、多品目における自由貿易、関税撤廃を反対している点は変わりませんが、この件については賞賛せねばなりません。

私から福島県産等食品に対する輸入規制の緩和を要請したところ、先ほどユンカー委員長から前向きな対応をするとの強い意思表明をいただいたことについて、高く評価したいと思います。
http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/statement/2017/0706kaiken.html

「日EU共同記者会見」の冒頭の安倍総理の発言です。今でも、世界中に福島の農産物などについて、不当に輸入制限を設けている国は珍しくありません。EUでは段階的に規制緩和を行ってきましたが、ここでユンカー(ユンケル)欧州委員長から、「夏休み後に輸入規制を一段と緩和できると確信している」との言葉を引き出したとすれば、こんなに嬉しいことはありません。安倍総理と、この問題を担当した官僚各氏を賞賛すべきでしょう。

海外で不当な扱いを受けているのは福島だけでなく、東北全体、北関東としている国ももありましたが、日本国内においても、福島などは名誉を傷つけられ続けてきました。福島で生産され、市場に出ている農産物は世界一安全であることが保証されています。しなくてもいい検査を常に行っているために、ほかの地域の農産物よりも安全なのです。

海外に向けて粘り強くデータを示したのでしょうか。快挙だと思います。この結果がより広い世界共通の認識に、そして、国内の「安全を認めたがらない連中」を黙らせてくれればと思います。

国民が知るべきことが知らされない


批判されて当然の事については批判されるべきですが、評価されるべき事については評価されるべきです。考えてみれば、安倍総理は野党の一議員として、福島に何度も入っていました。先日の秋葉原の都議選応援演説で、違法行為の選挙妨害に対し「こんな人たちに」発言は大きく採り上げられましたが、あの日の午前、彼は福島を視察していました。

あの日、3月末に避難指示が解除された川俣町で、地元産の食材の安全性をアピール。復興拠点施設の開所式に出席、飯舘村では特別養護老人ホームでは入居者などと意見交換し、県外から介護職員の移住を推進する就職準備金貸付制度の貸付制度を拡充する考えを示しました。

今の野党議員の中に、どれほど福島入りして、被災地支援を行っている議員がどれぐらいいるのだろうかと思います。そして、メディアの扱いがとても少ないのも問題です。この記事を作成するにあたり、報道機関のサイトを回りましたが、求める情報にたどり着くのに苦労します。

欧州委員長の発言についても扱いはないか、あっても極小で、なぜ、全国民にとっての慶事をマスコミは大きく採り上げないのかと不満に思います。


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