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Google先生の変化(2) ~劣化に対する単なる愚痴~

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人間の記憶は有限で、地動説は私の仕事には関係ない。だから今の話を忘れなくては

最近、よく思い出す言葉です。
これはシャーロック・ホームズが最初に登場した
「緋色の研究」における医師・ワトソンと初対面の時の言葉。
シャーロックは当時、欧米人の宇宙観のパラダイムシフトとなった
地動説について知らないとしており、ワトソンが地動説を解説。
これはその後のシャーロックの言葉です。

ホームズが主人公の短編シリーズの連載が人気に。
その後の創作も問題が生じたためか、
以後のシャーロックは地動説を理解しているのだろうと考えられ
現代のシャーロキアンの間でも
「あれは喩えとして、あるいはワトソンをからかうための発言」だった
というのがコンセンサスとなっております。

ただ、人間の脳が蓄えられる情報量は有限でしょうし、
私の頭の容量も人並み程度。
だから、読まない本、資料がたくさんあります。

中学はなぜか平方根を暗記させようとしましたが
そんなものは計算機にやらせればいいですし
そもそも、より上級の数学では平方根のまま計算することが多く
何の意味があるのやらですが、
もしも、必要になればコンピュータにやらせればいいのです。

それと同じで、わからないことがあれば調べればいいということで、
私は読まない本が大好きなんです。
しかし、目の前にある文章が
何について書かれているかぐらいはわからないと
調べようがありません。
少しでも何かわかる言葉でもあれば
そこをとっかかりにして調べることが可能です。
こんな仕事をしていますと
なおさら、浅くても広い知識が必要だと考えます。

今はネットの時代ということで、
本を開くよりも検索したほうが手間がかかりません。
調べて出てくる情報の真実性についても
さらに調べることである程度確認できます。
最もお世話になるのがGoogle先生で
1日に何十回も検索することもあります。
先日は医療情報で
信頼性の高い情報が得やすくなったというお話をお書きしましたが、
全体としては劣化しているのではないかと思います。

基本的には「○○○○ ××××」というふうに
複数の単語で検索することが多いのですが
昨年ぐらいから一方の検索語を無視して
結果を吐き出すことが多くなりました。
ご丁寧に××××と打ち消し線までつけて。
「○○○○」「××××」という両方の文字列があるページを探しているのに
勝手に「要らないだろう」と捨ててしまうんですね。
打ち消し線もなく捨てられていることも多いです。

Googleでは「"○○○○"」というふうにダブルコーテーションでくくれば
連続した文字列があるページを探すことが可能です。
以前はこのようにくくって検索しますと
勝手に捨てられることなく
この文字列が含まれているページを見つけることが可能でしたが、
「"○○○○" "××××"」という複数の文字列を求めた場合
一方が捨てられていることも珍しくなくなりました。
「AND」でつなげろという話もありますが…

5~6年ぐらい前だったか、
当時までは「+」の記号が使えました。
これは検索で無視される「the」のような冠詞を
検索する時の記号でしたが
これを付けることで高確率で
その文字列が含まれているページが見つけられるという効果もありました。
これに代わる方法があればと思うのですが。

ウエブページが増え続け
今後も増え続けるのでしょうから
劣化も仕方なしなのでしょうか。

ウエブスペースは有限の人間の脳に無限の可能性を与えうるだけに
Googleのような検索サービスには
より一層力を入れていただきたいと思います。

なお、Googleが公式にアナウンスしている検索演算子は以下で確認できます。
https://support.google.com/websearch/answer/2466433?hl=ja





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