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本当のゲスが誰であるかを皆が確信した「小室哲哉氏引退問題」

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誰だってやましい何かしらを抱えていることがあるでしょうし
やましくなくても他人に知られたくないことは
例外なく抱えているはずなんです。
そこを週刊文春は飯の種にしました。
さぞかし、美味しいご飯を食べていることでしょう。

私はベッキーさんの時も
休む必要はない
堂々としていればいいとしてきましたから
不倫疑惑ごときで引退するなど
あってはならないと思っています。

小室哲哉さんのこの件の第一報から記者会見までの間、
テレビ番組からは批判の声が聞かれましたが
会見後の街頭インタビューでは
インタビュアーが
「小室さんの引退について、どう思われますか?」
と質問。
よってたかって殴りつけておいて
「どう思いますか?」も何もあったものではありません。

誰だって介護する立場になる可能性がありますし
誰だって介護される立場になる可能性があるんです。
それぞれ、低確率ではありません。
おそらくは週刊文春編集部にも
要介護者の家族がいる人もいることでしょう。
よくもまあ、そんな社会的弱者を攻撃できたものです。
さらに会見後でも
「介護を言い訳にしてはいけない」
「介護をしている人はたくさんいる。小室さんだけが特別じゃない」
などというアンカーウーマンもいます。


昨年、仕事で介護殺人についての記事を作ったことがあります。
調べれば調べるほど悲しい出来事ばかりです。
介護は孤独になりがちです。
この問題で特に目に付くのは
息子が母を介護しているなどのケースなど、
介護者が男性の場合で
男性は誰かに相談することが苦手だったり
ただ愚痴をこぼすということができなかったりすることが多く
また、それまで家事をしてこなかった場合、
男性介護者にのしかかる家事と介護の負担は並大抵ではないでしょう。
だから、介護をしている人には
何かしらの心のよりどころが必要なんです。
それを、クズメディアが奪おうというのです。

また、障害を持っている子どもがいる場合、
親が離婚する割合はそうでない場合よりも数倍高くなります。
血の繋がった我が子でもそうなのですから
若い奥様の介護を続けておられるだけでも
たいへんだなと思うわけです。

奥様は高次脳機能障害であると公表されています。
この高次脳機能障害は
どちらかといえば治療やケアのために使われる用語というより
行政が便宜上設けた区分としての用語で、
臨床では脳血管障害であることが多いと思います。
脳血管障害とは、
脳内出血やクモ膜下出血といった脳出血、
脳血栓や脳塞栓の脳梗塞の総称で
一般に脳卒中とも呼ばれるものもその一部です。

高次脳機能障害の症状は人それぞれで
奥様がどのような状態かは公表されていませんが
記憶障害、注意障害、認知障害などが出ることが一般的です。
認知症の分類に脳血管性認知症というものがありますけれど
これも高次脳機能障害といえます。

高次脳機能障害、
あるいは認知症全般でもそうなのでしょうが
当事者が何もかもわからなくなっている訳ではありません。
認知症で問題となるいわゆる「徘徊」にしても
言葉のイメージとしては
ただ目的もなくふらふらしていると考えられがちですが
「帰り道を探している」ことが多く
部分的に健全な意識も存在し
それに、時折、自分に起きていること
自分が介護されていることなどが
清明に理解できる時間帯が訪れることがあるらしく
これもまた、これらの疾患の悲しく辛い一面ではないかと思います。
介護者もその人が元気な頃の記憶が強く残っており
目の前の当事者と重ねて見ることになります。

介護は一人で行うものではなく
行ってはならないものだと思います。
介護殺人の事例から
追い込まれてしまう状況を作り出さないことが重要でしょう。
「他の人ができているから自分もやらなければ」という意識だけでは
いつか行き詰まってしまうことになりかねません。

小室さんは引退を以前から考えていたとされていますが
この騒動を原因として引退するのは
社会に対して誤ったメッセージを送ることになります。
一方で彼は私たちに会見の最後に
このようなメッセージを送ってくれました

僕たったひとりの人間の言動などで日本であったりとか社会が動くとはまったく思っておりませんが、先ほども言いましたように、高齢化社会に向けてであったりとか、介護みたいなことの大変さであったりとか、社会のこの時代のストレスであったりとか、そういうことに少しずつですけど、この10年で触れてきたのかなと思っているので…、こういったことを発信することで、みなさんも含めて、日本をいい方向に少しでもみなさんが幸せになる方向に動いてくれたらいいなと心から思っております。微力ですが、少しなにか響けばいいなと思っております。

この会見で最も大切な言葉です。
この肝腎な部分を大手メディアは採り上げないのです。




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