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「又吉直樹のヘウレーカ!」 なぜ植物はスキマに生えるのか?(1)

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BSの歴史番組が同時に2つもなくなってしまい
特に「片岡愛之助の歴史捜査」は
通説では説明できない一次資料の存在などに気付かせてくれ
この分野では名の通った「先生」でも
間違った常識を広めているということが珍しくないことがわかりました。
たいへん残念です。

「気付き」のきっかけとなる番組はたいへんありがたく
そこから調べてみたくなる番組が増えて欲しいと思います。
そんな番組なのかなと面白く試聴したのが
「又吉直樹のヘウレーカ!」でした。

(NHKのサイトより)     

 


先週始まったこの番組は自然科学を扱う番組でしょうか。
「ヘウレーカ」という言葉は
私は「エウレーカ」と認識していて
子どもの頃読んだ本の中にありました。

古代ギリシャのアルキメデスはある都市の王から
王冠が純金かどうかを調べろと命じられたことがあったとか。
王は金細工師に金を渡し冠に加工させたものの
混ぜ物をして金細工師が金を盗んだのではないかと考えました。
どうすれば純金か調べることができるのか
見当も付かない彼は悩みながら風呂に入ったところ
浴槽からあふれる水を見て、その方法を思いつきました。
これが
「流体中の物体はその物体が押しのけた流体の重量と同じ上向きの浮力を受ける」
という私たちがよく知るアルキメデスの原理です。

そのことに気付いたアルキメデスは
浴室からあわてて服も着ずに駆け出し叫んだとか。
「ヘウレーカ! ヘウレーカ!」

わかったぞ! ぐらいの意味なんだそうで、
エウレカ、エウレーカの表記も見られます。
初回のこの番組はそんな「!」を与えてくれました。


なぜ植物はスキマに生えるのか?

よく雑草なんていう名前の植物はいないなんていいますけれど
本当にその通りで、それぞれに個性があり
それぞれは刺激的な疑問を与えてくれます。

 

 

いわゆるど根性大根です。
ど根性大根の類いが日本中から報告されていた頃、知人から
「なぜ植物はスキマに生えるのか?」という疑問を投げられたことがあり
私は「そこにいることに何らかの利益があるから」と答えました。
その利益について「競争相手が少ない」と私は考えました。
しかし、今回の番組からは
それどころではない植物たちの戦略が見えてきました。

番組では又吉さんとともに街を歩き
スキマの植物たちを解説されていたのが

東京大学大学院教授の塚谷裕一先生。

 

 

先生が挙げられたメリット、
私が「利益」とした点ですが
まず、日光があります。
森林の中に生える植物ですと
そこの樹木よりも背丈が高くない限り
日光は遮られてしまいます。
光合成は植物に欠かせませんので
コンクリートやアスファルトのスキマは
空が開けている場所であることも多く
光合成の障害がありません。

次に同じく光合成に欠かせない水。
番組ではエアコン室外機のパイプの下に生えている植物を紹介。
こういう恵まれた場所ではなくても、
コンクリートなどに固められた下の土は
水の蒸発が少なく、
さらに表面から吸収される水が少ないため
雨水などはスキマに流れ込んできます。

スキマに生えて育っているダイコンにとって
意外と、その場所は居心地がいいのかもしれません。

健気、逆境に負けずといったイメージは

人間の感傷が作り出した印象なのでしょう。

…続きます。
次は新進気鋭の研究者・山田駿佑さんのオオバコのお話などを。
彼はまだ14歳だったりします。
なお、この番組はEテレにて毎週水曜午後10時。
今夜の第2回は
「なぜお祝いに胡蝶蘭を贈るのか?」です。
 


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