「西郷どん」がいい！奄美の民やアイヌの苦難を学ばなくては

昨年、一昨年と当たりが続いているNHK「大河ドラマ」ですが、
今年もなかなかのお気に入りです。

以前、「ビーバップハイヒール」で筒井康隆先生が
「あの子(林真理子さん)はいいことだけしか書かないなんてことはないから」
と仰っていて、その点に注目していきたい思っていたんですが
現在の「島篇」では薩摩の奄美に対する搾取が描かれています。

「ブラタモリ」で少し触れられてはいましたが、
主人公が属する側の非道を描くのは
大河では画期的なように思います。

西郷隆盛は私も好きな人物で、
それ以上に島津斉彬は好きな人物の中でも指折りです。
斉彬は「国」を「藩」としてではなく、
「日本」という単位で考えることが出来た数少ない大名で
開明派の名君の筆頭に挙げられるべき人物だと思います。

ドラマでも渡辺謙さんが実にカッコ良い斉彬像を演じられましたが、
「島篇」になると、島のとぅまに島民が苦しいのは
斉彬の蘭癖のせいだと言わせていました。

人間、いいことばかりをしている人はいないもので、
たしかに斉彬は世子の頃から幕政に影響力を発揮し、
薩摩だけでなく、日本を前進させたと思います。
しかし、その裏では大勢の人が泣かされていた訳です。
(「真田丸」は比興でしたが)

西郷隆盛も情に厚い人物ではあると思いますが
時に非情な一面を見せていて
綺麗事だけでは彼の人物像は描けないでしょう。
人物像に深みを与えるためにも
そのあたりが楽しみですね。
「島篇」ではとぅま＝愛加那の二階堂ふみさんが素晴らし過ぎますので
こちらも楽しみたいです。

「ヤマトンチュはみんな同じ」
とぅまの兄がそう言っていました。
私も現代のヤマトンチュとして
奄美の歴史を知っておくべきなのではないかと思います。

以前から、アイヌの歴史を知りたいと思っていて、
それは彼らにも虐げられてきた歴史があるからで
これも和人として知っておくべきなのかなと考えるのです。

ただ、ずっと後回しになっていて
いい資料も見つけられないまま今に至ります。

日本史の本では、沖縄、奄美、
北海道のことについては滅多に触れません。

何かそれぞれの歴史がまとめられている書籍があればと
思っているのですが…