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薬の聖地を守る張り子の虎『少彦名神社』 ビーバップ!ハイヒール 大阪・摩訶不思議な寺社ランキング

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ビルの前に謎の鳥居 『御霊神社』 
https://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-12379735526.html

神木に無数の鎌が刺さる『鎌八幡』
https://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-12378852925.html

歯の神様を祀る『歯神社』
https://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-12380740660.html

大企業ばかりに愛される神社『土佐稲荷神社』
https://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-12381491149.html

くぐれない鳥居『玉造稲荷神社』
https://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-12381790814.html


「大阪・摩訶不思議な寺社ランキング」を続けます。


第2位

聖地を守る張り子の虎『少彦名神社』

 

 



 

少彦名(すくなひこな)神社は大阪市中央区道修町、
地下鉄堺筋線、京阪電車北浜駅から歩いて1分で着きます。
大阪証券取引所も近く、ビジネスの中心地ともいえます。

ここは大阪にとって大切な神社で、
「神農さん」と呼ばれ多くの人に親しまれ、
伊勢講の始まった神社でもあることから
「大阪のお伊勢さん」などという呼ばれ方もしているようで
同名の神社は全国にあります。

この少彦名神社で有名なのが「張り子の虎」で

 


毎年、11月22日、23日には例大祭として「神農祭(神虎)」が行われ、
無病息災を祈念した張り子の虎が付けられた五葉笹を授かります。

最近ではあまり言われないとは思いますが、
大阪は「えべっさん」で福笹を授かって一年が始まり
「神農さん」の五葉笹で暮れていくことになります。

少彦名命は古事記などに見られる医薬の神であり、
一方の神農は炎帝神農とも呼ばれ
古代中国に由来する医療と農耕の祖神。
いずれも医療に関わりがあるため、
日本では同一視されていることも多いようです。


徳川幕府が大坂の薬種問屋を道修町に集めて以来、
ここは薬の街として知られていました。
1822年、大坂ではコレラが流行。
コレラ(虎烈刺)はコロリ(虎狼痢)などとも呼ばれ
この地の薬種問屋は
「虎頭殺鬼雄黄圓(ことうさっきうおうえん)」なる丸薬を調合しました。
少彦名神社で祈願された張り子の虎とともに売り出したからか、
たいへん効果があったらしく、
多くの人がこの薬を求めたそうです。

しかし、その名の通り、この丸薬の原料には「トラの頭蓋骨」が含まれます。
そんなものはそんなに手に入るものでもありません。
一方、張り子の虎は少彦名神社の象徴となり神格化され
張り子の虎が病除けの意味を持つようになります。

大阪人なら、道修町には
今でも多数の製薬会社が軒を連ねていることはご存じかと思います。
「道修町まちづくり協議会」なる組織の名簿を見てみますと
会長が田辺三菱製薬の取締役会長で、
理事会社は小野薬品工業、塩野義製薬、
大日本住友製薬、武田薬品工業、扶桑薬品工業などが務めています。

日本の製薬会社にとって、
道修町に社屋を持つことは大きなステータスなのでした。

神農祭は毎年、たいへん賑わいます。
 

 

製薬会社やその商品のキャラクターが集まっていますね。
 

 

 

 

 


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