少し前にTwitterで話題になったテーマを。
妊娠したら指輪を外しましょう
というのはご存じですか?
これは昔から言われていることで
妊娠するとむくみが起きることが多く
いざという時に外れなくなるという事例が多数あります。
自然分娩を予定している妊婦でも
緊急手術になる可能性はゼロではありません。
むくみが酷くなることもあり
外れないと切断することになってしまいます。
指輪は円形だから途切れない永遠を意味していて
結婚の時には指輪が贈られるようになったという話もありますよね。
最近は婚約指輪でもない結婚指輪でもない
エタニティリングなるものも登場しています。
いずれにしても、大切なものですから、
泣く泣く切ることになる前に
外せるうちに外しておきましょう。
さらに初めて知ったのがジェルネイルの問題。
ジェルネイルはいわゆるマニキュアとは違い、
ジェル状の特殊な合成樹脂を爪に塗り、
UVライトの照射で固くするというもの。
ジェルネイルは照射で固めてしまえば
すぐに水も触れますし、
だいたい2~3週間はもつようです。
いろいろと利点の多いジェルネイルですが
医療現場においては逆に問題点があるようです。
ひとつは血中酸素飽和濃度が測りづらくなるということ。
「サチュレーション」という言葉に
聞き覚えがある方もいらっしゃると思いますが、
動脈血のヘモグロビンがどの程度酸素と結びついているかの値を
血中酸素飽和濃度、SpO2などといいます。
その測定に
このような測定器具を指先につけます。
最近は家庭での使用を前提にした商品も出ているようですね。
マニキュアとは違い、
ジェルネイルは除光液ですぐに除去することができません。
血中酸素飽和濃度は状態を把握するために必要な情報ですので
妊婦の場合、ジェルネイルは避けるべきだということになります。
また、電気メスを使用することになりますと
ジェルネイルにラメなどの色に反応して発火することがあります。
これは指輪でも同じで
指輪を外しておくべきである理由の一つでもあります。
もしも、緊急手術を受けることになった妊婦に意識がなく
あるいは、医療スタッフが指輪などに気付かずに電気メスを使ったら…
大火傷や切断の可能性もあります。
意識のない患者にトゥリングをしていることに
寸前になって気づき事なきを得たというケースも耳にしますので
ご注意下さい。