もうネタレベルのお話ですが、
岐阜大学と東京工科大学との共同開発により
奥長良川名水株式会社は
「HYDRO EGG SUISO powder(ハイドロエッグ水素パウダー)」なるものを発売しました。
既にオンラインショップには並んでいるようですね。
https://www.okunagaragawa.jp/SHOP/83.html
発表会の動画を貼りますけれど見なくてもいいです
水素水なる無意味な水で
利益を得ている企業はここだけではありません。
伊藤園のような有名大手でも手を汚している分野です。
既に水素水ビジネスについての批判はお書きしていますが、
今回は岐阜大学と東京工科大学がからんでいるというから
もうプライドも何にもないのかななんて思います。
学生や教職員などはどうお考えになるのでしょうか?
OBさんたちも情けないのでは?
飲んでから48時間水素が持続的に発生するほか、無味無臭で加熱しても水素発生の効果が変わらないため、温かい飲み物や料理に混ぜて利用できる
のだそうです。
フィクションの世界です。
そもそも、「水素を常温で凍結乾燥して粉末にした」という時点で
何を言っているのかがわかりません。
もしも、この商品を水などの何らかの液体に混ぜて、
水素ガスが発生するのであれば、取扱注意です。
水素自体は危険物ではありませんが、
取り扱う規模などにより保安技術管理者、保安主任者、
保安係員、販売主任者などの資格を持つ人が取り扱わねばなりません。
気体としての水素はボンベの形で運搬されますが、
大変目立つ赤い色のボンベです。
さらにもしもこれがお題目どおりなら、
燃料としての水素の取り扱いにおける問題点を一気に解消することができます。
エネルギーとしての使用が研究され
自動車など一部は実用化されてはいる水素ですが
海水などからも取り出すことができる一方で
体積エネルギー密度はガソリンの数千分の一程度に過ぎず、
ガソリン並みの力を発揮しようと思えば大量の水素が必要になります。
それではクルマに搭載できませんので
圧縮するか液化水素の形で搭載することになります。
そのほか、パイプをすり抜けてしまう問題、
鋼材の強度を弱めてしまう水素脆化の問題、
安全性の問題など、問題点が山積しています。
「水素社会」の実現はずいぶんと前から期待されていますが、
実現されないのはなかなか諸問題が解決されないからです。
この新商品の技術があれば、
運搬から燃料としての利用まで
一気に解決してしまいます。
燃料電池なんてまだるっこしいシステムは不要です。
水素エンジンが普及します。
水素水ビジネスなんていう詐欺を働かなくても、
この技術を世界に向けて発表すれば
ノーベル賞をはじめとする栄誉に加え、
生み出される利益は計り知れません。
オンラインショップでの価格は
1箱 3g×30包入りで9,072(税込)円。
温めても!凍らせても!料理に混ぜても!
高濃度水素水がそのままパウダーになりました!
HYDRO EGGは体内に入ってから約48時間で、水素飽和濃度まで水素が発生します。
スティックタイプなので、バッグやポーチに入れて持ち歩くことができ、好きな時にささっと溶かすだけで手軽に水素を補給できます。
1箱 3g×30包入りです。
お召し上がり方
・500ml程度のお水などに1包をよく溶かしてお飲みください。
・1日1~2包を目安にお飲みください。
だそうです。
原材料を見てみますと、
糖とアミノ酸とミネラルのようです。
スポーツドリンクのようなものになる?
粉末のアクエリアスだと5袋で500円未満です。
飲料にした時の1包1杯分だとすると、
アクエリアスの場合30杯で2,500円ぐらいでしょうか。
岐阜大学と東京工科大学は何を考えているのか?
産学協同が流れとなっていて、
さらに財務省の責任で大学経営も厳しくなっていますが、
両大学も苦しいのでしょうか?
貧すれば鈍するということでしょうか。
情けない限りです。
なお、東京工科大学は、
東京工業大学とは別の大学ですので
お間違えなきようお願いします。