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若年性アルツハイマー・MCI…ドラマ「大恋愛~僕を忘れる君と」

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今クールのドラマでは、
蒼井優さんご出演、アンジュルムがオープニングテーマの
ドラマ25「このマンガがすごい!」と、
米倉さんの「リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~」、
福田雄一監督のバカドラマ「今日から俺は!!」、
そして、戸田恵梨香さん主演の「大恋愛~僕を忘れる君と」を見ています。

医師が若年性アルツハイマーを患うという
この「大恋愛~僕を忘れる君と」は、
間抜けなことに、私は
認知症の医師の話だと勘違いしていて、
直前にサヴァン症候群の医師の「グッドドクター」を見ていたため
また変わった設定のドラマが始まると思い込んでいました。

認知症の兆候が現れ始める医師が主人公なんですね。
おそらく、彼女は若年性アルツハイマーと診断されることになるのでしょう。


超高齢社会に向かっている日本では、
高齢者の増加とともに認知症の人が増えると考えられています。
2025年には65歳以上の高齢者の約5人に1人が認知症を患うという
厚生労働省の試算もあり、
現在、その対策が求められています。

ここでいう高齢者とは「65歳以上の人」を指します。
認知症は高齢者に多い訳ですが、
65歳未満の人が認知症にならないかといえば
数は少ないながらもかかる可能性もあります。

この65歳未満の認知症のことを「若年性認知症」と呼んでいます。
また、認知症にはアルツハイマー型初老期認知症や
脳血管性認知症、レビー小体型認知症、
前頭・側頭型認知症などがありますが、
認知症全体の半数以上を占めているのがアルツハイマー型で、
主人公は若年性のアルツハイマーということなのでしょう。

若年性認知症には高齢者の認知症とは異なる悩みを抱えがちです。
私たちには年を取ると脳の働きが鈍くなるという常識があり、
認知症といえば高齢者がかかる病気だという常識があります。

そういった常識があるために、若年性認知症の人は
周囲の理解を得られないケースも少なくないようで
さらに、認知症にかからなければ働き盛りで収入を得ていたはずで
家庭においては大黒柱の人が
認知症のために制限を受けてしまう、
あるいは認知症に対する誤解のために
職場から不当な不利益を被ることもあり、
経済的な問題を抱えることにもなります。

特に見た目が元気に見えることが多く、
内部障害の人に対してありがちな
無理解で創造力を欠いた言葉や態度に悩まされるといいます。

ドラマは恋愛ドラマのようですが、
そのあたりの理解が進むきっかけになればと思います。

逆に視聴者に偏見を植え付けるような内容にならないかも心配です。

それと、ドラマのラストでは「MCI」という言葉がでてきました。
軽度認知障害、「Mild Cognitive Impairment」を略して
MCIと呼ばれているもので
認知症予備群、認知症の前段階の状態を指します。

アルツハイマーの場合、ある日突然、認知症になるという訳ではなく
徐々に認知機能が損なわれていきます。
認知症を治す薬は未だ開発されていませんが
その進行を抑制することについては可能性があるとされています。
それも、より早い時期からの医療の介入が必要だとされ
できれば、認知症になる前のMCIで
治療を開始した方がよいといわれています。

ただ、専門医でも診断が難しいとされる認知症では、
どこからがMCIで、どこからが認知症なのか、
目安のようなものはあるにはあるものの、
厳密には区別しづらいのが実情です。

認知症の予防では、やはり頭を使うのがよいとされ、
コグニサイズなどという運動も周知されてきています。

 

 

上記で「年を取ると脳の働きが鈍くなるという常識」としましたが
実際には脳は使えば使うほど機能が強化されると考えられていて、
脳血管性認知症のように、
いわゆる脳卒中、脳梗塞や脳出血後の脳機能障害でよく聞かれるのが
「脳の可塑性」という言葉です。
脳卒中などで障害を受けた組織が元に戻ることはありませんが、
リハビリにより脳は違うネットワークを作り出すことがあります。
いろいろな可能性を秘めているのが脳という器官のようです。

もちろん、これは脳血管障害の話だけではなく、
全ての人に当てはまることです。
それと、いつ自分自身や身近な人が認知症になるかわからないだけに
他人事ではない病気です。
増加する認知症患者は医療機関や行政だけの対応では間に合いません。
全ての人が認知症に対する正しい知識が必要になっています。

 

 

 

 


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