バラエティー番組でのアイドルはともかく、
あるいはアイドルというカテゴリー以外の部分で聞いていたアイドル以外では、
初めてアイドルとして注目したのがスマイレージでした。
以後、アイドル界全体も見るようにしているのですが、
現時点でも、スマイレージは特別ですし、
スマイレージ改めアンジュルム以上に
楽しいと思えるアイドルはないように思います。
6月18日、リーダーの和田彩花さんがアンジュルムを卒業されます。
そのラストシングルとなるのが
「恋はアッチャアッチャ」と「夢見た 15年」で、
「夢見た 15年」のミュージックビデオが公開されました。
「夢見た 15年(フィフティーン)」
こちらはスマイレージのメジャーデビュー曲
「夢見る 15歳(フィフティーン)」
あえて似た背景にして撮影してあります。
作詞はスマイレージ初期メンバーで
和田さんと研修時代からの同期の福田花音さん。
新曲の歌詞の
カルチャーショック起こすほどに
時代を変えよう
の部分は
スマイレージ「有頂天LOVE」の歌詞の一部、
カルチャーショックを起こす程
時代を変えるわ
をもじったものとなっています。
そのほか、スマイレージが
「日本一スカートの短いアイドル」を自称していたことから
いつの間にか脱いでいた
短いスカートも
だったり、
バッサリ切ったショートカットも
今じゃ遠い過去
では、この時にメンバーが全員ショートカットになったことが織り込まれています。
また、ダンスでは各メンバーがそれぞれのデビュー曲で踊った
振付を見ることでき、
「夢見る 15歳」の振付は全員で踊っています。
「夢見た 15年}の「15年」というのは、
和田さんらが研修生に相当するハロプロエッグに加入したのが、
2004年ですので、そこからの年数なのでしょう。
私が9年前に「見つけた」スマイレージは
こんなに楽しい世界があるのかと感動させてくれましたが、
当時のメンバーは
リーダーの和田彩花さんのみとなったものの、
仲がいい、うるさいといった部分で
現在のアンジュルムにも
あの頃の楽しさが残っているように思います。
ただ、あの頃の楽しさとは違う別の楽しさもあって、
それはメンバーそれぞれが自我が充分に現れているからのように思います。
あの時4人だったスマイレージは
現在、12人のアンジュルムに。
いずれも個性を発揮しようとしているメンバーたちです。
アイドルといえば、様々な制約が多く、
あの時、ショートカットにすることを命じられたのも
その一つかもしれません。
和田さんは当初、特技が
「宇宙と交信できる」「動物と話せる」としていて、
これらは自己紹介用に必要とされていたもので、
実際の彼女を説明するには不要なものです。
和田さんは美術が好きで、
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特にエドゥアール・マネに惹かれ、
さらに仏像好きとしても活躍されています。
美術史の研究のために大学院にも進まれました。
虚構でイメージを作ることを求められていたあの頃に対し、
己の自我を発現しているのが今の和田さんです。
彼女の「自分がしたいことをする」という姿勢は
後輩たちにも影響を与え、
2人が大学などでそれぞれ目指す道を学ばれてました。
和田さんの卒業まで3か月もありません。
いつのまにか大人になって
素直になれない あまのじゃくな私だけど
ありがとう ありがとう この言葉を
心から 心から
スマイレージがこの世に初めて出た
10年前のインディーズデビュー曲です。
