今回は少しだけ。
インフルエンザ治療薬「バロキサビル(商品名:ゾフルーザ)」について
今年1月にこのような記事を作りましたが、
ゾフルーザに耐性ウイルス? 治験からそうでしたよ…というお話
https://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-12435696522.html
今回は想像していたよりも
酷い有様となってきましたのでそのお話を。
インフルの治療薬「ゾフルーザ」患者の70%余から耐性ウイルス
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190327/k10011863181000.html
国立感染症研究所の調査とのこと。
既にお書きしていたとおり、
日本小児科学会などは
今シーズンの治療での使用を推奨していませんでした。
70%余りというデータが正しければ、
もうこの薬には期待できないのかなといったところでしょう。
70%ってとんでもない数字ですよ。
テレビなどでこの薬の素晴らしさを語っていた医師も少なくありませんでしたが、
元々、耐性ウイルスが出やすいという話は治験段階からあって、
しかも、サンプル不足であることも指摘されていて、
資料を見れば気楽に勧められるものではありませんよね。
ゾフルーザを販売している塩野義製薬は
以下のようにコメントしているそうです。
われわれが行った調査ではなくコメントする立場にないが、ゾフルーザを使うと薬が効きにくいウイルスが出ることは認識しており、会社としても、そうしたウイルスが出る割合やどれくらい別の人に感染するのかなどデータの収集と解析に取り組んでいる。情報がまとまり次第、速やかに結果を公表していきたい
不充分なデータでの見切り発車の代償はどうなるでしょうか。
塩野義にとっても、耐性ウイルスが拡散されたとすれば
各社の今後の新薬開発にとっても…?
「ゾフルーザ」に耐性ウイルス 学会が新たな使用基準を議論へ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190328/k10011863481000.html
↧
国立感染症研究所「ゾフルーザ服用患者の7割超から耐性ウイルスが検出されたよ」
↧