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早期発見のメリットが大きい大腸がん 阪神・原口文仁捕手の活躍

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原口文仁捕手については、3年前にこのような記事をお書きしています。
彼が育成契約から支配下登録に、
さらに電撃的な一軍登録とその活躍、
彼の人間的な魅力についてお書きしました。

https://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-12162281255.html


そして、今年1月に彼が大腸がんの診断を受けたことを公表したことに合わせて、
「がんとともに生きる」時代についてお書きしました。

https://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-12437520574.html

手術後、リハビリに取り組み、5月8日に二軍で実戦復帰、
今月4日のロッテ戦では一軍昇格後の初打席となる代打で、
レフトオーバーのタイムリー二塁打を打っています。

そして、9日の本拠地・甲子園球場での日ハム戦では、
9回2死二、三塁で代打出場し、
センターへのサヨナラヒットを打ち、
矢野監督らが涙を流すことになりました。

その後、途中からとはいえ捕手としてマスクを被ることもあり、
また、ファーストとしては先発出場もしています。

現在も治療中と思われ、病気のことは別にしても、
キャンプを行っていないので
体力面では不安はあるでしょうが、
彼は「同じ病気の人たちに少しでも励みになれば」と語っています。

1月の公表時には

プロ野球選手という立場でこの病気になったことを自分の使命だとも思います。同じがん患者の方々にとって少しでも夢や希望となるよう精いっぱい、治療に励みたいと思っています

としていましたね。


彼の活躍は何よりも彼自身の強い気持ちと努力があればこそですが、
それも、大腸がんをごく早期の段階で発見できたからでしょう。

検査や治療は何よりも患者の利益になるかどうかで判断されるべきですが、
高齢者の一部を除いて、
大腸がんは早期発見のメリットが大きいがんです。

従来の大腸がんの手術では開腹手術が行われていましたが、
現在は開腹せずに行う内視鏡治療も行われています。
内視鏡治療であれば、入院期間は数日で済む場合が多く、
経済的負担が少なく、社会復帰も早く、
さらには5年生存率も100%に近い数字となっています。

もしも原口選手の大腸がんが早期ではなく、
少し進んだ状態で発見されて開腹手術が行われていれば、
仮に予後が順調であったとしても、
まだまだ、このような活躍は難しかったことでしょう。

大腸がんの検査で最も手軽なのは便潜血検査です。
これは便の中にヘモグロビンが含まれているかを確認するもので、
大腸に出血があるかを調べます。
ここで陽性となった場合にはいわゆる精密検査ということになります。

精密検査で行われる内視鏡検査ですが、
大腸がんやその前段階ともいえる腺腫には、
出血を伴わないものもあり、
そういったものをごく早期に発見するためにも内視鏡検査が有効で
内視鏡なら95%以上の確率で大腸がんを発見できるとされています。
また、腺腫ができやすい体質であるかなどもわかるため
用心するなどの対策ができるようになります。

国立がんセンターの2018年がん罹患数予測によれば、
全てのがんの中で最も多いのが大腸がんだとされ、
同年の死亡数予測では肺がんに続いて多いのが大腸がんとなっています。

命を守るためにも、身体的負担、時間的負担、
金銭的負担を軽くするためにも、
大腸がんの早期発見のメリットを認識する必要があります。

なお、現在のプロ野球界では広島の赤松真人外野手が
2017年に胃がんで胃の半分を切除、
リンパ節へ転移を乗り越えて一軍復帰を目指しています。
阪神では横田慎太郎外野手が
2017年のキャンプ期間中に脳腫瘍と診断され、
育成選手契約としてトレーニングに励んでいて、
球団は彼が支配下登録選手へ復帰するまで背番号24を空けておくとしています。
また、がんではありませんが、
若年期に発症することが多い1型糖尿病を長年患いながら、
阪神の岩田稔投手はローテーションを守り続けています。

 


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