18日、日本武道館での
「アンジュルム コンサートツアー2019春 ファイナル
和田彩花卒業スペシャル 輪廻転生~あるとき生まれた愛の提唱~」
にて、和田彩花さんが卒業されました。
この「アンジュルムック」で
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二人で編集長を務められた蒼井優さんと菊池亜希子さんもいらっしゃったようで、
ただ、山里亮太さんは離れた席におられたようで、
結婚会見で仰ったように、
蒼井さんは集中して全力でアンジュルムをご覧になったようです。
そのほか、新木優子さんもいらっしゃっていたようですね。
スマイレージ、アンジュルムの歴代のメンバーも参加。
前田憂佳さん、福田花音さん、
特に小川紗季さんがいらっしゃったのは嬉しいですね。
辞め方が事務所にとって予定外のものでしたから。
これまでもいらっしゃったことはあるのかと思いますが、
一般の客席に座っておられたのでしょう。
それが「前田憂佳 福田花音 小川紗季」の名前で
花まで出せるようになったことに感激です。
花といえば、興福寺からも届いていました。
和田彩花さん恐るべしですね。
田村芽実さん、相川茉穂さんもいらっしゃっていて、
相川さんが元気そうなのも嬉しいです。
コンサート中、一度は涙もあったかぐらいの和田さんでしたが、
メンバーには涙する人も多く、
特に最後のMCとなった部分では、
どん底時代を含めて苦楽を共にした2期メンバーが大泣きとなりました。
勝田里奈さんは中盤で歌うことができなくなる部分があり
MCで中西香菜さんは客席に背を向けて話し始めると、
向き直ったのは隣の和田さんがいないほう。
向いてしまうと言葉が出なくなるから。
次期リーダーの竹内朱莉さんは
いつもいじられ役でムードーメーカーですが、
初めてではないかと思えるような生の感情を見せました。
目を白黒させ寄り目になりつつ涙をこらえ、
おそらくは用意していた言葉も消えてしまったのでしょう。
ほんっとにいなくなるんですか…やべっ…やだよぉ…
明日からでいいですよね
明日からリーダーやりますけど
今日の11時59分までやりません
明日からやります
やりますけれど
わだちょの次ってプレッシャーが大きいじゃないですかぁ
こんなさぁすごい人の次ってヤバいじゃないですかぁ
…頑張りますね
次は(客席に)座って見てるじゃないですか
だから、次は武道館でアンジュもむぅぅぅぅ
もしかしたら、形が変わってるかもしれないけど…
頑張りま、す、のでぇ
頑張っていくので、ちゃんと見ててください
ずっと心配しててください
安心して卒業しないでいいんで
いつでもわだちょが見てると思って頑張りますねぇ…
4人だったスマイレージは
2011年に新メンバー5人が加入、
9人となるも小川さんが突然卒業で8人に、
以後、体調の問題も含めて
7人、6人となりました。
9人から6人になるまで約半年の出来事です。
そして、事務所からも忘れられる存在となり、
私たちも解散を心配するようになります。
竹内さんは和田さんの卒業前に、
そのどん底の頃を知っているから大丈夫、
落ちたらまた上がればいい、怖くないと仰っていましたが、
それだけではなかったのではないかと思います。
本当の気持ちが泣き声になって出てきたのだと思います。
9年前に初期スマイレージの和田彩花さんを見た時は、
彼女が16歳になられるかその直前の頃。
顔小さい、手足長いが第一印象でした。
ただ、リーダーではあるものの、
リーダーに選ばれたのは
4人の中で誕生日が最も早いからという理由に過ぎず、
歌唱力では小川さん、
次ぐ歌唱力の福田さんはバラエティ番組で活躍、
ファンが最も多く特殊な声の持ち主の前田さん、
和田さんは武器の少ないふわふわした目立たないリーダーでした。
それが後に常に楽曲の芯の部分を担うようになり、
そのパフォーマンスは芸能界の先輩たちを魅了するまでになりました。
「アンジュルムック」を制作するにおいて、
蒼井さんと菊池さんは12人個別に面談されていますが、
「どんなアイドルになりたい?」という問いに対し、
和田さん以外全員が打ち合わせしたわけでもないのに
「和田さんみたいな人になりたいです」と答えたそうです。
つんく♂さんプロデュースで結成されたスマイレージでしたが、
アンジュルムにはつんく♂さんのような人はいませんでした。
小学生だった和田さんがハロプロエッグだった頃、
つんく♂さんから言われた言葉の中に、
「商店のように自分で自分をプロデュースできるようになりなさい」
というものがあったそうで、
おそらく、アンジュルムのプロデューサーは
和田さんだったんだと思います。
メンバー個々の個性を見て、
そこを活かすにはどうすべきか、
この新曲はこれまでの路線とは違うけれど
どう見せていくべきか、
アンジュルムはどうあるべきか
そんなことを考えてこられたんだと思います。
私が切り花を買わなくなって長いのですが、
それはそこに美しさをあまり感じなくなったからでした。
種が発芽し、背丈を伸ばして葉を広げ、
つけたつぼみが花開く。
そして、また種をつける。
目の前に花が咲いてる時、
その美しさの中には、
こういった営みも含まれているかと思うんです。
表現者として、リーダーとして、
成長してきた美しさが和田さんにはあります。
それは蒼井さんが仰る
「アンジュルムック」のコンセプト「少女を消費しない」にも通じます。
18日の武道館で各メンバーからの言葉が寄せられ、
それはまるで子どもたちが母親か担任の先生に、
「私はこんなに和田さんのことが好きなんだ」を発表し合うような場でした。
涙で言葉が詰まった時には
笑顔の小さな声で
和田さんがずっと「うんわかった」「大丈夫」と声をかけていました。
正しく慈母のような姿でした。
去る和田さんが心配なのが、
弁当の人参やピーマン、しいたけなどを誰が食べるのか、
靴を誰が揃えるのかといった楽屋でのこと。
たいへんなリーダーでした。
ハローの卒業では恒例の大きなドレスもなく、
パンツスーツ風の衣装だったのも和田さんらしいです。
和田さんはこれからもアイドルを続けたいとしており、
アイドルの解釈を広げたい、
女性のあり方について考えていきたいと仰っています。
リーダーに竹内朱莉さん。
中西香菜さんは引き続きサブリーダー。
さらにハローでの活動歴では3番目に短い
川村文乃さんを抜擢。
ファンなら納得の人事ですが、
その抜擢でメンバー間の軋轢が生まれないと判断できるのも
アンジュルムならではです。
和田彩花さんとアンジュルム。
道は分かれ、物語はそれぞれの第2章へと続いていくことになります。
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