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芸能界の干す・干されるの今昔 吉本興業とジャニーズ事務所

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明石家さんまさんがラジオ番組で
「そろそろ世間も飽きてきたんとちゃうか?」
と仰っています。
そんな感じになってきました。

入江さんや宮迫さんらの問題が出てくる直前に、
ジャニーズ事務所は事務所を出た元SMAPの3人の件で、
公正取引委員会から「注意」を受けていましたが、
この異例の事態のことなど全く話題になっていません。

テレビなどのメディアが形だけの採り上げになっているのは
ジャニーズへの配慮でしょうが、
世間一般も、ほとんど話題にしていないように思います。

ジャニーズの件は、稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんが
テレビ局などの仕事をジャニーズが妨害しているのではないか
圧力を加えていたのではないかというもので、
具体的な何かがあったわけではないものの、
独占禁止法違反が疑われるようなことがあったのは事実なのでしょう。

ただ、実際にそれが日常茶飯事だったということでもなく、
問題はいちいちジャニーズが「~を使うな」と言わなくても、
各局が彼らの起用を避けるということにあるのでしょうか。
暗黙の了解、昔ながらの悪習が忖度を生んでいるのでしょう。

しかし、私は「新しい地図」の彼らについて、
ジャニーズは気を遣っているなと思っていました。
本気でジャニーズが彼らを干そうと思えば、
草彅さんが「ブラタモリ」のナレーションを続けることはなかったでしょうし、
香取さんが新規でファミリーマートのCMに出演することも
稲垣さんの映画の活躍もなかったでしょう。

大手事務所から円満でない形で出た芸能人を使わない、
使わせないというのは、
まさしく悪い伝統で、近年では能年玲奈さん、現のんさんの件もありますし、
その前で騒ぎになったのは野久保直樹さんの件でしょうか。
井上真央さんはどうだったのでしょうか。
芸能界では、もめていなくても、
ある程度の期間、見かけなくなることがありますが…

吉本興業でも、大平サブローさんらが酷い目に遭い、
戻って来られて、3か月間ただ働きの後、復帰が認められました。

一昔前の関西では、松竹芸能の芸人さんとの共演は不可能で、
昔、西川きよしさんがこれを改めてもらおうと、
会社に談判に行ったところ、
「お前が吉本を辞める気やったらその話、聞いたるわ」と言われたとか。
だから、関西テレビ「さんまのまんま」を
フジテレビ制作の形での特番を作った時に、
東京制作だからと、さんまさんが笑福亭鶴瓶さんと共演された時や、
読売テレビ「パペポTV」最終回でさんまさん、島田紳助さんらが
鶴瓶さんと同じステージに立ち、
同じ画面に映っておられたのが画期的な出来事でした。

今年の2月だったか、さんまさんが林正之助さんの思い出話をされていて、
当時「ライオン」のあだ名で恐れられ、
劇場に来られた時には大師匠クラスが直立不動になるような会長さんだったとのこと。
吉本の社員のことは「野良犬」、
芸人のことは「ゴキブリ」呼ばわりで、
さんまさんらは「あのバイキンども」と呼ばれたそうです。

朝ドラ「わろてんか」は創業者の吉本せいさんがモデルでしたが、
その実弟が林正之助さんですね。
役柄でいえば濱田岳さん。
思えば、今、あの朝ドラが放送中だったとすれば、
NHKはどう対応したのでしょうか?
あれはあくまでもフィクションなので、
問題ないとは思いますが、
実際の吉本の歴史には、それはそれはえげつない話がたくさんあることですし。

吉本の御家騒動の形になってしまっている現在ですが、
その時代を知っている師匠たちからすれば、
今の騒ぎは信じられないかもしれませんね。
冷ややかな目で見ておられる方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、時代は変わろうとしているのでしょう。

6月28日、元モーニング娘。の鞘師里保さんが
BABYMETALのサポートダンサーとして
コンサートに出演されたことが話題となりました。
鞘師さんはモーニング在籍時はエースとして活躍されていましたが、
海外でダンスを学びたいとして17歳で卒業。
春にはハロー!プロジェクトのステージにも立たれてはいるものの、
所属契約はしておらず、フリーの立場です。

芸能界の常識では、かつて看板だったタレントが、
自分の事務所とは関係ない仕事をするのは
快く思わないのが普通です。
しかし、アップフロントグループでは、
それを妨害するどころか、
現役の所属メンバーが話題に出せるほど
明るい話題なのかもしれません。

以前にもお書きしましたが、
昔からハローに限らず、アップフロントでは、
「辞める」「休む」でもめたケースを知りません。
吉本やジャニーズのような力はありませんが、
後藤真希さんにしても、
様々な不幸な出来事があったにせよ、
一世を風靡した彼女がエイベックス系に移籍する時に
もめたような様子はありません。

鞘師里保“所属事務所離脱”のワケ…ハロプロ擁するアップフロントは芸能界のホワイト企業
https://biz-journal.jp/2019/07/post_110862.html

ビジネス系のサイトにこのような記事がありますが、
今後は日本の芸能界もこうあるべきなのでしょう。

事務所と芸能人各人は対等の関係であるべきです。
そのためには芸能事務所それぞれが考えを改めるだけでなく、
芸能人のほうの意識改革も必要ではないかと思います。
 


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