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小泉進次郎は小池百合子と同じポピュリストか? ~海洋放出以外の方法があるならさっさと言えばいい~

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台風15号の影響で、房総半島などの電力供給がなかなか復旧しません。
昨年の台風21号では、近畿が同様の被害を受け、
一時、180万戸が停電しました。
今回は92万戸とのことですが、
大阪平野での停電と、房総半島の地理的条件が違いすぎるのでしょう。
大阪の場合、倒木の除去から始めなくてはならないということは
あまりなかったように思います。
人員もほかの電力会社からの応援も含めて
昨年の10倍以上投入されているとのことですが
伊豆大島などでも厳しい状況が続いているようです。

坂本龍一は反原発活動の中で「たかが電気」と言い放ち、
大江健三郎は「電気はいらない!」と書かれた大きな紙を
タクシーの窓から掲げました。

電気がなければ人は死にます。

今回、既に死者が出ています。
坂本龍一も電気がなければがん治療もできません。
大江健三郎があの時、乗っていたタクシーも、
電気がなければ動きませんし、作れません。

さて、これらの「活動家」の主張は
福島第一原発の事故があったからですが、
ずっと問題になっているのが「処理水」の処分です。

この問題については昨年の今頃にお書きしています。

トリチウムは三重水素 昔からトリチウムは水道水にも含まれている
https://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-12402373185.html

そもそも、トリチウムが何なのかも理解しようともせず、
ああだこうだと意見が出るということが異常です。
理解もなしに正しい判断なんてできるはずがないでしょう。

昨年、お書きしたものを再掲します。

自然界にありふれた物質である水素は原子核が陽子1つで構成され
一方、トリチウムは陽子1つと中性子2つで構成されています。
原子力発電ではトリチウムが生成されますので
ほかの原発ではトリチウムを環境基準以下に希釈して放出しており
それが世界の常識です。

トリチウムは自然界の水の中にも存在していて
これは宇宙空間を飛び交っている宇宙線により生成されたものです。
割合でいえば、1Lあたり2ベクレル程度です。
ただ、1960年代には1Lあたり100ベクレルにまで上昇、
これは世界中で行われた核実験の影響だと考えられています。
昔からトリチウムは水道水にも含まれており
販売されている飲み物にも含まれているでしょう。
ここまで上昇していても、健康上の問題は出ておらず、
今後、福一由来の処理水を海水と同レベルに希釈して放出しても
問題が出るはずはありません。



韓国が腹いせでいちゃもんをつけてきていますが、
韓国では福一の8倍もの原発由来のトリチウムを放出しています。
そういう政府です。

しかし、我が国も負けてはいません。
原田義昭前環境大臣が
「海洋放出しか方法がないというのが私の印象だ」と述べたのに、
後任の小泉進次郎環境大臣は
「発言は前大臣の個人的な所感ではあるが、
福島の漁業者に不安を与えてしまい、後任の大臣としてまず、おわびしたい」
と陳謝。
やっていることが小池百合子都知事と同じです。

海に放出するしかないんですよ。
どうするんですか?
タンクを増やし続ける気ですか?
ずいぶんと前から限界が見えていますよ。
せっかく前任者が道を作ったのに、
それをあっさりと前任者の「罪」にしてしまう。

以前から一部で東京湾に放出すればいいというアイデアがあり、
これは福一で作られた電力が首都圏で消費されていたからですが、
理窟の上では東京湾に限らず、
大阪湾でもどこでも放流してよいかと思います。
ただ、大量の水を運搬することが
はたして現実的なのか、その点の疑問があります。

国としてすべきなのは、

繰り返し事実を説明し続けることと、
放出で起きる風評被害を含めて、
あらゆる全てのことに対し
東京電力とともに責任を持つと言い切ることです。

国際原子力機関(IAEA)も
ずっと前から早急に海洋放出するようにと言ってきています。
海に放出する以外の方法があるなら、
ぜひ、教えていただきたいものです。

メディアが持ち上げ続けている小泉進次郎ですが、
原発について
「どうやったら残せるかではなく、どうやったらなくせるかを考えたい」
と語りました。
そう考えることの必要性は否定しませんが、
現状、あるいは近い未来も含めて、
原発をなくすことは環境を破壊し続けることを意味します。
さらに電気料金は2倍になるでしょう。
国民の生活以上に、まず産業界は大ダメージを受け、
原発のある国にどんどん逃げ出していくでしょう。
次に仕事を失った国民に死者が出ることでしょう。

彼がトップとなった環境省の任務は

地球環境保全、公害の防止、自然環境の保護及び整備その他の環境の保全(良好な環境の創出を含む)並びに原子力の研究、開発及び利用における安全の確保を図ること

です。
原子力の部分を無視したとしても、
環境破壊を続け地球温暖化を進めることが
その長としての仕事ではありません。
だから、「石炭火力発電を減らしていく」とも発言しており、
じゃあ、どうするんだと。
原発なくして石炭火力を減らす?
電気が作れませんよ。

どうするんでしょうか?
「環境省は知らない。経産省にでも聞いて」でしょうか。

処理水のことでは経産省の顔も丸つぶれですが。

今後、彼から建設的な話が出てくるかもしれませんので
まだ、小池百合子と同じレベルと言い切ることはしませんが、
これまでの彼の発言からは、
今後も期待薄のように思います。
 


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