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ラグビーの起源はサッカーではない アメフト・サッカー フットボールの歴史

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いよいよ、ラグビーワールドカップも11月2日の決勝を残すのみ。
日本の歴史的快挙となった対アイルランド戦でしたが、
その後、アイルランドがニュージーランドに
一時は完封されるのではないかという完敗を喫し、
さらにはそのニュージーランドがイングランドに敗れるという
世界の広さを思い知る大会で実に素晴らしい戦いが続いております。

 



さて、ラグビーはフットボールの一つであります。
現在、フットボールと呼ばれるスポーツは多数あり、
広く世界で行われているのが、
ラグビーやアメリカンフットボール、サッカーでしょうか。

フットボールの歴史は定かではありませんが、
古代ギリシャで現在のラグビーに似た競技が行われていたらしく、
それが古代ローマで足を使う競技になっていったとも。

また、紀元前の中国には「蹴鞠」があったらしく、
これは鹿の皮に鳥の羽毛を詰めた鞠が使用され、
高所に張られた布の穴に鞠を入れる競技が行われていたそうです。
日本の蹴鞠のルーツでしょうか。

ただ、ボール状のものを使用した遊び、競技の起源は世界中に見られ、
音楽と同様、どこかから伝播されたものではなくても、
自然発生的に作られるものなのかもしれません。
8世紀ごろのイングランドのように、
戦争で殺した相手の首を蹴って勝利を祝ったなんていう風習もあります。

時代は下って16世紀末、イングランドの探検家がグリーンランドで
現地のイヌイットたちとボールを蹴るフットボールを行っています。
現在のサッカーのように、相手のゴールラインに向けて
足でボールを運ぶもので、
ゴールはなく、ラインを越すことが目的だったとか。

一方、現在のイタリアでは「カルチョ(カルチョ・フィオレンティノ)」が流行。
現在はサッカーと同義のカルチョですが、
このカルチョではボールは足だけでなく、
抱えて走ることもあり、殴る蹴るは当たり前。
イングランドなどのグレートブリテン島全域でも行われていました。
しかし、これは死傷者が出る、騒音が酷いなどの理由で
度々禁止令が出されていますが、
その人気は高く、18世紀ぐらいまでは行われていました。
また、前世紀に入り復興され、現在も行われています。

 

 

 

最初は喧嘩のようですが、
だんだん、皆が疲れてきて、
終盤はスポーツらしくなっていますね。

世界で見ると、フットボールとはいうものの、
ルールは様々でしたが、
1863年、ロンドンで協会・フットボール・アソシエーション(FA)が設立。
この時、統一ルールを定めようということになり、
現在のサッカーとラグビーが分離することになります。
「サッカー」「Soccer」という言葉は
主にアメリカ、オーストラリア、日本で使用されるもので、
「Association football」の「Association」を略して「-er」を付けた言葉です。
日本の場合これを「ア式蹴球」と呼んでいました。

一方、ラグビーの起源は1823年、

イングランドのラグビー校で、フットボール中、
エリスなる生徒がボールを抱えたまま

相手のゴール目指して走り出したことからだとされてます。
ここで行われていたフットボールでは、
ボールを手に持つことは認められていましたが、
前に進むには蹴らなければならないというルールになっており、
その反則を犯しての暴挙だったことになります。
なお、1823年のことですから、
まだ、サッカーという競技はありません。
よってエリス少年がサッカー中にボールを持って走り出した、
というのは明確な誤りです。

これがラグビーの起源とはされているのですが、
ここまでお書きしてきたように、
フットボールという名前にもかかわらず、
ボールを手に持つ、投げるという行為は一般的に行われていて、
本当にエリス少年がラグビーのルーツと言い切っていいかどうかは
極めて怪しいといえるでしょう。
1871年、ラグビー・フットボール・ユニオンが結成され、
ラグビーの統一ルールが整備されることとなります。

アメリカンフットボールの場合は、
サッカーとラグビーが分かれたあとでも、
アメリカでは各地で独自ルールによるフットボールの試合が行われていましたが、
サッカーやラグビーのように、
統一ルールを求める声が大きくなり、
1882年、現在のルールに近い初期アメリカンフットボールになっていきます。

なお、カナダでは、

カナディアンフットボールが人気だそうです。

今回、ざっとお書きしましたが、
ひと口でフットボールの歴史を語るのは難しいことのようです。

 

 


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