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低侵襲化が進む医療技術 しかし辛い時には相談を

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今回のシリーズも、
視聴率絶好調であるらしい「ドクターX~外科医・大門未知子~」。
Twitterなどでは、もう馬鹿馬鹿しくなったのか、
医師たちのぼやきもかなり減ったように思います。

群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い、専門医のライセンスと叩き上げのスキルだけを武器に突き進むフリーランスの天才外科医・大門未知子

脳神経外科から整形外科、眼科、
あらゆる分野の手術を行う大門未知子は何の専門医なんでしょう?

そんなことはいいのですが、
勝村政信さん演じる今回の加地秀樹は、
「東帝大学病院次世代超低侵襲外科治療担当部長」という肩書きらしいです。

先日、テレビ番組の収録に復帰されたネプチューンの名倉潤さんは
休養理由として
「手術の侵襲という普通の生活圏にはないストレス」を挙げておられました。

医療職と一般の間で、
専門用語という壁が問題となることがありますが、
この「侵襲」という専門用語は比較的、
医師たちは患者に向けて使用しているように思います。

外科手術を行いますと、
病気や怪我そのもののほかに、
体がダメージを受けることが多く
それが大きい場合に「侵襲が大きい」というような言い方がなされます。

治療のために必要な手術ではあっても、
患者の体に有害となる可能性のある行為であることは事実です。
患者や医師などは、その治療効果と
侵襲の程度を比較して、治療効果が大きい場合に
手術を行うことになります。

これは体への影響についてですが、
もちろん、精神面への影響も侵襲に含まれます。
名倉さんは手術と術後の侵襲により、
うつを発症したことになります。

より正確にお書きしますと、
人体の恒常性を乱す行為が「侵襲」ということです。
人体には常に同じ状態であろうとする力があり、
これを乱す可能性のある行為が「侵襲」となります。

一方、近年「低侵襲」「低侵襲治療」という言葉をよく目にするようになりました。
これは文字通り、侵襲が少ない、
平たくいえば「患者の負担の少ない」治療法のことです。

 


こちらは前立腺がんなどの手術で用いられる「da Vinci」。
低侵襲手術支援ロボットで、
高画質な手術画像は立体的な3Dハイビジョンシステム、
人間の手の動きを正確に再現することができます。
このシステムにより、従来の開腹手術と比較して格段に出血量が少なく、
痛みも軽微な手術を可能としています。

低侵襲の治療は患者の心身における苦痛が少ないことに加え、
入院期間が短くなる、
医療費が抑えられるなどのメリットが得られる場合もあり、
そういう意味でも「患者の負担の少ない」
「患者にやさしい」治療法となることもあります。

ただ、低侵襲というのはあくまでも従来との比較においての説明であって、
低侵襲治療とされているものでも、
患者自身がどう感じるかはそれぞれではないかと思います。
名倉さんの件では、どのような治療で、
どのような経緯でうつを発症されたのかは不明ですが、
「術後うつ」などいう言葉もあります。
「低侵襲」という説明を受けていたとしても、
自身が辛い時には、その旨を伝えるべきではないかと思います。

 


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