新型コロナウイルス 必要なのは景気対策・内需刺激策
相変わらず、「新たに○○で感染者を○○人確認」などという
ニュース速報が流れていますが、
どこかでやめないといけません。
感染経路についても、
以前からお書きしているように、
国内どこで感染してもおかしくない状況だと考えるべきです。
医療者の方々の感染についてはともかく、
そのほかの感染経路なんて
調べるのは無意味に近いように思います。
来冬以降も、この新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者は
出る可能性があります。
武漢、湖北省、浙江省に渡航歴、
あるいは中国からの帰国者で
呼吸器症状や発熱がある人について、
当面の入国制限は仕方ないとしても
検査についてはどこかでやめる必要があるでしょう。
インフルエンザの発症が疑われる人に対して、
同じことをするのなら話は違うのかもしれませんが。
現在、横浜港に停泊中の大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号からは、
乗客などが下船できない状態となっていますが、
無症状者については下船させるべきかと思います。
この船に限らず、既に発症し、医療機関に入院している患者に対しても、
軽症者については退院させて自宅療養に切り替えるべきかと思います。
医療機関が軽症者の対応に追われる事態は避けねばなりません。
武漢と同じ状況にしてはいけません。
船内については、船内にいることが原因で
感染者が増え続ける可能性があり、
それに加え、福一事故後に見られた生活習慣病患者が増える可能性もあります。
だいたい、乗客から薬が足りないなどと
日の丸でメッセージが掲示されるようでは。
下船させないと決めたのであれば、
その時点から全乗客に対し、その程度の要望はヒアリングしておかないと。
国民のため、国家のために不自由を強いているわけですから。
昨日だったか、Twitterで医師のどなかがtweetされていましたが、
どうなったら、この騒動が沈静化するのかについて、
「治療薬の開発」「ワクチンの開発」「ウイルスの弱毒化」ではなく、
「皆が忘れてしまうこと」だとしていました。
なるほどと思った次第です。
SARSの時はどうでしたか? 新型インフルエンザはどうでしたか?
インフルエンザで毎年、10,000人が亡くなっています。
毎年、10,000人がかかり
3,000人が亡くなっている子宮頸がんは脅威ではありませんか?
どれもウイルス感染による疾患です。
それと比べて、今の騒動はどうでしょう?
一方、この感染症そのものよりも、
深刻な問題になる可能性があるのが経済です。
日本各地では海外からの観光客の足が遠のき、
ダメージをもたらしています。
韓国は日本を含む6地域への渡航自粛の勧告を出しました。
インバウンドなんてどんなに頑張っても、GDPの数%未満で、
内需の個人消費は60%以上。
内需拡大に努めず、
海外に依存しようとする政策の誤りが原因ではあるのですが、
この事態は観光関連以外でも、製造業をはじめ、
さまざまな分野で悪影響を及ぼしています。
かつてインフルエンザは、「スペイン風邪」として、
第一次世界大戦を終わらせる原因の一つとなりました。
感染症は世界に対し大きな影響力を持つことがありますが、
今回の騒動が長引けば、経営が悪化し成り立たなくなる企業が出るでしょう。
経済悪化と命の関係はなぜか軽視されがちではあるものの、
常に経済状況、経済状態を原因として自殺者は出続けており、
新型コロナウイルス感染症が実態以上に
世界経済へ悪影響を与えつつある現状では、
それがさらに増える可能性があります。
経済へのダメージを最小限にするためには
まずはこのウイルスが低毒性であることと、
誰でもできる感染予防の重要性の周知が必要です。
加えて強力な景気対策、内需刺激策が必要となります。
消費税増税で個人消費に「罰金」を課して押し下げているだけで
今、日本政府が経済面で何かの対策をしているようには見えません。