新型コロナウイルスとは関係ありませんが、
朝日放送「ビーバップ!ハイヒール」が3月いっぱいで終了するそうです。
このブログでもたくさん記事化してきましたが、
全国のテレビマンから「あんな番組を作りたい」といわれ、
ここで扱われたテーマが同じ切り口で
全国ネットのゴールデンタイムの番組で扱われたことが何度もあります。
正直な気持ちでは、昨年後半ぐらいから
ネタ探しが厳しくなっているのかと思っていたんです。
ブラックマヨネーズやチュートリアルが
関西時代から拠点を東京に移しても出演し続けている番組で、
ギャラは安かったと思います。
低予算の再現ドラマも3~4週に1度ぐらいの割合で同じ役者さんを見ます。
それが味にもなっていました。
終了は残念ですが、季節ごとでも特番でも
徳井さんも含めて、また、見られるようになればと期待しています。
さて、新型コロナウイルスの問題ですが、
全国一律に各校休校要請ということで、
その措置が妥当なのかが疑問視されています。
感染症専門医を含む医師らの意見も分かれていて、
やや不要論が多めでしょうか。
不要だとする意見では、
小児の感染例が少ないことを挙げています。
しかし、子どもたちがウイルスの運び役になる可能性も捨てきれず、
なかなか判断が難しいです。
ただ、この要請の根拠が示されておらず、
また、どういう状況になれば学校を再開できるのかという点も不明です。
私が想像するに、これは相当な長期戦になろうかと思います。
今後、何か月以上もの間、
休校にしたままというのは現実的ではありません。
ここ2週間程度という認識でよろしいのでしょうか?
私が長期戦だと考えるのは、
東南アジアでも感染者が確認されているからです。
日本を含む北半球の国々では「冬が過ぎれば」という期待感がありますが、
高温多湿の東南アジアで感染者が増え続けるとすれば、
この期待は裏切られることになるでしょう。
仮にこのウイルス感染症に季節性があるとしても、
現在は地球上のあらゆるところからの往来があります。
夏に大人しくなるウイルス感染症でも、
そのタイミングで南半球は寒期であり、
そこでウイルスは増殖を繰り返すことができます。
そうして、常に地球上のどこかでこのウイルスは増殖し、
人が運んでくることになります。
結局、世界中の人たち、
特にある程度医療体制が出来上がっているような国では、
この新型コロナウイルスによる感染症が
「よくある感染症のひとつ」だと認識するしかないように思います。
やや肺炎になりやすいという印象はありますが、
医療機関で診療を受けた患者の中で肺炎になった人は2割程度。
診療を受けていない無症状から軽症の感染者が相当数いるはずですので、
感染者全体で見れば、その割合はさらに下がるでしょう。
新型コロナウイルスの感染が生命の危機となる人は、
インフルエンザなどの他の感染症も危機となり、
現実に日々亡くなっているのですから。
多くの人が医療機関に殺到するようなことがなく、
健康であれば、各個人が感染予防に努めていれば問題ないかと思います。
経済活動も大切で、既に中国ではリーマンショック以上の落ち込みが見られます。
おそらく、日本も同様かそれ以上の打撃となるでしょう。
経済活動が制限されたままでは、
より一層の悪化が続くことになります。
新型コロナウイルスの感染症ではなく、
経済悪化で命を落とす人が増えてしまいます。
ともあれ、まずは、余計なPCR検査をしないことが重要です。
政府は保険適用するといっていますが、
やめたほうがいいです。
せめて「医師の判断において」という部分だけは死守してください。
PCR検査が個人の希望で無秩序に行われるようになると、
希望者が殺到、その中には感染者と非感染者が入り乱れます。
さらに"陽性"の人が爆発的に増え、
別の疾患を抱えている感染症に弱い人を恐怖に陥れます。
そして、医療崩壊する恐れがあります。
私の予想では韓国のやり方は危ないと思います。
ドライブスルー感覚で検査できるそうですが、
"陽性"と判定された人を収容する施設だって有限であるはずです。
どこかで限界を迎えます。
どんどん院内感染のリスクが上昇し続けることになります。
韓国はSARSの時、日本よりも危機感がありましたし、
MARSも経験しています。
医療に関するベンチャー企業が多数あり、
PCR検査が広く行えるようになっているのでしょう。
そのこと自体は日本も手本とするべき部分がありますが、
今回はそれが徒となるかもしれません。
PCR検査を希望者全員に? 無意味で混乱を招く上にそもそも不可能 -新型コロナウイルス-
https://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-12577700807.html
PCR検査を希望者全員に行うべきではないという点については
前回の記事をご覧下さい。
中には希望者全員にPCR検査を、と主張する医師もいて、
評価がた落ちになりました。
まずがっかりしたのが内科医の久住英二先生ですね。
彼はこれまでTwitterで有益な情報をtweetされている先生として、
子宮頸がんワクチンの件などで勉強になりました。
ただ、彼はこの件で「PCR検査を希望者全員に」と述べていて、
テレビでもそう発言。医療機関が感染源になるという指摘に対しては
「導線を分ければいい」と主張されていましたか。
そんな開業医、世の中にどれだけあるんだか。
偽陰性と偽陽性の問題を踏まえても、
彼は自説を改めませんでした。
挙げ句には簡易検査キットができたら、
自宅でできるようにすればいい、とか。
彼はPCR検査で得られる「偽りかもしれない安心」が大切なようです。
テレビでやたらと見たのが岡田晴恵教授。
白鴎大学の特任教授で医学博士、
感染症学や公衆衛生学がご専門ですね。
彼女も希望者に対するPCR検査を求めていて、
さらに「とある政治家から聞いた話」として、
「感染研OBによる研究成果囲い込みのためにPCR検査がされない」と
陰謀論を展開。もう駄目でしょう。
もしも、そうなら、その研究成果による論文はどこにあるのでしょうか?
「本当なら」という前置きはありましたが、
この時節に不確かな話をしてはいけないでしょう。
テレビ局は"専門家"を選びます。
自分たちの主張したい方向に合うコメントを出してくれる"専門家"を探します。
だから、岡田晴恵教授は各テレビ番組に引っ張りだことなったのでしょう。
そして、視聴者の感情を煽れるなら、
それに越したことはないということなのでしょう。
私は仕事もあるので見ることもありますが、
頭が悪くなるので皆様方はワイドショーなど見ない方がよろしいかと思います。
ややこしいのが岩田健太郎教授。神戸大学教授で感染症専門医です。
ダイヤモンド・プリンセス号に単身乗り込んでいって、
YouTubeに批判動画を上げた先生です。
テレビ局はさぞ有り難かったことでしょう。
私はああいう方だと知っていましたので、
特段驚きはないんですが、
正しい指摘ではあっても、現場を混乱させてはいけません。
限られた空間、構造ではできることとできないことがあるでしょう。
実務経験を含む経歴と知識はこの問題を語るに最も相応しい方の一人で、
実際にそのtweetなどは当を得た内容が多いです。
たいへん参考にはなるんですが…
なお、岩田先生は希望者へのPCR検査には反対、
全国一律での休校の要請に猛反対されています。
上昌広医師については、
「検査をしなければ不幸な転帰を迎える」などデマを言い放ち
論理破綻で話にならないとだけお書きしておきます。
専門家といえ、話すことや性質は様々。
テレビで見かけた専門家だから、
言っていることは正しいはず、なんてことはありません。
人で判断するよりもまずは内容が大切で、
特に生命や医療に関することは
複数の専門家の意見に当たられるのがよろしいかと思います。