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3.11~3.12 そして新型コロナウイルス

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9年前の3月11日以降、災害に対する備えの重要性が叫ばれるようになりました。
各自においてもその重要性が説かれていますが、
国や自治体などにおいても重視されるようになったように思います。

ただ、何かあった時に対処できる態勢を用意しておくという点においては、
納得できる状況にはないかと思います。
地震や水害などでは復旧、復興に土木建築の技術者、
現場の労働力が必要となりますが、
その業者の数は増えず、人員の育成に力が入れられている様子はありません。
やがて、大災害後、他国の手助けがなければ、
復旧、復興ができなくなる日が来ることでしょう。
自国による復興よりもはるかに長い期間を要することになります。

イタリアが医療崩壊の危機に瀕しています。
新型コロナウイルス感染症の影響によるもので、
その原因のひとつは韓国と同様に、
軽症の患者も徹底的にPCR検査を実施し、
病床が限界に達したことが関係しているとみられますが、
それ以前に、医師などの人員不足がありました。

EU加盟国には歳入と歳出のバランスの財政均衡義務があります。
財政赤字の場合、そこに向けて努力することが必要で、
このルールと域内共通貨幣ユーロがある限り、
各国独自の財政は不可能です。

EUはイタリアに財政緊縮策を求め、医療費削減を進めていて、
医療機関を減らし、医師や看護師などの現場スタッフも減らしました。
そこへ新型コロナウイルス感染症です。
EUやイタリア政府は、削減しても問題ないと考えたのかもしれませんが、
こういう事態になると、
一気に崩壊してしまう可能性が出てきてしまいます。

平時では事足りる態勢でも、
災害などがあると、対応ができなくなってしまいます。
日本の財務省にも財政均衡至上主義があります。
だから、緊縮財政を求めているわけですが、
それがはたして、災害時にどういう意味を持つのかについても
考える必要があるでしょう。


9年前の3月11日は福島第一原子力発電所事故があった日でもあります。
福一では12日までにメルトダウン、建屋爆発が起きています。
その後、テレビ番組などでは放射線の人体に対する影響について、
いろいろなことがいわれました。
多かったのは現代の科学でも「放射能のことはわかっていない」でした。
たしかにわかっていないことも多いのですが、
わかっていることも多いのです。
それをひと言で「わかっていない」で片付けていました。

あの時、いろいろな「専門家」がテレビに出てきていました。
武田邦彦のようなトンデモもいましたし、
小出裕章のように原子力工学の専門家もいました。
彼らが事故後数年間で語った予言、
たとえば、武田邦彦は「2015年3月31日に日本は人が住めなくなる」と予言。
もうそれから5年が経とうとしていますが、
今も私たちはここに暮らしています。
武田邦彦はその後も自分がいかに注目を浴びるかで話を変え、
それで本を売り、講演料などを稼ぐという商売なのでしょう。
小出裕章の場合は思想信条が真実を見えなくしているというところでしょうか。

その情報が真実であるかどうかは、
原理的には発信者の名前や肩書きではなく、
その内容で判断することになります。

名前や肩書きはその手間を少なくするために便利であるというだけ、
という認識が必要かと思います。

今の新型コロナウイルス騒動。
いろいろな「専門家」がテレビなどで語っています。
その多くは感染症の専門家ではないわけですが、
語っている内容について、
各自、それが真実なのか、信じるに値するのかを疑ってください。
どんな信用できる肩書きでも、
「疑う」というプロセスが必要です。

私は医療の情報を蓄積するのに、
Twitterを便利だと考えていますが、
私が有り難いと考えている医師などのアカウントでは、
そのtweetの内容の根拠を調べようと思えば、
すぐに見つけることができます。
tweetによっては、なぜそうなのかについて、
根拠付きで示してくださっている場合もあります。

今の時代、多少手間をかけるだけで、
その情報が正しいのか、信憑性に乏しいのか見分けやすくなっています。
しかし、それが行われておらず、
多くの人が「モーニングショー」の玉川徹や、
そこに出演している岡田晴恵の言葉を鵜呑みにすることなります。
なぜ、それを信じるかについては、
「アベに忖度しないから」「厚労省と戦っているから」だとか、
忖度しなければ、厚労省と戦っていれば
その発言の内容全てが真実なのか、そこを疑わないようです。
真実かどうかに、思想信条を絡めてはいけないのです。

昨日、帰宅してテレビをつけましたら、
たまたま「ミヤネ屋」で村中璃子先生が話しておられました。
また、PCR検査が不安解消目的にならないこと、
してはならないことなどを話しておられました。

これが医療関係者のコンセンサスです。
ほとんどの医療関係者共通の認識だといっていいでしょう。
批判があっても、無闇にPCR検査をしないとしている点について、
日本政府は評価されるべきでしょう。

昨日、上昌広が参議院予算委員会公聴会に
野党の公述人として意味の分からない説明をしていて、
その中に「コンセンサス」という単語がありましたが、
彼がこの言葉の意味をわかっていないか、
嘘をついているかのどちらかでしょう。

テレビ番組については、村中先生が5日、
前の出演後にtweetされていました。

昨日のミヤネ屋は出演者全員にPCR検査はクラスターの追跡と重症者の救命が目的で対象を絞る必要があることを理解してもらえたと思う。一方「韓国みたいにPCRやれ」と話してというオーダーをあからさまにしてくる番組もあり全部お断りしている。でも喜んでそういう話する医者はいくらでもいるから難しい
https://twitter.com/rikomrnk/status/1235362567771611136

この言葉を覚えておいてください。

こうしてメディアは煽動しているわけです。

週明けには「新型コロナで髄膜炎に!」というものがありましたね。

風邪でも髄膜炎になることがあるというのに。


そのほか、関係あるかどうかはわかりませんが、
仕事で、ニュースサイトや掲示板の書き込みの依頼が来ています。
週に5つ6つは来るでしょうか。
わずか数円、仕事とは呼べないので無視するのみです。
どこのニュースサイトかわかりませんが、
コメント欄のあるニュースサイトなんて数が知れています。
そこに書かれているコメントも
煽動を目的として書かれている可能性があります。

現在は平時ではありませんが、
平時においても、情報の信憑性について、
常に疑う習慣を身に付けておかれるとよろしいかと思います。
それが災害時のデマに対する備えになります。
村中先生も優秀な先生だと思いますが、
数点、同意しかねる考え方もあります。

私がお書きした内容も、ぜひ、疑ってください。

加えて、今現在の「真実」についても、

いずれ「真実」でなくなる時が来るかもしれません。

新しい考えに出会った時、

それが正しければ、

考えを入れ替えることができるようにしておいてください。

 


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