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新型コロナウイルスによる社会・生活・価値観の変化 -希望を交えつつ-

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昨夜からなんだかなあ、
というような話が立て続けに聞こえてきて、
ややうんざりしております。
産婦人科学会関東連合が岡田晴恵を
「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の現状と展望」なる
シンポジウムに呼んだらしく、
Twitterでは産科医のみならず、
全医師から袋だたきに遭うという事態に。

相変わらず、PCR検査とアビガンが大好きみたいです。
未だにアビガン推しなあたり、
治療薬についての情報についても
頭の中をアップデートしていないようです。
オンライン講演なので質疑応答もなし。
関東連合か学会本体関係者に声の大きな人がいて、
推薦を断れなかったんですかねえ…


CNNの昨日付の記事。

CDC所長、「米国は新型コロナに屈服」 半分の州で感染者急増
https://www.cnn.co.jp/usa/35155760.html

CDCは米の疾病予防管理センターで、
感染症対策における総合研究の最高機関。
そこのロバート・レッドフィールド所長が
「この国を屈服させた」と発言しています。
約7兆ドル(約746兆円)の支出することになると予測しています。

米の状況を見ていると、たしかに完敗ですよね。
日本がダイヤモンドプリンセスの乗員乗客の対応で苦心している頃、
「日本にもCDCのような組織があれば」という声を何度も聞きました。
そのCDCがこの有様です。

元CDC所長代行のリチャード・ベッサー博士は、
検査、追跡、隔離を行う公衆衛生モデルを確立できた州は一つもないとしています。
トランプ政権だからなのか何なのか?
トランプ政権に言わせれば
「国民は感染を予防する権利も、予防しない権利もある」なんだそうです。
"予防しない権利"を行使している人に囲まれたくはないものです。
"予防する権利"を行使中でも感染させられてしまいます。

ただ、CDCも甘く考えていたのは間違いありません。
ダイヤモンドプリンセスの対応で
CDCは日本に苦言を呈していたはずなのに、
3月始めの段階でPCR検査ができた州はたった3つだったとのことで、
何をしていたんですか? という感じです。
広大な国土の彼の国でたった3州。
しかも、検査1回1000~2000ドル必要とあれば受けませんよね。
日本ではPCR検査1回、自己負担で2万円弱でしたか。
それもすぐに無料になりました。無料の弊害もありましたが。


さて、新型コロナウイルスについては、
当面、経済活動とのバランスを考えつつ、
感染予防に努める必要があるでしょう。

社会、生活、価値観にも変容が求められることとなります。
希望としましては、東京一極集中が少しでも緩和されればと思います。

21日、名古屋工業大学の研究グループが
このウイルスの感染には
人口密度や気温が大きく関係していると発表しました。

人口密度については感覚的にも理解できますよね。
実際に日本全国で感染者がずっと2桁なのは
東京だけです。

9年前の東日本大震災から、
「コンパクトシティ」という言葉が盛んに聞かれるようになりました。
市民の住居、公機関、商業施設などを近接地に集中させて、
効率よく暮らそうという考え方です。
それまでも日本の自治体でも推進しているところはありましたが、
震災後、災害に強いという意味で、その声が大きくなりました。

ただ、新型コロナウイルスなどでは、
人口密度が高いほど、個人の感染リスクは高まります。
少し前に人気番組「ポツンと一軒家」で
かつて放送した山口県の山の中に暮らす祖父母と孫娘のお宅が紹介されていて、
現在、どうされているかについても紹介されていましたが、
孫娘のお嬢さんが通う高校が休校になった以外は、
何も変わった様子はありませんでした。

人と接するということは、
大なり小なり何らかの感染リスクとなります。
「ポツンと一軒家」のお宅のような例は別にしても、
もう少し分散して暮らすべきだとは思います。

その点、リモートによる仕事が少しできるようになってきていますので、
出社不要という仕事もあり得るという価値観が根付けば、
住まいも散らばるのかなと期待しています。


一方、かねてより在宅勤務を増やすべきだと言われてきましたが、
この議論の中に現場に行かないと
仕事にならない人たちへの配慮がないようにも思います。
この騒動の中でも、インフラ関係をはじめ、
私たちの生活には欠かせないお仕事をされている方々が頑張っておられました。
そういった方々は、必ずしも報酬面など、
特に優遇されているように思えません。

医療現場だけでなく、介護現場などでも
どれだけ疲弊されられたことか。
彼らのギャラなんて決して高額ではありません。
個人の使命感や義務感に頼り切ったシステムはいずれ崩壊します。
あらゆる現業に従事している方たちが、
提供した労働力に見合う待遇が得られればと思います。


食料の問題もそうですね。

海外からの輸入に頼っている部分が大きい日本ですが、

食品を運んでくる船は外国船籍だったり、

船員の多くが外国人だったりします。

3~4月、それらの船が日本の港に入港できないという可能性もありました。

もう少し、国内での食料生産について、

真面目に考える必要があるでしょう。


最後に、これは直ちに変えないといけないと思う点をひとつ。
学校などの皆勤賞なんかをやめてしまうこと。

「体調が悪い時には休む」という価値観を
当たり前にしないといけません。

「風邪ぐらいで休めるか」なんていうのは、
社会にとって迷惑だという価値観が必要です。
今回、社会はそれを思い知らされたのではないかと思います。

小樽のスナックで客や従業員、その家族など9人が感染する事例がありましたが、
客の中には微熱をおしてスナックに来ていた人もいたとか。
職場でもこういうことは起きています。

「風邪でも絶対に休めないあなたへ」という
風邪の諸症状を緩和する薬のコピーも変更となりました。

「体調が悪い時には休む」ことを当たり前にし、
職場にはそれを可能にする人数を割り当ててほしいと思います。

 


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