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『知性の敗北』 -新型コロナウイルス-

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東京の世田谷区が区長の判断で大量のPCR検査を実施するとかで、
その界隈が絶賛しております。
科学リテラシーも何もあったものではありません。
東京23区は特別区として、
市町村と同様に独立した地方自治体として扱われますので、
区長は公職選挙法に基づいた選挙によって選出されます。
現在は保坂展人ですね。
元社会民主党副幹事長ということで、
政界における御里が知れる方なので、
こういう判断をするのもある意味納得です。
いわゆる大阪都構想では、区長を公選制にするのでしょうが、
こんなヘンなのが出てくると、厄介ですね。

これを有り難がる連中は、
「徹底検査で封じ込めた国々に倣え」と言いますが、
そんな国、どこにもありません。
そういう国は感染者数、死者数ともに多く、
封じ込めに成功した数少ない国や地域での対策は
私権を制限しプライバシーの保護を犠牲にした上でのこと。
ほかはマスクの義務化、密になる施設の営業禁止などで、
方向は日本と同じです。
ちょっと考えれば、それぐらいのことぐらいわかりそうなものなのに。

個人的にお付き合いさせていただいている先生も、
ネットで一方的にしか存じ上げない先生も、
徹底検査しろなんて誰も言っていないんですよね。
検査拡大で儲かる医師免許を持っている人なら複数知っていますが、
そういうクズどもは徹底検査を主張し続けています。

こう考えると、がん治療でインチキ治療に騙される人が
いなくならないのもわかります。
それぞれのがんの専門医が、
現時点でコンセンサスが得られている標準治療を勧めても、
もっといい治療法があるはずだ、
ネットで見たあの先生、本で読んだあの先生なら
もっといい治療をしてくれるはず。
そんな意識につけ込まれているのです。

感染症の専門家でも何でもない上に
デマ屋として前科のある児玉龍彦、

鼻を出してマスクを着けるなど、

感染症の専門家ではあり得ない、

医師としてもあり得ないような輩の言葉を有り難がり、
本来信頼されるべき感染症の専門家のコンセンサスを無視して
徹底検査しようとする。
孫正義はPCR検査の事業を興すとかで、
もはや儲けようとしている連中の思うままです。

検査をどれだけしても、市中に感染者はいなくなりません。
全国民を毎日検査することは不可能で、
可能だとしても、偽陽性の人が何万人も出てしまいます。
感染していないのに、私権の制限を強いられるわけです。
普段、人権がーと叫んでいる連中が、
検査を有り難がっているわけですね。

さて、政府は相変わらず、ゲームプランを見せませんが、
おそらく、封じ込めというゴールは放棄したように見えます。
だったら、尚のこと、定期的な無作為抽出による検査で、
今、東京で、大阪で、あるいは国全体で
どれぐらい感染が広がっているかを確認し続けないと。
さらに、何がマズくて感染者が増えるのかを明らかにしないと。
先日の演劇の舞台で発生したクラスターでも、
中途半端な報道があるだけで詳細はわからないままです。
そこで行われていたことがわかれば、
してはいけないことと、しても問題ないことの判断材料になります。
そういうことを積み重ねていかなくては。

Twitterで勉強になるtweetを連発されている先生、
「手を洗う救急医(Taka@mph_for_doctors)」先生は
本日、東京都の新規感染者数が367人だったことについて、

まあこれはこんなもんです。
今更どうでもよいので、フーンぐらいに思っておきましょう。
さっさと折り返してマシな日常に戻る努力を。
https://twitter.com/mph_for_doctors/status/1288701482104127489

とtweet。これまで無闇な検査が増えそうな状況を危惧しておられましたが、
こちらはやや諦めの様子かも?

Taka先生といえば、27日の一連のtweetも転載させていただきます。
https://twitter.com/mph_for_doctors/status/1287591878486106112

感染を制御するために唯一絶対的な方法は、飛沫・接触感染の機会を抑えることです。
徹底してマスクと手洗い、三密の回避を行ってください。
これなしに語る「安心できる社会経済活動」は全て幻想です。
まずは基本からお願いします。

ただし、いくつか注意点があります。
1つは、他罰的にならないこと。
自分が感染対策をすることと、他人に強要することの区別はつける必要があります。
次に、体調が悪い時は必ず休むこと。
無症候者から感染が拡がるのは避けがたい面もありますが、せめて有症状は潰さなければなりません。

次に、高齢者への感染を防ぐこと。
介護職の方など不可能な方もたくさんおられますが、やはり高齢者との接触回数は減らすに越したことはないです。
若者の中だけで感染が拡がるのはまだ許容できますが、高齢者は高確率で重症化するのは歴然とした事実です。


最後に、「上記を守った上で」社会経済活動を行うことです。
今更満員電車の通勤はやめられないでしょうし、外食はやめろとも言えません。
せめてしっかり換気をするとか、マスクなしで大声を出さないとか、そういった対策をお願いします。
全て当たり前ですが、今一度ご確認を。

科学と知性がワイドショーレベルの意見に負けている状況ですが、

私たちは、すべきこと、避けるべきことを

肝に銘じなくてはなりません。

 


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