こんなタイトルで書き出しておいて、
どうかと思いますが、まずは告知。
アンジュルムの28thシングル、
『ミラー・ミラー』のミュージックビデオが公開されました。
ミラーボールの演出が使われるなど、
曲はディスコでファンクで、
歌詞は児玉雨子さんによるもの。
彼女はアンジュルムとしての1stシングル
で、初めて知ることができた作詞家さんですが、
「ネイルの拳に希望掴みたい」に驚かされました。
女歌を得意とする男性作詞家は珍しくありませんが、
これは男には書けません。
今回も女性の一人語りの歌詞で、ベースには「白雪姫」の世界があるようです。
メイクとか褒めてもらっても
なんて返せば感じがいいかな
唱えて独り 鏡よ鏡
マスカラ落ちてる…
リアルな女性を、自分の中にある正反対の鏡像とともに描いてみせています。
女性に見られることが前提のような演出のビデオで、
振付も衣装もお洒落さを重視しているようです。
ぜひ、ご覧ください。
さて、吉村大阪府知事の「イソジン」騒動は、
知事が開き直る形で軌道修正したようです。
あそこまで嘘臭いと、被害は最小限で留まるかもしれません。
この件に騙そうなんて意識はなかったと思いますが、
中には騙す気満々のものもあります。
先月末、朝日新聞が
「布マスク8000万枚さらに配布」という見出しの記事を公開しました。
これを見た人は「なんでまた?」となるわけですが、
中を読むと介護事業所などに配布予定で、
それも既に発注してあるものであることがわかります。
それなのに、「うちには要らない」という介護事業所などとは無関係そうな連中が批判。
中身を読んでいないから釣られるわけです。
朝日新聞は読まない連中が多いことを見越して、
こういう記事を作ったのでしょう。
「うちには要らない」と釣られた連中は、
いいように朝日新聞に使われたわけです。
なお、現在、その元記事が見つかりませんので、
削除したのか、改題したのでしょう。
実に遣り口が汚いです。
結局、批判を受け中止になるところ、
希望者が少なくなかったようで、
希望する介護事業所などに送付することにしたようです。
ヒトラーといいますと、ファシズム、独裁者などという言葉を思い浮かべますが、
当時、世界で最も民主的とされたワイマール憲法に則って、
合法的に政権を奪取した
国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)の指導者です。
ヒトラーは人心を掌握する術に長け、
特に演説の能力は類を見ないといわれます。
ヒトラーは「大衆の多くは無知で愚かである」ことを知っていました。
ヒトラーは、既に大衆が抱えているユダヤ人に対するルサンチマン、
反感を利用し、敵として設定、
国家や社会が抱える問題の多くをユダヤ人になすりつけました。
当時の民衆が持ち得た情報力でも、
ヒトラーらが正しくない情報により煽動していることぐらいわかったはずです。
しかしヒトラーは、ほとんどの人が自分の頭でものを考えない、
自分の頭で考えているのは少数派に過ぎない、
同じことを何度も何度も繰り返せば、
そういう連中を味方につけられることを知っていたのです。
この手法は今も生き続けています。
同じことを何度も何度も繰り返し
不正確な情報を発信し続けるワイドショー。
新聞やネット上の釣り見出し、
こういうものが衆愚化を促進させています。
そして、現代にもヒトラーは生まれうるのです。
馬鹿にされているんですよ。我々は。
朝日新聞は「こういう見出しにしておけば代わりに政権を攻撃してくれる」と考え、
中身にはそれなりのことを書いておく。
どうせ、大多数は中身なんか読まない。
それを奴らは知っているのです。
ただ、今はTwitterなどで真の専門家が誤りを指摘することがあります。
上昌広が作成したこのグラフ、
真夏の北半球でコロナが急増している先進国は、トランプを支持する米国の一部と日本くらいです。
https://twitter.com/KamiMasahiro/status/1290150357528489985
とのことですが、ここで疑わなければなりません。
縦軸が左右2つあります。
左が日本で右が諸外国のようですが、
数字の桁が異なります。
いわゆる「詐欺グラフ」です。
統計を扱う際に、このように基準の異なる数値を並べるのは禁忌です。
事実を見えなくしてしまいます。
今の医師たちは統計の扱い方を学習していますので、
彼らから猛批判を浴び、
修正したグラフを再アップしました。
しかし、それは元のグラフから右の数値を消したものでした。
色んな意見がでていますね。欧米と軸が違うことを重視する人がいますが、PCR検査数が違うため実数の比較可能性はありません。ただ、同じ国で時間軸の比較は可能です。日本だけ増加しているのは明らかです。
「仕事なら即刻差し戻すレベル」との指摘ありました。この人の部下にはなりたくないねですね。
https://twitter.com/KamiMasahiro/status/1290183871053537281
こんなグラフを取引先に見せてしまえば、
勤め先の信用問題になります。
差し戻すだけで済めば御の字です。
元々、ミスで作られるようなものではありませんでしたが、
このような加工をしたことで、
元のグラフがミスで作られたものではなく、
意図的に騙そうとしていたことが確実になりました。
縦軸を揃えたグラフを
「手を洗う救急医Taka @mph_for_doctors」先生が作成したものがこちら。
https://twitter.com/mph_for_doctors/status/1290171795572551683
グラフによって騙そうとする手口はよくあり、
テレビの池上彰の冠番組でもよく見かけます。
数値がゼロから始まっていないグラフ、
グラフの一部が省略してあるグラフなどにも注意してください。
こういう騙す気満々の行為の動機としては、
金銭欲、自己顕示欲、承認欲求などがありそうですが、
商売として考えますと、ヒトラーの政権奪取の目的とは異なり、
今の時代、小数でも「そうなのか!」と思ってくれれば、
それで成り立つのです。
武田邦彦なんかはそれでずっと逆張りで生き残っていますので。
こういう連中から私たちは馬鹿にされているわけですから、
自ら真実に近づこうとしなければなりません。
まずは疑うこと、
そして、自分が「知らない」ということを自覚しないといけません。
「知っているんだから」は過信になりがちです。
知らないのであれば知ろうとすることかできます。
ソクラテスの「知らないことを自覚する」「無知の知」。
無知であっても、愚かであってはいけません。
無知と愚かは同義ではありません。