昨日は久しぶりに咳が止まらない状態になりました。
私は喉や鼻が異物や乾燥、温度変化などに敏感すぎて、
咳が出ることがあります。
鼻も詰まりやすく、
鼻が詰まると口で呼吸しますので
喉が乾燥し咳が出ます。
その逆もあって、口で呼吸すると鼻が詰まって
口呼吸が続いてしまうということも。
何かに集中して考え込むと、
口で呼吸してしまう癖があります。
今年3月以降、市中で咳なんかしていますと、
白眼視されかねませんので、気をつけていたのですが…
ただ、今日は全く問題がありませんので、
もう少し孤独のまま過ごすこととしましょう。
さて、安倍晋三総理大臣が辞任するという意向を表明しました。
「潰瘍性大腸炎が再発」という言葉が使われていましたね。
(おそらく「再燃」という言い方のほうが適切かと)
私は支持者ではありませんが、
私の人生の中で、最もまともな総理大臣だったように思います。
あと、アベノミクスの残りの矢が放たれなかったこと、
消費税増税の失政を犯していなければ、と残念でなりません。
潰瘍性大腸炎は炎症性腸疾患(IBD)のひとつで、
炎症性腸疾患には原因が明らかになっている「特異性」と
原因不明の「非特異性」があり、
潰瘍性大腸炎は「非特異性」で、
「非特異性」の炎症性腸疾患にはほかにクローン病があります。
大腸の粘膜がただれたり、潰瘍が発生したりするのが潰瘍性大腸炎で、
大腸だけでなく口腔から肛門までの消化管全体に非連続的に
炎症が起こることがあるのがクローン病、
いずれも指定難病です。
第一次安倍内閣で総理が突然辞任したのは2007年9月のこと。
潰瘍性大腸炎が原因でした。
かつてはケースにより、大腸の多くを摘出する手術が行われることもあったようですが、
その後、新薬が登場し、症状をコントロールできるようになるなど、
この病気に関する医療は劇的な進歩を見せ、
第二次政権が発足しています。
患者によっては凄絶な症状に悩まされることもあるようです。
症状は血便、下痢、軟便、これらが反復的にみられます。
トイレの回数が1日に20回以上というケースも珍しくなく、
鉄道での通勤の場合、全駅のトイレの位置を覚える、
そのためだけに運転免許を取得した、
常時、おむつをしている…、そんなケースがあります。
患者はその苦しみを余人に知られたくないため、
周囲はその苦しみについて気付かないかもしれません。
ストレスも症状を悪化させる要因となります。
新型コロナウイルスへの対応でのストレスは仕方ないにしても
疑念を裏付ける一次資料が全くない中、
続けられていたモリカケ騒動はどうだったのでしょうか?
新型コロナウイルスへの対応でも、
経済以外ではもっと胸を張ってよいかと思います。
大勢の死者を出した国のトップの支持率が上がり、
死者数最小限の国トップの支持率が下がる不思議です。
ただ、潰瘍性大腸炎患者にも症状の重さなどは様々で、
単に「大変だ!」なんてことだけになってしまいますと、
差別の原因になってしまいます。
一人の患者が語る苦痛や症状が全てではないことも事実です。
安倍総理が何度も会食をしているという報道がありますが、
実際は頻繁といえるほどでもありませんし、
寛解の状態にある人であれば、
焼き肉を食べる人がいてもおかしくありません。
安倍総理がどういう状態かなんて、当人しかわからないのです。
こちらは2012年の記事です。
当時の症状、選挙戦、新薬、同じ病ととも暮らす患者に向けての話などがあります。
[元首相 安倍晋三さん]潰瘍性大腸炎(1)突然の辞任 陰に難病悪化
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20120105-OYTEW53549/
ところで、立憲民主党の石垣のり子参議院議員がTwitterで炎上しています。
総理といえども「働く人」。健康を理由とした辞職は当然の権利。回復をお祈り致します。
が、「大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物」を総理総裁に担ぎ続けてきた自民党の「選任責任」は厳しく問われるべきです。その責任を問い政治空白を生じさせないためにも早期の国会開会を求めます
https://twitter.com/norinotes/status/1299238780834988035
わざわざカギ括弧で囲った
「大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物」は
明らかに差別です。
後に福山哲郎から叱られたとかで謝罪文の画像をアップしましたが、
あさってを向いた文面にさらに炎上しています。
https://twitter.com/norinotes/status/1299336337368084480
この人は以前から政権とそれに味方していると自分が認定した人であれば
何を言っても構わないと思い込んでいる人ですので、
講義しても無駄です。学ぶ気なんてありません。
やっぱり立憲民主党だなという程度です。
ただ、この件で思い出すのは鈴木貫太郎の話です。
1945年4月12日、フランクリン・ルーズベルト大統領が
高血圧性脳出血で亡くなります。
同月の7日、我が国では鈴木貫太郎が内閣総理大臣に就任していて、
戦時下の敵国最高責任者の急死に際し、鈴木は
故人の施政の素晴らしさにより国が栄えたこと
国際的地位を確立したこと
その死が米国民にとって大きな損失であること
など、最大限の言葉で哀悼の意を伝えています。
他方、ドイツ・ヒトラー総統はその死に誹謗と罵声を浴びせています。
小堀桂一郎氏『宰相 鈴木貫太郎』
今回の安倍総理の辞任発表では、
中国は国としてホームページ上に総理としての努力に対する評価と、
一日も早い回復を祈ると掲載。
韓国青瓦台も、成果を評価した上で、早い快癒を願うとしています。
中韓両国にとって、思い通りに動かないのが安倍総理でした。
それでも、病気を理由に辞任するとなれば、
これぐらいのコメントは出してくるのです。
それが常識というものなのです。
腹の中がどうあれ、それが大人なのです。
石垣のり子は潰瘍性大腸炎について、
何一つ知ろうともしていないでしょう。
危機管理能力の有無にかかわらず、
病気になる、悪化するということがわかっていません。
日本の潰瘍性大腸炎患者数はアメリカに次いで2番目に多く、
約20万人となっています。
指定難病である潰瘍性大腸炎を患いながらも、
宰相の座にあり続けたことは讃えられるべきです。
自己管理ができていなければ、
長年の激務は難しかったことでしょう。
同じ病を持つ人の励みになるかもしれません。
ほかの病とともに生きる人たちにとっても。