まずは先日、辞任を表明した安倍晋三総理大臣について、
「焼肉食いまくってた」という指摘があり、
詐病だの仮病だの言われていましたが、
このような報道がありましたる
安倍首相、持病再発後も「焼肉食いまくってた」は誤り。「仮病」と画像が拡散したが…
https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/yakiniku
6年前の話です。
私は潰瘍性大腸炎の人でも、
症状は人それぞれですし、
状態次第では食べられるかもしれませんので、
特に問題とは思いませんが、
こういうデマが拡散され、今でもそれを信じている人がいます。
この状態を望んでいる人がいるということでしょう。
全ての潰瘍性大腸炎患者を傷つけてでも。
朝日新聞は3日、世論調査の結果を発表。
安倍政権を「評価する」が71% 朝日新聞世論調査
https://www.asahi.com/articles/ASN937F3RN92UZPS005.html
これには私も驚きましたが、一番驚いたのは朝日新聞でしょう。
世論調査では、自社が求める方向性に誘導しやすいように
質問内容を工夫するものですが、
今回はどうだったのでしょうか?
誘導しようとしたけれど、この結果だったのか、
誘導なんてしなくても低評価になると決め込んでいたのか。
公表されている質問が全てだとすれば、
後者だということになります。
朝日新聞などが考え違いをしているのは、
自分たちが世論を操れると考えているところ。
かつて、国民の戦意を煽ってきた戦争責任の反省が全く活かされていません。
安倍政権の評価については、海外メディアのものが面白いですので、
ぜひ、日本版でもいくつか読んでみて下さい。
さて、8日告示、
次の総理大臣に就任することになるであろう自民党の次期総裁戦ですが、
菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長との戦いになりました。
現時点で大本命となっている管官房長官ですが、
懸念としましては、現在の立場上仕方ないものの、
どのような考えを持っているのか、
自らメッセージを出す機会はあまりありませんでした。
それと、二階幹事長が支持しているのであれば、
またもや中国の声が大きくなりはしないかという心配もあります。
ただ、一部「二階外し」という報道もあり、
もしも事実だとすると、ほかの陣営に加わる可能性があるということでしょうか。
そうすると、キャスティングボートを握る立場になり、
逆にオイシイ状況になるかもしれません。
管官房長官については現時点で見えているものが少なすぎます。
たたき上げだとしても、
その事実が二世議員らより優れているという材料にはなりません。
判断材料としては「安倍政権の継承」というフレーズぐらいでしょうか。
管官房長官は消費税減税の可能性を否定しているのはマイナスです。
もしも、減税しないのであれば、給付金10万円では全く足りません。
ただ、唯一、防災の重要性について言及された部分はよかったと思います。
続いて岸田文雄政調会長。
財政均衡主義の政治家といえば、第一に思い浮かべるのが彼の名前です。
これまで何度も消費税増税の必要性を訴えており、
当然、この新型コロナウイルス禍における消費税減税を行う気はありません。
それどころか、財政均衡を重要視している彼ですから、
消費税が10%でおさまるはずはありません。
待っているのはさらなる増税だと考えるべきでしょう。
そして、石破茂元幹事長。
これまでも彼の問題点を挙げてきましたが、
繰り返しますと、彼は日本獣医師会から献金を受け取り、
国内の獣医学部新設に基準を設けました。
法的根拠のない基準で、
唯一基準を満たしていた学校法人が認可され、
それが野党などにより「加計学園問題」として大騒ぎになると、
あろうことか、政権批判を始めました。
自分が意味の分からない基準を設けたことで問題になっているのに。
よく彼は「後ろから味方を撃つ」などといわれますが、
彼の人となりがよくわかる出来事です。
現在のWikipediaの所属政党の部分にはこのように書かれています。
めまぐるしく政党、派閥を変えて渡り歩いています。
このあたりは小池百合子と似ていますが、
「正しい」ことを為すためであれば何ら問題はありません。
「正しい」と考えることが変わっても、
説明責任はありますが、本質的には問題ありません。
ただ、彼の経歴からはそれが感じられません。
まず田中角栄氏の勧めで立候補。中曽根派からの立候補でした。
細川連立政権時には、野党となった自民党から離党。
小沢一郎氏を頼り新進党に参加しますが、これも離党。
自民党復党で、伊吹派となるも離脱。その後額賀派となるも離脱しています。
麻生政権で閣僚だった彼は、麻生総理を批判し退陣を要求。
第一次安倍政権が発足した時の総裁選では安倍氏の推薦人となるも、
本選投票では麻生氏に投票。
自民党が下野して再び与党となり、
地方創生担当大臣に就きますが、
地方を盛り立てるべきなのに「加計学園問題」で
四国、愛媛、今治の希望を裏切りました。
彼が派閥をコロコロと変えているのは、
彼自身が派閥政治を否定してきたからでしょうが、
今の彼は自身の派閥の長です。
この総裁選では唯一、コロナ禍における消費税減税の可能性を口にしています。
しかし、彼はかねがね「借りたものは返さないといけない」と言っていて、
いわゆる「国の借金」を返すためには消費税増税が必要だとしていました。
コロナ禍における消費税減税が実施されたとしても、
減税による税収減、国債発行による赤字は増税で賄うと考えているはずです。
以上、今回も支持するだけの材料を提供している候補はありませんが、
マイナス要因の評価から、
私の評価では管氏、岸田氏、石破氏の順になるでしょうか。