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全ての医療職の中で最も過酷なのは新型コロナ病棟の看護師

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『鬼滅の刃』最終巻が発売され、大騒ぎとなりました。
全国紙夕刊5紙に全面広告を出すなど、
完全に社会現象で、デジタル版が普及する中、
書店に行列を作らせる力に驚かされます。

私は当日にデジタル版で読みましたが、
ここまで紙版の需要が高いということは、
デジタルで読んでいる人の中に、
紙版も持っておきたいという人がいるということなのでしょう。
紙版については、テンバイヤーが暗躍していますが、
彼らから買っても吾峠呼世晴さんなどの権利者には一銭も落ちませんので、
紙版が欲しい人も、今はデジタルでお読みになるべきかと思います。
発売日前から既に増刷がかけられていますから。

以前、お書きしたように、活用していない設定が多く、
最終話までに「痣」の扱いがどうなるか気になっていましたが、
ほとんど触れられませんでしたね。
炭治郎らに発現した「痣」でしたが、
彼らの寿命はどうなるのでしょうか?
あえて語らなかったのでしょうね。
「始まりの呼吸の剣士」のように老齢まで生きた例を示していますし。

炭治郎が主人公ですが、彼の勝利にするのではなく、
珠世と胡蝶しのぶの毒、柱ら隊士らの犠牲と奮闘、
多くの要素のどれが欠けても成しえなかった勝利としています。
「ヒノカミ神楽」で終わらせなかったのは素晴らしいと思いました。
人の命は有限でも人の思いは受け継がれ絶えることはない。

それが描きたかったのでしょう。

あまりにもたくさんのものを失った
それでも俺たちは生きていかなければならない
この体に明日が来る限り


炭治郎のモノローグでしょうか。
これが現実世界へのメッセージであるように思います。

 

 


さて、新型コロナウイルスの問題は深刻さを増しています。
大阪では大阪市立十三市民病院の看護師14名が退職しました。
4月からこの病院は新型コロナ専門病院として運用されてきましたが、
看護師のほか、医師4名を含む計25名が離職しています。

大阪急性期・総合医療センター敷地内に新設された

大阪コロナ重症センターについても、
あまりにも人員が足りなさすぎて、自衛隊の派遣を要請。
全国から看護師の派遣も要請しています。
もちろん、どこも人員の問題は厳しいのですが…

この新型コロナ禍で最も過酷な状態になっているのが、
新型コロナの患者のケアに当たっている看護師でしょう。

元々、看護師なら誰でもいいという仕事でもなく、
さらに感染拡大防止のため、患者に近づけるスタッフは限られています。
通常であれば、病室の掃除、ゴミ出しなどは別のスタッフが行いますが、
そういったものも看護師の仕事になってしまっています。
さらに加えて、高齢の患者に対し食事や排泄の介助もしなくてはならず、
自分の食事でも、感染拡大のリスクを上げないため、
黙々とひと言も喋らずに済ませている、なんて話も聞きます。
体も心も心配です。

元々、看護師は離職が多い職業で、
それは厳しい現場という現実もあるんですが、
ひとつには、そこを辞めても常に求人があるという要因もあります。
辞めることは悪いことではなく、
より良い職場を求めるのも当然で、それが可能なのが看護師となっています。

労働量に比して特別多いギャラをもらっているわけではありません。
新型コロナ病棟担当の看護師も、その業務に見合うギャラではないでしょう。
新型コロナ患者を担当している、
あるいは受け入れている病院に勤めていることがわかれば、
風評被害に遭うこともあるでしょう。

それでも看護師らを現場に向かわせるのは、
使命感があったらばこそしょうが、いくら強い意志があっても、
それにに頼りきっている現場はいずれ崩壊します。
限界が近いか、既に限界を超えているところも多いかと思います。

かといって、打つ手があるわけではなく、
夏になって猛威が収まった南半球から看護師を呼ぼうなんて
頭のおかしなアイディアがあるみたいですが、
おそらく、無理ですし、現場が混乱するだけでしょう。

わずかでも現実味があるのは、
現場から離れた有資格者の現場復帰の促進。
専門病棟は無理でもほかの業務なら可能かもしれません。
大阪コロナ重症センターについても、
多少なりとも、遠方からの問い合わせが来ているとも聞きます。

結局、重症者を減らすしかなく、
重症者を減らすには感染者数を減らすしかありません。
私たちの問題だということになります。
この第3波の最大の要因は季節性だと思われますが、
私たちの気の緩みも原因かと思います。

春と比べて、新型コロナウイルス感染症の治療は進歩していて、
死亡率は1/5になっているというデータもあります。
医療現場さえ健全であれば、感染しても命を守ることができるのです。

GoToトラベルが悪者にされる中、
やはり、これに頼らなくてはならない現実もあります。
年末年始、帰省を考えておられる方もいらっしゃるかと思います。
ベストは宿泊施設での寝泊まりですが、
実家などに泊まられる場合には重々ご注意ください。

例年、正月明けには都市部以外でのインフルエンザ患者が増えます。
これは帰省した人の中に感染者がいて、
それが地方で広まるからだと考えられています。
新型コロナウイルスで同様のことは避けたいところです。

帰省する方は今から計画を考えてください。
今、感染しないようにしてください。
同居している家族以外との食事を避けてください。
体調不良の場合は休み、
出発予定日の1週間ほど前に風邪のような症状があれば、
予定をキャンセルしてください。

帰省先でもマスクの着用、手洗い、3密の回避が必要です。
都市部ではたいへんなことになっていますが、
地方では医療体制が都市部ほど整備されていないことが多いです。
現在はパンデミックの状態にあります。

保健所も限界です。
後悔しない帰省をお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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