マックフルーリー(R)なんでだろう feat.上國料萌衣(アンジュルム)
先日よりアンジュルムの上國料萌衣さんご出演のCMが流れております。
昨年に続く起用で、今回はテツandトモさんのネタでご登場。
オレオとキットカットが青と赤ということで、この演出になったのでしょうか。
さて、ワクチン供給の雲行きが怪しくなってきました。
各国、ワクチン確保に躍起になっていて、
さらに日本は感染者数も死者数も
先行して接種が進められている他国とは比べものにならないレベル。
これは世界で見ると緊急性が低いということに加え、
それ以上に、製薬会社にとってはデータが取れないということでもあります。
新薬で製薬会社が何よりも欲しがるのはデータですから。
日本政府の見通しの甘さもありますが、
仕方のない部分もあります。
政府に責任があるとすれば、
日頃のワクチン開発に対し製薬会社を後ろ向きにさせ政策と、
投資不足にあるでしょう。
日本での集団免疫獲得は遠のきますが、
重症化リスクの高い高齢者と基礎疾患のある人にだけでも急いで欲しいものです。
一方、英・アストラゼネカが4500万人分以上のワクチンについて、
日本で生産する方針を厚労省に伝えたとのことです。
ファイザーとビオンテック、そしてモデルナはmRNAの技術を使用したワクチンですが、
アストラゼネカは別のウイルスに組み込んだものです。
長所は一般の冷凍庫でも保管でき、
ファイザーらのワクチンがマイナス75度、
モデルナのワクチンがマイナス20度での保管が必要な点とは異なります。
ただ、発症予防効果はやや劣るかなというデータです。
このワクチンについても、勉強しないといけません。
また、モデルナは抗体の効果が弱くなる可能性のあるタイプの変異株に対し、
ワクチンの治験を開始。この迅速な対応もmRNAの技術があればこそのことです。
逆に大阪府市などが肩入れしているアンジェスが開発しているDNAワクチンは、
さらに製品化が難しくなるでしょうか。
そのほか、昨年秋のことですが、ワクチン関連では、
アメリカのバイオテクノロジー企業のVLPセラピューティクスが
日本法人を作っていたとのことで、
その日本法人と富士フイルムがワクチン製剤で
製造受託契約を締結したと発表しています。
VLPセラピューティクスが研究を続けてきたのは、
一過性のRNA増幅が起こる機能を持つ自己増殖RNA(レプリコン)を利用したワクチンで、
脂質ナノ粒子というものが使用されますが、
これは必要な量の薬物を必要な部位に必要なタイミングに届ける
ドラッグ・デリバリー・システムにより、少量でも高い効果を発揮、
リスクの低減や一部の遺伝子変異にも対応できるように研究されてきました。
時間はかかるでしょうが、
元々、最低でも10年単位で考えるべき感染症ですので、
この日本法人を歓迎したいですし、
もしも、その誘致を主導した政治家や実業家、企業などがいるとすれば、
ファインプレイとなるかもしれません。
レプリコンワクチンについても勉強したいですね。
そのほか、ファイザーとビオンテックのワクチン接種が進んでいた
イスラエルの続報ですが、2回目接種後の12万8000人の検査結果では、
陽性と判定された人はわずか20人。いずれもごく軽症とのこと。
日本では遅れるかもしれませんが、今のところ、これが最優秀候補でしょうか。
ワクチン関連では最後にこちらの番組を。
情熱大陸 #1138
「感染症医・忽那賢志/ウイルス学者・河岡義裕/感染管理専門家・坂本史衣」
https://tver.jp/episode/81608985
先週放送された番組で、TVerで見ることができます。
ご自身のワクチン接種の意向について即答されていたのが印象的でした。
最後に新版画を。
エリザベス・キース「藍と白」
エリザベス・キースはイギリスの女性版画家で、
日本、朝鮮、中国、シンガポール、フィリピン、東南アジアなどで作品を残しています。
江戸時代の浮世絵は日本人の絵師たちによるものですが、
その後の新版画には少ないながらも外国人作家の名も見られ、
海外の風景や風俗も描かれています。
なお、前回、ご紹介した美人画で有名な伊東深水は、
彼女も描いています。
伊東深水「キース嬢の肖像」