高橋松亭 「伊豆稲取」
高橋松亭は明治から昭和にかけての浮世絵師、版画家ですね。
弘明の名前になっている作品も多いです。
さて、変異がみられるSARS-CoV-2について、
WHOは国名や地名を用いないことにしました。
SARS-CoV-2、つまり新型コロナウイルスですが、
前々からお書きしているように、
この新型コロナウイルスという俗称を使い続けるのもどうかと思うのです。
いつまで新型、なのかと。
次の新しいコロナウイルスが出てきたらどうするんだと。
このウイルスを中国ウイルス、武漢ウイルスと呼ばないのは、
それが差別につながるからです。
こういった方針になったのは、そう昔のことではなく、
2015年からで、それよりも前に名付けられたものについてはそのままとなっています。
今、イギリス型、南アフリカ型、
ブラジル型、インド型などの変異が確認されていますが、
イギリス型とされる「B.1.1.7」系を「アルファ」、
南アフリカ型とされる「B.1.351」系を「ベータ」、
ブラジル型とされる「P.1」系を「ガンマ」、
インド型とされる「B.1.617.2」系が「デルタ」となります。
ただ、この呼び名が普及するかどうかは…、疑問ですねえ。
ほかにいいアイディアはありませんけれど。
国内では1回以上のワクチン接種済みの人が
1000万人を超えました。
今はとにかく不公平感への配慮よりも、
まずは数を増やすことが肝腎です。
さらに期待しましょう。
ところで、オリンピック村に酒類の持ち込みが可能ということで、
またもや、反感を買っていたわけですが、
そもそも、なぜ、批判されるのかが私にはわかりませんでした。
選手たちはワクチン接種前提であるわけですし、
酒類の持ち込みが可能とはいえ、パーティーを推奨しているわけではありません。
私たち国民も、飲酒が禁じられているわけではありません。
自宅などで飲むのは問題ないのです。
なぜ、オリンピック村に酒類の持ち込みがいけないのでしょうか。
なんとなく、不公平感があるからなんでしょうけれど。
なんとなく、という感情による批判に合理性はありません。
不公平感ということでは、こういう事例はどうでしょう?
東京のとある医師は先行接種でワクチン接種を済ませています。
臨床現場に立たれている先生で、金沢に所用で来られました。
この先生のTwitterには、ホテルの一室にて
金沢の5人の医師らと酒らしきものを手にしている画像が上げられています。
金沢の5人の医師らもワクチン接種済み。
これは批判されるべきでしょうか?(実際の事例をアレンジしています)
今後、こういうことが頻発してくるかと思います。
接種済みの高齢者が増え、2回目の接種から2週間で免疫として機能、
すると、そういう高齢者を中心に旅行やカラオケなどを、
どんどん楽しむ人が出てくると思うんです。
接種がまだの人の中に、妬みや疎みの気持ちを持つ人が出てくるでしょう。
ワクチンパスポートではありませんが、
国はワクチン接種から2週間経過後の行動について、
接種済みの人の行動に対する未接種の人の考え方について、
何かしら、アナウンスしておくべきなのかもしれません。
これ以上の分断を懸念します。
分断ということで、最後に素晴らしい記事を一つ。
“届かない”若者へ 尾身会長×りんたろー。が語る新型コロナ
尾身先生には本当に頭が下がります。
ご自身の責任ではないことでも非難されて、
それでも、重責を担い続けておられるのですから。