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オミクロン株関連 いいニュースと悪いニュース

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なかなかめんどくさいオミクロンですが、
一昨日、新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長が記者会見で、
「国内ではオミクロン株が面的に広がっているとは考えていないが、複数の“スポット”ですでに感染が始まっていると考えられる」
という見解を示しました。

ご自身のInstagramでも感染拡大防止への協力を呼びかけていて、
こちらでの前回の投稿は9月23日で、

久しぶりの投稿となりました。
しばらく目立たなかった尾身先生のお名前をお見かけするようになると、
いよいよかなという感じです。

https://www.instagram.com/p/CX1G7TtImW3/

こちらは尾身先生などによる「コロナ専門家有志の会」のnoteです。

https://note.stopcovid19.jp/

悪いニュースとしては、

抗体カクテル療法 オミクロン株に効果期待できず 投与推奨せず

 

こちらの抗体カクテル療法の件。
中和抗体薬のうち、ロナプリーブの治療効果が期待薄のため、
投与を推奨しないことになりました。
ただ、ソトロビマブについては効果が維持されているという話です。

京都大学大学院医学研究科教授で理論疫学がご専門の西浦博先生によりますと、
南アフリカ、デンマーク、イギリスでのデータから、
デルタと比べてオミクロンの実効再生産数は、
3~4倍はあるだろうとの見方です。
実効再生産数は
「1人の感染者が感染させる人数の平均値」
このことです。

 

 

西浦先生のお名前も、お見かけするようになると、
こちらもいよいよな感じです。

 

川瀬巴水「銀閣寺の雪」

 

 

いいニュースとしては、オミクロンの病毒性について、
スコットランドで約60%
イングランドで40~45%
南アフリカで約70%、それぞれ低下するというデータが出てきました。
英連邦全体のデータでは
入院のリスクが15~20%減少、
1泊以上の入院になるリスクが41%減少とのこと。

「恐怖を煽りたいから重症化リスクのデータを隠してるんだろう」
「データを早く出せ」

なんていう話も聞こえてきますが、
上記データも含めて、そもそも数が足りないんです。
重症になる場合でも、症状が現れてから、
あるいは検査で感染が確認されてから、
日数が経過してからのことも多く、
そのリスクを評価するだけのデータはまだありません。

おそらく、デルタよりは重症化リスクが低いとは思いますが、
インフルエンザウイルスよりは高いのでしょう。
イングランドでは入院者数、死者数とも増加しているという事実もあります。

以前、お書きしたように、
医療を逼迫させるのは、割合ではなく患者の数です。
ここ2か月あまり、落ち着いた状況に合った日本ですが、
その間でも、第6波に備えて、国や自治体は病床を確保させています。
この感染症では、1人の患者に多くの面積が必要となるため、
1床確保するのに、2~3床の面積を空けておくことになります。
実際に患者が急増すると、物理的なベッドの数よりも、
スタッフの数が足りなくなってくるというのは、

私たちは既に何度も経験しています。

武田薬品は米・ノババックスの組み換えたんぱくワクチンの承認を申請。
アメリカのデータでは、
発症を予防する効果は90.4%、重症を防ぐ効果は100%とのことで、
3万人での検証ですので、かなりの成績だと思います。
副反応はmRNAワクチンよりも軽く、
そして、国内で生産できるというのは大きいです。
武田によれば、2022年に1億5000万回分を予定しているとのこと。

ゲームを変えるワクチンと治療薬のカードが揃いつつあります。
情報をアップデートしつつ、
感染防止の基本を思い出しましょう。
 

 

 

 

 

 

 

 


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