ウクライナ東部で複数の大きな爆発がありました。
治安機関トップの乗用車が爆破されて、
石油パイプラインが2回爆破されたとのこと。
以前から想定されていた展開です。
クルマの爆破もパイプラインの爆破も、
ロシア側の主張に過ぎず、自作自演。
兵力を送り込む口実にするわけで、
歴史ではよく見られた古くさい手法です。
今回も、そういう見え見えの筋書きを押し通してくると考えられていました。
ロシアも、見え見えで構わないというスタンスのようです。
ロシアには2014年のクリミア実効支配の成功体験があります。
シリアでの影響力拡大も成功体験なのでしょう。
今回は空襲警報を出したものの、空襲は確認できず、
18日に親ロシア派地域の住民が避難を開始したとしているものの、
その様子を撮影したとされる動画は16日のもの。
杜撰すぎて、バレることなんて気にも留めていないようです。
親ロシアのお仲間が納得するシナリオを用意すればいい、
正確には「お仲間が誰かに説明するときに使うシナリオ」を用意した。
その程度のことのように思います。
ドイツを筆頭として、天然ガスをロシアに依存しているため、
ヨーロッパ各国は中途半端な対応しかできません。
以前、日本にも
「ロシアから海底パイプラインを引こう」
なんてアイディアがありましたが、
具体的にプロジェクトが進まなくてよかったと思います。
15日の時点で、ロシアは国境周辺から軍部隊を一部撤収したと発表しましたが、
衛星からの映像を見ると、大部隊が留まっていることがわかります。
むしろ、国境付近に増派された部隊も確認できます。
17日にウクライナ東部で複数の砲撃が確認され、
これが親ロシア派を利用した挑発行為であり、
侵攻の口実にするのではないかとされています。
ヘレン・ハイド「Winter」
先週、
第4波と第5波では、
中等症以上の患者のほとんどに肺炎が見られていたものの、
今は重症肺炎の人は当時の1/5程度だそうです。
それでも、肺炎以外の重症の人は増えています。
脳梗塞などの脳血管障害、
慢性腎臓病、心不全などで重症になっている人が多く、
こういう話から「新型コロナじゃないじゃん」などと軽視する人もいます。
このようなことをお書きしましたが、
感染症専門医で、
大阪大学医学系研究科感染制御学講座教授の忽那賢志先生は
このようにお話になっています。
第5波ではワクチン接種していない40代、50代が、主に肺炎で亡くなり、ほとんどの高齢者はワクチン接種を終えていたため、死者を抑えられた。第6波はオミクロン株をきっかけに、心不全、腎不全、肺疾患など、持病が悪化して亡くなるケースも多く、状態が良くない高齢者が多く亡くなっている
オミクロン株は、『重症化しにくい=肺炎になりにくい』というだけで、感染者がこれだけ増えれば重症化する人は増えるし、持病を悪化させるリスクもある。高齢者などは特にワクチン3回目接種を進めてほしい
現場からはこの状況を危惧する声がずっと聞こえてきていました。
しかし、「重症化しにくい」ことばかりが強調され、
人間社会にとって都合のいいデータばかりを拾ってきては、
「インフルエンザと同じ」「普通の風邪」だと主張してされていました。
そうであれば、こんなことにはならないわけです。
また、インフルエンザや風邪の軽視でもあります。
インフルエンザとは比べものにならない検査態勢、
診療体制なのに、このような状況になっている現実を直視する必要があります。
「2類相当にしているからだ」という意見も根強いですが、
5類なんかにすると、さらに院内感染が多発し、
基礎疾患を持っている患者が次々と感染します。
ゾーニングしている医療機関ですら起きているのですから、
指定医療機関でないところ、
ゾーニングに限界があるところだと、さらなるリスクを抱えることになります。
この死者数の増加は岸田政権のワクチン接種軽視も大きな要因ですが、
大失策を犯した上に、今後、準備もコンセンサスもなしに
ろくでもない判断をしそうで恐ろしいです。