昨夜、ウクライナのチェルノブイリ原発をロシア軍が攻撃。
電源を失ったという速報が入ってきました。
まずはこのウクライナ危機の前のチェルノブイリがどうだったのかを
慌てて確認してみようとしたのですが、
頭の中で情報を整理するまでもなく、
IAEA(国際原子力機関)から
「安全性への致命的な影響はない」
というアナウンスがあり、とりあえずは胸をなで下ろした次第です。
このままではマズい状況になるのでしょうが、
1986年に原子炉が爆発した時のような、
あるいは福島第一原発の時のような水素爆発や水蒸気爆発は
当面、起きそうにないようです。
チェルノブイリ原発は格納容器のない原子炉で、
水にも浸かっておらず、
だから、事故当時から放射性物質が広範囲に拡散しました。
現在のチェルノブイリでは、
使用済み核燃料約2万本が燃料プールなどで冷却保管されていますが、
36年も経過しており、
その核燃料が脅威となるような熱を発することはないと考えられます。
これが短期的な視点での予測ですが、
中長期的に見ると、心配な部分も多いです。
事故後のチェルノブイリ原発は、
コンクリートで覆われ、いわゆる石棺の状態になっています。
その中がどうなっているのか、調べてはみたものの、
今ひとつよくわからないのですが、
もしも、石棺内部の気圧が保安上重要であったなら、
電源喪失により石棺の中の環境が変化し、
放射性物質が漏れ出てくる可能性も考えられます。
放置していてはいけないというのも事実かと考えます。
ジャーク・ヒニズドフスキー「The Cat」
このウクライナ危機で、避難している方々の映像では、
私たちと同じような服を着て、
中には犬を抱えた人たちもいます。
これまで、私たちが見てきた難民たちの服装とは違います。
ロシア軍の攻撃が始まる直前まで、
私たちと同じような日常が続いていたのでしょう。
この戦争については、
一方的にロシアが責任があることに疑問の余地はありません。
ウクライナは被害者です。
だからといって、ウクライナ政府から出た話を鵜呑みにしてはいけないのでしょう。
昨夜のチェルノブイリの件では、
ドミトロ・クレバ外相から
「48時間以内に電源が戻らないと」
という発言がありました。
これは予備のディーゼル発電機が稼働できる時間のようです。
だから、私も慌てたわけです。
ただ、ウクライナも
「ロシア軍がチェルノブイリ原発を攻撃した」
という事実を利用した可能性もあるのです。
たしかにセンセーショナルな出来事で、
世界中の人たちはより強い危機感を覚えることでしょう。
刑事事件でも、被害者が語る内容の全てが真実とは限りません。
そこには虚偽もあり得ますし、事実誤認の可能性もあります。
人は自分の頭の中に「偽の記憶」を作り出すこともあります。
今まで、ロシア政府が嘘ばかり吐いてきたのは事実ですが、
ウクライナが被害者だからといって、
嘘はいわない、間違ったことはいわないと信じるのは危険です。
判断に困るものもあります。
先日から、ウクライナのコルスンスキー駐日大使が
林外相と面会を希望していたものの、
約1か月もそれが実現しなかった件が問題となっています。
この件で鈴木貴子外務副大臣が
面会を妨害したのではないかという疑惑が持たれています。
この副大臣の父は鈴木宗男参議院議員で、
彼はロシアとの強いパイプがあります。
いわゆるムネオハウスで騒がれた人物であり、
ウクライナ危機でも、一部のロシアの言い分を認める発言もしてきました。
実際にはどうだったのでしょうか。
彼女については、以下のような事実もあり、
極めて事実をねじ曲げて認識している人物であることがわかります。
名誉毀損になりそうなことを書いてしまいそうですので、
2014年の
「ウクライナ情勢に係る駐ウクライナ日本国特命全権大使の発言に関する第三回質問主意書」
へのリンクをご紹介しておきます。
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a186110.htm
ヤヌコビッチ政権の後を受け継いだ現[ポロシェンコ]政権は、アンチ・セミティズム(反ユダヤ主義)、更にはナチス・ドイツに協力したウクライナ人国粋主義、バンデラ主義の信奉者らが暴力により政権を奪った結果発足したものである。
ステパン・バンデラという人がいまして、
彼はウクライナ民族解放運動の指導者。
ポーランド人、ユダヤ人、ロシア人、
スロバキア人、チェコ人を虐殺したウクライナ人です。
バンデラ主義は戦後のネオナチとして、
批判されてきたのですが、それを引っ張り出してくるとは…?
今、現政権をナチスと同じだとするプーチンと同じ考え方だったのでしょうか。
ちなみに現在のゼレンスキー大統領はユダヤ系であり、
信教はユダヤ教だとされます。
ロシアがクリミア半島を強奪したのが2014年ですので、
その流れの中で出された主意書だと思いますが、
コルスンスキー駐日大使の言い分が正しいのかはともかく、
このような人物が外務副大臣だというのは、
国民として恐ろしいです。