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安倍元総理 凶弾に斃る -自分を疑うことは他者の命と名誉を守ること-

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安倍晋三元総理大臣が、不条理な凶弾に斃れました。
なせ彼の命を守れなかったのか、思うところはたくさんあるのですが、
ご冥福を祈らずにはいられません。

心肺停止で奈良県立医科大学に搬送された時、
Twitterでは医師たちがここの態勢と医師らの優秀さを異口同音にtweetしていて、
一縷の望みを抱いていたのですが、残念な結末となりました。
聞いたことがないような輸血量。
おそらく、救急搬送される段階で相当難しい状況だったのでしょう。
それでも、医科大、そして元総理ご自身も頑張られたんだと思います。
夫人が到着するまで、頑張られたのです。

それにしても、相変わらずクソ丸出しなのがマスコミで、
病院側が丁寧に説明しているのに、
会見の主旨とは無関係の夫人の様子などを聞く始末。

「私がお伝えするのは病状と経過のみです」と
毅然として、元総理の容態の経緯、状況だけの説明で終えた病院は見事でした。

ずっと思っていたのが、彼の「名誉の軽さ」です。
私は何かを書いたり発言したりする中で、
間違ってもいいとは思っていますが、
誰かの生命と健康、名誉に関わることは慎重であるべきだと考えています。

森友学園騒動、加計学園騒動では、
マスコミが憶測だけで報じ続け、
根拠もない中、今も彼を黒、あるいはグレーだと信じている人も多いでしょう。
それが「伝言ゲーム」の結果です。

しかも、ゲームの参加者のうち、

意図的に伝言を加工して伝えるメディアもあります。


森友学園騒動については、籠池夫妻の息子さんが語っているように、
元総理自身、特に関与はなく、
マスコミと野党に「いいように使われた」のが真実でしょう。

安倍氏と無関係なのは、

近畿財務局の音声記録、文書、赤木ファイルからも明らかです。

加計学園騒動については、こちらでも何度もお書きしましたが、
元々は今治市、愛媛県、そして、四国知事会の要望から出た話であり、
「理事長が安倍氏の友人」というだけで、
マスコミと野党が粘着し続けたという異常な話なのです。
特にこちらのほうは、しっかりと一次資料で確認できる話であり、
それをしない、朝日新聞、毎日新聞、東京新聞などは、
知っていても、意図的に報じなかったのでしょう。

桜を見る会については問題がありました。
ただ、各政権で行われたことであり、
旧民主党に批判する資格はありません。
これを問題視するのであれば、
自らも同罪であることを認めた上で、
改善策を提示すべきでしょう。

そうしているうちに、彼の名誉はどんどん軽くなっていったのです。
Twitterでは「アベシネ」なんて言葉がフツーに並んでいます。

「麻生、安倍、森の飛行機が墜落。助かったのは日本国民」れいわ新選組の応援演説での“不謹慎ジョーク”に批判殺到

 

3m40s~

 

 


この選挙期間中に、何が面白いのか、
こんなことで笑える候補者もいるのです。

名誉を傷つける可能性があるのであれば、
「そうではない」可能性について充分に検討すべきなのです。
犯罪捜査でも、被疑者に対する「白の捜査」が行われるべきで、
それが行われないと、冤罪が多発してしまいます。

れいわについて言えば、山本太郎が如何にクズだとしても、
この暗殺については批判のメッセージを出しています。
飛行機墜落のネタはジョークだといい、
「アベシネ」なんて言葉には同調しないのかもしれません。
ただ、そんな支持者を集めて育てたのは、山本太郎なんですよ。

これは立憲民主党にもいえることで、
いくら自分は知らないとは言っても、
彼らをミスリードし、喜ばせるようなことを言い続け、
尖鋭化させたのは、その政党や政治家自身なのです。
今回の動機について被疑者はいろいろと言っているようですが、
理解不能なことも多く、ただ、マスコミと野党が
「アベになら何をしてもいい」という空気を作っていたのかと思います。

 

こちらは日本共産党の議員が参加したもの。

 

 

人の顔をブルドーザーで轢く行為が「批判」なんだそうです。

こういう内輪でしか盛り上がらないことを続けているから、

議席数を減らすだけでなのです。

おかげで、彼の命も名誉も、ずいぶん軽くなってしまいました。


こういう人たちに何を言っても無駄です。


自分が信じているモノ以外、
一次資料すら拒否するだけなのですから。
自分を疑うということを知らないのです。
そういう人たちに共通しているのが
「マスコミなんて」と言っているはずなのに、
自分が信じている方向性の報道については
「やっぱり」とマスコミを無批判に信じてしまう点です。

 

森友学園問題、加計学園問題が問題視されるのであれば、

民主党政権時の小沢一郎に関する疑惑なんて、

こんな噂レベルでは済まない生々しいものがたくさんあります。

それにはノータッチです。



プリリディアーノ・プエイレドン
「The Heights of San Isidro」



安倍元総理の功績を並べておきます。
最近の例では、ワクチンの確保があるでしょう。
未知のウイルスに世界が襲われる中、
コロナ禍の初年の2020年5月から、
彼はまだ存在しないワクチンと治療薬の調達に動きました。
日本が早々にワクチンを確保できたのは、彼の功績です。

アベノマスクなんて揶揄されますが、
当時、布製のマスクすら手に入らない中で、
転売ヤーが大量の不織布を買い占めている中、
布マスクを配る、マスク転売禁止というメッセージを出したことで、
最も必要とされた医療機関などに、不織布マスクが回ったのです。

消費税増税を2回止めたのも彼でした。
民主党政権が決めた増税でしたが、
財務省と戦いました。
それでも、3回目までは無理でした。
今、財務省に抵抗できる政治家がいるでしょうか。
私は、彼の死去により、消費税増税論が加速するものと思っています。
岸田氏はかねてより、財政規律を重視していた人ですので。

東京オリンピックも彼の成果に数えるべきでしょう。
日本ではあまり報じられませんが、
コロナ禍の真っ只中での成功は、諸外国から賞賛の声が寄せられました。

 

2016年には「自由で開かれたインド太平洋」を提唱。

日米豪印戦略対話、QUADが開始しました。

インドでは「インド太平洋とQUADの父」と称賛されています。

中国の覇権主義、拡大主義に、
「中国」という言葉を使用せず、

巧妙なやりかたで中国を牽制し続けたのも彼の功績です。


北朝鮮による拉致被害者については、
小泉政権で官房長官だった彼が
北朝鮮が「死亡」としていた被害者で「死亡確認されていない」として、
拉致問題対策本部を新設、先頭に立ち、
5名の帰国がかないました。

東日本大震災、福島第一原発事故後についても。
全国規模の選挙での第一声は福島だったことが多かったと思います。
福島県産のものについて、いくら「安全だ」と言っても、
「だったら食べてみろよ」という心ない声があふれる中、
彼はそれらを食べて見せました。
地元の政治家たちにはない発信力で、
根気強く世界にアピールし続けました。
今や、各国が福島、日本の食品に対する輸入規制を次々と撤廃させています。

 

これほどまでに、世界中の要人から

弔意を伝えるメッセージが寄せられた政治家を知りません。


私の人生の中で、最も偉大な政治家でした。

あらためて、ご冥福をお祈り申し上げます。

※7.10追記 異例中の異例ではないかと思います

 


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