昨夜放送されたNHK総合『フェイク・バスターズ』は
「“出版の自由”と医療情報」でした。
こちらでも、命を飯の種にしてデマ情報で
食い物にしている医師らを批判してきましたが、
もう少し、踏み込んで欲しいとは思ったものの、
なかなか面白く仕上がっていたかと思います。
実名は出なかったものの、
トンデモ理論で稼いでいる近藤誠あたりの名前が思い浮かぶ部分もありました。
番組の内容については、上記URLから読むことができます。
“標準治療は最良の治療法” “個人の意見に要注意”」
“本は後ろから目を通す” “科学的根拠が不確かな本は図書館にも”」
“欲しい情報ばかり集めがち” “本だけに頼らず専門家に相談を”」
となっております。
ここにない情報としては、トンデモ医療本を扱う出版社が
「いちいち裏取りをしていない」点も重要です。
商売として、売れればいいと思っているところも多いのです。
河原崎奨堂「向日葵」
さて、前回、
こちらの記事の中で、買い込んだ医師が出てきているとして、
薬を含むいくつかの品を紹介しましたが、
一般の自宅療養者の話では、アイスクリームの中で特に
クーリッシュがよかったとのこと。
喉の症状が辛い場合、固形物が食べられない可能性があります。
こちらの「inゼリー」は栄養面でもおすすめで、
私自身、昔、病中はこれで生き延びていた時期もありました。
ただ、喉が腫れている時には、アイスクリームのほうが救われるようです。
固形物が食べられないということでは、こういった
昆布茶、梅昆布茶のとろみが気分的に楽にしてくれるとのこと。
これらは、普段使用できるものですし、
常備するにしても、防災でいわれるローテーションストックとして、
消費と入れ替えを繰り返し「常に自宅にある状態」を維持することができます。
災害といえば、滋賀から福井、富山、新潟、東北日本海側にかけて、
豪雨に襲われ、被災地の方々はもちろん、
日本全体の試練として考えなくてはなりません。
復旧作業での熱中症も心配です。
現在、第7波のコロナ禍が続いているわけですが、
なぜか、医療現場に対する批判の声も聞こえてきます。
たとえば、今、冬で天候が荒れているとして、
それでも、山に登ろうとしている人がいるとします。
麓の「専門家」たちは、登山を中止するよう求めるのですが、
それでも、この人たちは強行してしまいました。
この「専門家」たちの呼びかけは間違っているのでしょうか。
このコロナ禍で、ワクチン接種を行わず、
ほかの感染予防も行わない人もいます。
「専門家」である医師たちは、そういう人たちが感染し、
症状に苦しむことになったとしても、
ほかの患者と分け隔てなく、治療をすることでしょう。
現実に、重症者の中に、ワクチン接種3回めを済ませている人は少ないです。
そして、病床で後悔を口にしているのです。
アルファの第3波の頃はワクチンがなく、重症者に占める高齢者の割合が高く、
デルタの第5波では、感染者数そのものが減少。
現在のオミクロンでは、感染者数で最大となっているのは10代以下です。
5~11歳では最大2回接種できますが、
接種率は1回で18%、2回で17%という数字が確認できます(8/1首相官邸)。
ワクチン接種の状況が顕著に表れています。
接種もできない5歳未満を含めて、子どもたちを守るには、
大人の感染予防が必要となります。
現在のワクチンは、BA.5において、期待通りの感染予防効果は発揮できませんが、
感染したとしても、家族全員が動けないという状態に陥る確率を
下げることは可能でしょう。
自民党内にようやく、
12歳以上全員にワクチン接種4回目を可能にすべきという主張が出てきました。
イスラエルの医療従事者に対する4回目のデータでは、
接種後の感染率で7%となっています。(3回だと20%)
イスラエルでは、オミクロン蔓延下における4回目接種に懐疑的な意見があり、
医療従事者でも4回目接種率は低かったようです。
ただ、BA.5のような高い感染性、免疫回避性から、
4回目接種が進められてきたようです。
最後に、2日に4学会から出された共同声明について。
日本感染症学会、日本救急医学会、
日本プライマリ・ケア連合学会、日本臨床救急医学会による声明です。
「限りある医療資源を有効活用するための医療機関受診及び救急車利用に関する4学会声明」
https://www.pc-covid19.jp/files/topics/topics-36-1.pdf