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開催するなら対策を 阿波おどり踊り手819人感染 / ロシアとウクライナの冬将軍

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徳島市で8月12日からのべ4日間開催された阿波おどりで、
感染が確認された人数が819人だったことが明らかになりました。
踊り手ら3425人中約4人に1人にあたる割合となります。

主催団体「阿波おどり未来へつなぐ実行委員会」のアンケートによるもので、
対象期間は8月11日の前夜祭から健康観察期間終了の同25日まで。
各日の新規感染者数と、マニュアルの順守状況を質問。
全ての「連」のうち、70%にあたる86連から回答が得られたとのこと。
無回答の「連」でも、相応の感染者が出たのではないかと想像され、
感染者数は、さらに多くなるものと考えられます。

徳島市の内藤佐和子市長は記者会見で
「今年開催していなければ伝統をつないでいくことは厳しかった」
とコメントしていますが、
実施そのものに対して、批判するつもりはありません。
実施するなら、できる限りの対策をしましょうということなのです。

阿波おどり終了から数日後、
徳島県だけ、異常に高い実行再生産数となっていました。
同時期に全国で、もちろん四国の各地で祭などのイベントが行われていましたが、
徳島だけが突出して悪化。
当然のように、国公立病院を中心に診療停止が増えましたし、
市バスの運行すら満足に運行できず運休が増え、
ゴミの収集事業もできず、学校給食は減食、
今もなお、地域によっては、クラスターが連鎖しています。

その頃、運営側は
「これだけの対策をしたというのにどうすれば」
と困惑のコメントを出していましたが、
映像を見ていても、とても対策したとは思えない状況でした。
ノーマスクで密になって大声を出して踊る。
感染者が増えるはずです。
マニュアルでは、踊り手もマスクを着用するよう決められていたそうなのですが、
外していた踊り手が多く、マウスシールドも目立ちました。

四国大学阿波踊り部折口叶奈委員は
「シールドとかできることは感染対策、徹底したつもりだったんですけど
 細かい所ができてなくて甘かったなということも感想としてあります」
マウスシールドで対策をしているつもりだったのでしょう。
2年前から散々批判されてきたはずですが。

実行委員会は
「控室等の利用においてマスクなしでの会話や密状態の発生など、
 一部において感染症マニュアルを徹底できていない場面も見受けられた」
と認めています。

伝統を守りたいなら、どう継続していくかを考える必要があります。
今回の過ちを次回に活かしてもらいたいものです。


田口米作
「大雪ヲ冒シテ我将校単身敵地ヲ偵察之図」



 

さて、ロシアでは国民を兵士として動員をかけるようです。
これまでモスクワやサンクトペテルブルクでは、
他人事のように考えていた人が多かったようですが、
我がこととなると、デモが多発。
大勢の人が身柄を拘束されていて、
そういう人たちから先に、戦場に送られるようですが、
戦う意思のない兵士がどれだけ役に立つのでしょうか。
送られる部隊によっては、獅子身中の虫になりかねません。

既に戦局は「どのように負けるか」を決めなければならない時期かと思いますが、
「負け」はプーチン大統領にとって、
良くて失脚、悪ければ死を考える必要があり、
ウクライナ侵略を続け、一部地域で住民投票を実施し、
ロシアへの編入の正当化を図ろうとしています。

ロシア国内では、如何に「赤紙」から逃れるかが話題となっているようで、
国外脱出を図る人たちや、「腕を折る」方法が検索されているとのこと。
腕を骨折してしまえば、戦争に行かなくてもいいだろうという発想です。
そんな中、政権中枢と強い繋がりがある家庭では、
動員が免除されるという内部情報が流出し、
それも、国民の怒りとなっています。

ただ、プーチンのプロパガンダを信じ込んでいる人もかなりいるようで、
ロシア国内では、分断が進んでいるのではないかと思います。

反戦デモが拡大し、当局が逮捕できないほどになれば、
事態が動くかもしれませんが、
このまま、ロシアとウクライナは冬を迎える可能性もありそうです。

1812年、フランスのナポレオン1世の軍がロシアに侵攻し、
モスクワを占拠するまでに進軍したのですが、
彼らを追い返したのが冬将軍でした。
あまりの寒さに凍傷にかかる兵士が続出し、
現地での食料調達も上手くいかず、飢えにも悩まされました。
第二次世界大戦でも、冬将軍がナチスドイツに甚大な損害を与えています。

あと2か月もしないうちに、ウクライナは冬になるでしょう。
冬将軍はロシアに味方するのでしょうか。
プーチンは冬を待っているのではないかとも考えられます。
冬が来れば、天然ガスなどの需要が高まり、
ドイツなどはロシアの天然ガスを必要としています。
ヨーロッパでは、光熱費の大幅値上げが予測されていて、
イギリスでは、年間光熱費の上限を約57万円にして、
8割もの値上げが可能になります。
標準世帯の月額は4万8000円になるとのこと。

フランスとドイツは電力・ガスの相互融通協力の意向を表明しましたが、
これはガス・電気料金の約50~70%の値上げを回避するためだとされます。
ただ、効果のほどは疑問符が付きます。

フランスが原発を稼働させてきたことが頼みの綱でしょうか?

ロシアが完全に天然ガスを止めてしまっても、
西側が耐えられるかという状況になるかと思います。
エネルギー問題は、ナポレオンにもヒトラーにも関係ありませんでしたが、
今回は戦局を左右する最も大きな要素になるかと思います。

そもそも、現在のロシア軍は士気が低く、
指揮系統も徹底されていないため、
占領地域をウクライナ軍に奪還される事態となっているわけで、
そんな兵士たち、特に動員をかけられて戦場に送られたド素人の兵たちが、
役に立つのかは大いに疑問です。
(プーチンは軍隊経験者のみの動員と言っていますが)

冬は両軍の脅威となるわけですが、
士気ではウクライナ軍の圧勝です。
13世紀にモンゴル帝国がロシアに侵攻し、
この時の冬将軍は、ロシアに味方しませんでした。
その理由の一つが「モンゴルもロシアに負けず寒い」というもの。
冬将軍がキーワードになる前に、
プーチンが排除されればいいのですが。

 

 


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