19日の参院予算委員会において、
立憲民主党の打越さく良が
山際大志郎経済再生担当相に対し、
山際大臣はご自身の秘書には信者がいたということは否定されているんですけれども、念のため伺いますけれども、大臣ご自身はいかがなんでしょうか
と質問しました。
驚くべきことに、この人、弁護士なんです。
立憲民主党はその名のとおり、立憲主義を掲げる政党で、
そこの弁護士議員が憲法が保障する信教の自由を脅かしているわけです。
予算委員会での質問ですから、
党として、内容について了解していた、
あるいは、作文に関わっていたのでしょう。
そのヤバさについては全く気付かなかったのでしょうか。
山際大臣は
なかなか信教の自由をですね、公の場で公人といえども、そういうことを聞くべきかどうかということは、私はわかりませんけれども、お尋ねでございますので私は信者ではございません
と答えているんですが、
回答すべきではありませんでした。
あるいは、山際大臣は
「私が信者だとお答えすれば、あなたはどうしますか」
と回答すればよかったのかもしれません。
ただ、それもこれも、
岸田政権が
「統一協会とは関わらない」
と、憲法違反の約束をしてしまったからでもあります。
今はいくつかのメディアで、
この問題を記事にしていますが、
ネットメディアを含めて、反応はほとんどありませんでした。
すぐに記事にしたのは、スポーツ紙2紙ぐらいで、
ほとんどがスルーです。
嘆かわしいことに、リベラルを自称する政党や、
メディアほど、この問題を採り上げようとはしません。
これが日本の自称リベラルの正体です。
しかし、日本共産党は批判こそしないものの、
「私たちはそういう質問はしないですよね、ということに尽きる」
と、田村智子政策委員長が話しています。
ヤバさには気付いたということなのでしょう。
この日、辻元清美が
総理はご自身、将来国葬して欲しいですか
というクズ丸出しの質問をしているわけですが、
それが吹き飛ぶほどの質問を打越さく良がしたわけです。
打越は2016年のtweetで
信教の自由守れ、新宗連が小冊子 解釈改憲に危機感:朝日新聞デジタル
信教の自由守れ、新宗連が小冊子 解釈改憲に危機感:朝日新聞デジタル https://t.co/dMWRNEFvXo
— 打越さく良 りっけん 立憲民主党 (@sakurauchikoshi) May 16, 2016
朝日新聞の記事を紹介しているのですから、呆れます。
当人はカルトの立正佼成会の推薦を受けて、
当選しているのですから、いい面の皮です。
土屋光逸「瀬戸内海 明石の港」
さて、新型コロナウイルスの実行再生産数が全国的に増加しています。
実行再生産数は、1人の感染者が何人を感染させるかという数値ですので、
当面、感染者は増えていくことになろうかと思います。
気になるのは、通称ケンタウロス、BA.2.75が少しずつ増えていること。
東京都によるゲノム解析のデータでは、その割合が
7月0.07%、8月0.29%、月0.4%、10月2.4%と増えていて、
現時点では気にするような割合ではないと思うものの、
まだ、ケンタウロスの感染伝播性、
重症度に関する明らかな知見がなく、
今後はどうなるでしょうか。
続いて、一般名エンシトレルビル、
商品名ゾコーバという塩野義の経口抗ウイルス薬ですが、
その後、細かいデータを確認できるようになったものの、
発症0~22日のそれぞれで効果を見てみても、
プラセボに対し、10%程度しか症状の改善効果が見られないんですよね。
https://www.shionogi.com/content/dam/shionogi/jp/investors/ir-library/presentation-materials/fy2022/J_RD_20221012final2.2.pdf
日数経過でプラセボ、自然治癒が増加してくるでしょうし、
禁忌も多く、なかなか使い所がわからない薬になるのかもしれません。
インフルエンザの話ですと、
全ての抗インフルエンザ薬の添付文書に
「インフルエンザ感染症患者全てに必須ではない」
と書かれていて、
これはWHO、米CDC、日本小児科学会も同様の見解です。
健康な成人に対する抗インフルエンザ薬の投与は、
5~10%で副作用、または耐性化が懸念されます。
新型コロナの場合、症状の急激な悪化、
後遺症のリスクがより強く懸念されますので、
同列にはできませんが、
ゾコーバでそれらのリスクをどれだけ減らせるのか、
今のところ、期待薄のように思います。
最後に、パワハラで政界引退を発表した泉房穂明石市長の件について。
子育て世代への支援が評価されていた首長ですが、
熊谷俊人千葉県知事が見解を投稿しています。
政治家の言動について、
首長と議会との関係について、
子育て支援が目立つ一方で、
しっかりとインフラ整備の予算を削ったこと、
短期的、長期的な視点が必要なことなどが書かれています。
熊谷知事は千葉市長時代に、
子ども医療費助成で無料にしてほしいとの要望に対し、
「無料にすると安易な受診が増え小児科が疲弊」
「所得制限を入れると所得の高い子育て世帯の流入が阻害され、税収が落ち込む」
などと主張していました。
メディアは泉市長の子育て支援を持ち上げていましたが、
それだけで、彼の政治家としての評価をしてはならないのです。