『Dr.コトー診療所』の劇場版が公開となり、
行かねばならぬと考えているわけですが、
昨日公開された出演者の同窓会の映像で、
吉岡秀隆さんから驚きの話が明かされました。
彼も映画の撮影までご存じなかったのでしょうか。
この場所は第1期から何度も出てくる場所で、
大病院を舞台にした医療ものでは屋上に相当します。
実際の病院は屋上に上がれないことが多いのですが。
この崖、縁が鋸刃のようになっていて、
現地の伝承では龍が登ってくる時に爪をかけたため、
このような形になっているとのこと。
共演者の方々も驚いておられましたが、
主題歌・中島みゆきさんの「銀の龍の背に乗って」は
偶然なのかどうなのか、気になるところです。
歌詞では
明日 僕は龍の足元へ崖を登り 呼ぶよ「さあ、行こうぜ」
と歌われています。
川瀬巴水「雪の増上寺」
さて、中国がたいへんな状況になるかもしれません。
中国政府は厳格なゼロコロナをなし崩し的に諦めたわけですが、
感染が急拡大しています。
社会への影響が大きいようですね。
中国にとって、よくない材料として、
・医療体制が脆弱
・高齢者を中心にワクチン接種率が低い
・これまで感染した人が少ない
ことが挙げられるでしょうか。
日本の1/3程度しか患者を受け入れられないともいわれる中国で、
感染爆発が起きるとどうしようもなくなります。
ワクチン接種については、上海のロックダウンの時にお書きしましたが、
高齢者は従来の中医・漢方に頼る部分が大きく、
さらにゼロコロナを続けていたため、
「周りに感染者はいない」と思い込んでいたようです。
強権を行使するのであれば、ロックダウンや検査ではなく、
ワクチン接種を義務化していれば、と思います。
また、得られる抗体は「ワクチン>感染」なのですが、
それでも、感染者は低レベルの抗体を持っている可能性があります。
感染していない人ばかりですので、そのあたりが心配です。
もちろん、繰り返し感染することのリスクもあるのですが。
こちらは近畿中央呼吸器センターの呼吸器内科医・倉原優先生の記事。
日本の第8波の現状が書かれています。
記事中にもあるのように、メディアの報道は遅く、
現場が逼迫で厳しくなってから「逼迫が始まった」と言い出します。
この波では、東高西低の傾向があるようで、
既にこの感染症患者を含めた受け入れができなくなり、
手術などの延期が増えています。
119の通報も、つながらないという話も聞こえてきます。
コロナ禍前から、現場は無理な中、無理矢理遣り繰りして、
なんとか通常の診療を行ってきました。
本来、平時から必要な冗長性を無駄だとして、
現場から余裕を奪ってきました。
人員は最低限で、過重労働ありき。
病床でいえば、9割埋まってないと、
経営が成り立たないようなところも。
そこへこのパンデミックですから、
いつ崩壊してもおかしくないのです。
それでも、踏みとどまっているのは、
現場のより一層の過重労働があればこそ。
いわゆるウィズコロナがいわれているものの、
その考えの前提にあるのは、
「現場が今までどおりに過重労働してくれる」という前提のものです。
誰かの使命感や義務感ばかりで成り立っているようなシステムは、
医療に限らず、いずれ崩壊します。
実際にドロップアウトする人が増えていて、
人手不足に拍車をかけています。
そうなると、救える命が救えなくなります。
引き続き、私たちは自分にできることを続けるべきかと思います。