韓国の中央防疫対策本部が塩野義のゾコーバを導入しないと判断したそうです。
判断のプロセスがよくわかりませんが、
データを見ての公正な判断の結果だとすれば、
当然かと思います。
日本政府は200万人分、税金2000億円を投入して、
こんなものを購入するようですが、
こんなものに大金をつぎ込むなら、
カロナール、アセトアミノフェンの安定供給に使ったほうが、
いいのではないでしょうか。
この記事で気になったのは、
ゾコーバは韓国のイルドン製薬と日本のシオノギ製薬が共同開発した新しい新型コロナ経口治療薬
という部分。
韓国から発信される自国を持ち上げる記事は要注意で、
ほかのソースを確認しますと、
香港に塩野義グループの平安塩野義香港有限公司という会社があって、
ここが韓国のイルドン・ファーマシューティカルズに対し、
ライセンス生産を含む契約をしたといったところかもしれません。
続いてこちらの記事。
中国からの渡航者に対し、警戒を強めている国が増えていて、
イタリアの担当大臣が中国からの渡航者に対する抗原検査の実施と、
ウイルスの解析を命じています。
ミラノ当局は、北京発・上海発計2便の乗客のほぼ半数が
検査で陽性だったと発表。
中国で感染爆発が起きていると見てよさそうです。
シノバックやシノファームのような従来型の不活化ワクチンは、
データを見る限り、期待以上の効果があったとは思います。
それは、中国から出てきたデータではなく、
ほかの国から出てきたデータとさほど差異がなかったため、
ある程度、信用しています。
ただ、免疫逃避能力が高いオミクロンのようなタイプですと、
効果が薄い可能性があります。
そして、社会的な防疫効果の薄いPCR検査にこだわり続けたのも、
大きなマイナス要因でしょう。
(日本でも共産や立民などが主張していましたが)
陽性者が出ればロックダウン、それで国民は不安を溜め込むことになりました。
デモ拡大によりなし崩し的に、ゼロコロナを中止したのですが、
検査も報告も廃止し、特に高齢者は中医学に頼りたがり、
それまでゼロコロナを続けていたため、
高齢者は「周りに感染者はいない」と思っていたらしく、
従来型ワクチンすら接種していない人が多い。
感染爆発により、火葬場への車列で渋滞するほどになりました。
しかし、中国当局は先日その日の死者数を「3人」と発表。
これで逃げ切るつもりのようですが…
2020年と同じような歴史を繰り返しています。
その中国がゲノム解析を禁止しているとの記事もあります。
ウイルスは自分自身だけではコピーを作れず、
変異はコピーミスによって発生します。
感染者が多ければ多いほど、
感染の持続が長ければ長いほど変異が起きやすく、
この感染爆発で、新たな変異株が出てくるものと考えるべきでしょう。
ゲノム解析を禁止しているとすれば、
中国からの報告は期待できません。
日本政府は珍しくも、
中国からの入国者に対し、強めの措置となりました。
入国禁止は難しく、これで限界かもしれません。
なお、イタリア当局は新たな変異株は検出されていないと発表し、
日本では「強毒性の変異株が確認された」というデマも出てきていますが、
実際は既知のBF.7などのオミクロン派生のもののみのようですね。
あくまでも、今のところなのですが。
志村立美「現代女性十二態 追羽根」
さて、続いては日本ですが、
「行動制限のない年末年始」とばかり報道されていて、
報道で触れられることは少ないものの、
3年近いコロナ禍の中で、死者数が最大になってしまいました。
しっかしあんだけワクチン打てば大丈夫って言うのに昨日過去最多の死者数ってどういうことなん?重症化抑えるんじゃないの??8割くらい打ってるのになんでなんの抑制効果もないの??どうなってるん??
誰か教えてくれんか?
まじで、なんなん?
https://twitter.com/sosotakei/status/1608130577080934405
武井壮さんは合理的な思考をされる方だと思っていただけに、
残念です。
どんな薬も効果が100%得られるものなどありません。
感染しても死亡を防ぐ効果が99%というワクチンがあったとしても、
感染者100人なら1人が亡くなり、
10000人なら100人が亡くなります。
武井さんはさらに
こんだけコロナ流行ってんだから、普通に生ワクチン作ればいいんじゃないの??
それが一番効果的なんじゃないのかい??
https://twitter.com/sosotakei/status/1608162165235781632
ともtweetしていて、「教えてくれ」という態度ですので、
批判はしませんが、生ワクチンは何かとリスクがあり、
量産は難しいのです。
まず、意図的に感染させるわけですから、弱毒株が必要で、
そのための時間を要します。
培養しなければなりませんので、さらに日数が必要です。
新型コロナウイルスは頻繁に変異しますので、
そんなことをしている間に、その生ワクチンは無意味になるでしょう。
生ワクチンでは、接種という形で感染させるわけですから、
ワクチンを原因とする重症者、死亡者が出る可能性があります。
…ということぐらい、薬学や医学の専門家たちは勉強していて、
その上で、ある程度の変異でも対応でき、
短期間で量産できるmRNAワクチンが採用されているのです。
中国は阿鼻叫喚の世界に片足を突っ込んでいるのかと思います。
ワクチン接種の有無や、
不活化ワクチン接種とmRNAワクチン接種の差を
私たちは犠牲者の数という形で、
見ることになってしまうのかもしれません。
ともあれ、予約の通院などを除き、
私たちは医療機関のお世話になる確率を少しでも下げるべきです。
大怪我や食中毒の場合でも、
今は救急隊員が「4時間で搬送が見つかってラッキーだった」という状況です。
命を守る行動をお願いいたします。