6月30日、沖縄県立中部病院が小児の夜間救急を休止しました。
休止期間は「当面の間」となっていて、再開時期は不明です。
27日には心臓血管外科患者の紹介・救急受け入れ制限、
新規外来紹介患者、救急紹介患者の受け入れ制限、
消化器内科診療制限、耳鼻咽喉科診療制限が発表されていて、
マンパワー不足で「今いる患者」を守るだけでも精一杯のようです。
ただ、22日の時点で患者25名と職員19名に
新型コロナ感染が確認されていて、院内クラスターが発生しています。
「今いる患者」を守るのも困難なのでしょう。
このケースは一例に過ぎず、
沖縄の小児科は壊滅状態。
沖縄では、今後、この感染症以外、小児以外の病気、怪我でも、
「死なずに済んだはずの人が死ぬ」
そういうケースが増えるはずです。
同病院は3次救命救急医療、離島支援の中核的役割を担い、
がん診療連拠点病院、総合周産期母子医療センター、
基幹災害拠点病院の機能を備える医療機関です。
そこがこんな状態なのですから、沖縄は既に危機的だと考えるべきでしょう。
そして、残念なことに、まだ感染はピークアウトしておらず、
これからさらに厳しい状況になり得る可能性があります。
この状況において、岸田政権はマスクの着用、
手洗い、密の回避など、コロナ禍で学んだ基本的な対策を呼びかけません。
現政権は、韓国に対して、
レーダー照射事件の事実解明、責任問題を不問にし、
半導体関連特定三品目の輸出厳格化を解除、
ウィーン条約違反の慰安婦像問題をそのままにして、
デメリットしかない通貨スワップ協定を結びます。
代わりに日本が得たものはゼロ、または不利益です。
国民の可処分所得を減らすことだけは一流ですが、
自民党政権では、出鱈目の最低最悪の政権となりました。
キーウ訪問、広島G7サミットの加点を大きく超えるマイナス評価です。
ヘレン・ハイド「The Secret」
沖縄ではホテルの予約が滞り、キャンセルが相次いでいるようです。
梅雨が明け、これから書き入れ時を迎える沖縄がこの有様です。
「感染症のことを心配するより経済優先で」
そういう声をたくさん聞いてきましたが、
これがその結果です。感染拡大は経済に大きなダメージを与えるのです。
経済のことを考えるなら、基本的な感染予防を行いつつ、
経済を回すべきだということなど、考えなくてもわかるはずです。
「子どもの笑顔のために」と言って、
文科省は子どもたちから必死でマスクを奪おうとしましたが、
おかげで、RS、ヘルパンギーナなどを含め、
日本中、学級閉鎖だらけです。
学級閉鎖の数が5以上の都道府県は濃い赤で表示されていますが、
これだけ、子どもたちが被害を受けているわけです。
子どもに苦しい思いをさせ、学習や友だちとの時間を奪い、
それが子どもを笑顔にする施策なのでしょうか。
しかも、高校などではかつてのルールとは違い、
5月8日以降、微熱や家族に発熱者がいるなど、
新型コロナ感染の可能性があるだけでは、欠席しづらくなりました。
欠席扱いになってしまうからで、
学校推薦がもらえなくなってしまいます。
少々のことでは登校することになり、それが感染を拡大させます。
今また、この状況に
「一度はかかっておいたほうがいい」
という無責任な声が広がっています。
その感染で、"たまたま"軽くすんだらいいのかもしれませんが、
"たまたま"、重い症状が出て、一生背負い続ける後遺症や、
悪くすれば命に関わることになる可能性もあります。
しかも、新型コロナウイルスは、
何度でも感染し、一度目が軽症でも、
二度目が軽症とは限らないのです。
感染は免疫系、循環器系、神経系などにダメージを与えるのです。
RSにせよ、ヘルパンギーナにせよ、
「一度はかかっておいたほうがいい」
なんてことはなく、こういう声を上げている人は、
自分や自分の周りが"たまたま"大丈夫だったからで、
それは「生存者バイアス」と呼ばれるものに過ぎません。
亡くなった人は声を出せませんし、
問題なかった人のほうが多数ですから、黙殺されてしまいます。
デーモン閣下のブログが話題になりました。
ライブの告知の中で、このように呼びかけておられます。
来場予定諸君に吾輩から。
政府や自治体の見解や世の中の流れがどうであれ、「マスクの着用」を要請する。
また、マスクを着用していない人からの「声援」も遠慮願いたい。
これは主催会館からの「禁止義務要請」ではない。
あくまでも座長である吾輩「個・悪魔」からの要請である。
コロナもさることながら、現在麻疹も流行の兆しとなっている。
皆が安心して舞台を鑑賞できることと、声援で盛り上がっていること、
どちらを選ぶのかと言われれば、吾輩は前者を選ぶ。
声援が無くても心が伝わることはこの数年間で大いに学習した。
来場諸君たちの自主性に委ねることになる。
諸君の自己・他己防衛意識に期待したい。
吾輩のここでの言葉を拡散してくれ給へ。
拡散しろとのことですので、こちらでも拡散しておきます。
ついでに私の大好きな閣下の曲をご紹介しておきます。
平松愛理さんとのデュエット曲で、
タイトルは「カナダからの手紙」のパロディでしょう。
推定患者数が5万人目前で、
医療機関にかかっていない人を加えると、
どれだけの感染者が勤め先や学校、街中にいるのでしょうか。
これが経済にマイナスになっていないと考えているならば、
岸田政権は「見たいものしか見ない」宰相ということなのでしょう。