韓国・ソウルの動物保護所で、
381頭のネコが死んだ状態で発見されました。
うち21頭が高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1)の感染が確認され、
ほかの361頭についても、感染していた可能性が高いと推定されるとのこと。
同所に保護されていたネコは401頭で、そのうち
「381頭が1~2日の間隔で高熱や食欲不振などの症状を示して死んでいった」
ということで、かなりの強毒性であることがわかります。
この記事では、7月25日に農林畜産食品部が発表しています。
ネコがH5N1に感染した例は度々報告されていて、
韓国では2016年にも確認されているとのこと。
6月27日にポーランドがWHOに行った報告では、
46頭のネコと捕獲された1頭のカラカルが検査され、
29検体はH5N1で陽性、
14頭のネコが安楽死させられ、その後11頭が死亡したそうです。
厚生労働省検疫所によれば、
散発的にネコの感染が報告された例はあったものの、
一つの国の中での広域で多数の感染事例が報告されたのは
今回が初めてとしています。
韓国の事例が「広域」かどうかは確認できませんが、
2つの国で、似たような事例になっていることは注目すべきでしょう。
ペルーではアシカなどの鰭脚類への感染が確認されていて、
少なくとも、少なくとも3487頭のアシカが死亡、
今後、哺乳類へのH5N1感染事例が増えてくるのではないか、
そんなことを予感させます。
ヒトの感染も度々確認されていますが、まだまだ特殊な事例です。
ヒト-ヒト感染が当たり前にならないよう、
動物との接触は、慎重になるべきかもしれません。
特に動物の死体に触れない、近づかないことは重要でしょう。
さて、新型コロナ感染症。
沖縄はピークアウトしたとはいえ、
ほかの地域ではまだまだこれからです。
政府が認識していようがいまいが、
第9波の真っ只中で、さらに山が大きくなる可能性が高いです。
ここ2週間ぐらいで、よく耳にしたのは
「肺炎患者が増えている」というもの。
2020年からワクチンが普及するまでは、
レントゲンで肺が真っ白という重症例よく見られていて、
接種率が上昇するにつれ、未接種者以外ではほとんどないとされてきました。
それがまた、増えてきているというのです。
どうやら、最後の接種から1年以上経過している人、
2回しか接種していない人に多く見られるようで、
該当する方は、ワクチンの更新が必要なのでしょう。
以前から、オミクロン、
あるいはそのXBB系統は弱毒化しているとの主張がありましたが、
やはり、ワクチンが抑えこんでいたと見るべきでしょう。
人間の臓器は再生しないものが多く、
肝臓のような再生する臓器のほうが特殊です。
喫煙習慣などを原因とする慢性閉塞性肺疾患(COPD)では、
肺胞のエラスチンが破壊され、充分なガス交換ができなくなります。
「陸にいるのに溺れているかのような」と形容される呼吸困難は、
一生、治ることはありません。
一応、人体は損傷した組織を再生しようとはするらしいのですが、
エラスチンを作るのではなく、コラーゲンで修復しようとします。
その結果、肺の線維化に至るのです。
新型コロナ感染症でも、同様のことが起きます。
人工的に酸素が供給されないと、生命維持が困難になります。
肺が損傷され、人工呼吸器から離脱できなくなる可能性もあります。
これまで、自分の声で会話していた人が、
声を出せなくなってしまうのです。
ワクチンの更新をお願いいたします。